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過干渉が子どもに与える悪影響とは
我が子には、自分のような苦労をしてほしくないと願う親は、たくさんいることでしょう。その思いが強くなると、無意識のうちに過干渉状態になってしまうことがあります。過干渉は、子どもに以下のような影響を与えるかもしれません。
- 子どもが親を頼って依存する
- 子どもが自立する機会を失う
- 褒めるべきところで子どもを褒めないので、子どもの自己肯定感が低く自信が持てない
- 自分のことを自分で決められない
過干渉の状態になってしまうと、子どもの将来に暗い影を落としてしまう結果を招きやすいです。
『過干渉な親』の特徴や共通点4選
過干渉の親に見られやすい、特徴や共通点をまとめました。
1.決定権を子どもに持たせない
過干渉な親は、子どものことを親が決めてしまいがちです。
- 共働きで多忙故、時間がなくて子どもに選ばせるべき場面で親が口出しする・勝手に決める
- 子どもの進路などを勝手に決めて、押し付ける
- 子どもの就職先を頼まれてもいないのにあっせんしたり、子どもの職業を親が決めたがる
- 子どもの交友関係に口出しをする
- 子どもの友人を否定し、親が認めた人とだけ交流させたがるなど
子どもが本来自分で決めるべきことに対して干渉し、口出しをして子どもから決定権を奪うのは絶対NG。
2.完璧主義な面を子どもに押し付けがち
完璧主義である面を持っており、それを子どもに押し付けると、子どもは成長しにくくなります。
- 小さなミスを責め立てる
- 2回目の同じミスを許さない
- 子どもが失敗しないよう手を回し、子どもに失敗させないようにする
親からミスを許されないとなると、子どもは常に気を張っていなければならなくなります。それだけでなく、ミスを知らないまま成長することで、大人になって小さな躓きも自力で超えられなくなってしまい、交友関係や仕事で大きく躓いてしまうケースも珍しくありません。
3.子どもを褒めるのが苦手
子どもを褒めるのが苦手な場合、子どものことを否定するようなことを言ってしまいがちになるので注意しましょう。
- できている部分ではなく、間違えている部分だけを指摘する
- 子どもの功績に対し「それくらい普通」「誰でもできる」と、褒める様子がない
- 努力した過程はほめず、失敗した結果だけを責める
親から褒めてもらえないと、子どもは自信を持つきっかけを失います。
4.子どもの話を聞かない
子どもの話に耳を貸さないとなると、子どもは自分の話を聞いてもらえないので自己肯定感が下がりやすくなります。
- 子どもの話を全く聞かず、なにを話したのか把握していない
- 子どもの話をさえぎって、自分が話をし始める
子どもの話を聞かない状態が長くなると、子どもは親に自分の話をしなくなるケースが多いです。
過干渉を脱出する方法
過干渉を脱出するためには、以下のことを心がけましょう。
- 子どもと距離を取り、自分の時間を作る
- 子どもの考えを尊重する
- 子どもは自分とは全く違う人間であることを認め、考えの違いを否定しない
- 子どもの失敗を許し、寄り添いつつ子どもを支える
子どもは、人間として未熟な状態です。そのためたくさんの経験を積んで、失敗も経験する必要があります。子どもにたくましく成長してもらうためにも、親が子ども自らが成長する力を信じてあげる気持ちを持ち続けることが重要です。
まとめ
過干渉になってしまう、正常な親子関係が構築できなくなってしまう可能性が高いです。子どもが将来困らないように育てるためにも、子どもには子どもの人生があると割り切って子どもの成長を見守りましょう。