まちがった使い方で「カビ」だらけ!「加湿器」のカビ予防を徹底解説

カビが生えた不衛生な加湿器を使っていませんか?加湿器はお手入れをサボるとすぐにカビが生えてしまうため、定期的なメンテナンスが欠かせません。この記事では、加湿器のお手入れ方法をタイプ別で紹介しています。ご家庭の加湿器に合ったメンテナンス方法を知り、カビ予防につとめましょう。

加湿器が「カビ」をまき散らす !?

現在は、さまざまなタイプの加湿器が登場し、お部屋の湿度を簡単にあげてくれます。

しかし、そんな便利な加湿器もお手入れをおろそかにすると「カビの拡散器」になる可能性があるのをご存じでしょうか。

もしカビが生えたままの加湿器を使い続ければ、カビを吸い込んで、肺の炎症やアレルギーを引き起こす場合もあります。

また、お部屋の壁や床にくっついたカビ菌によって、カビが発生するかもしれません。

お手入れ方法は加湿器のタイプによって変わります。加湿器を「カビの拡散器」にしないために正しいお手入れ方法を知り、安全に使用しましょう。

【タイプ別】加湿器のお手入れ方法

加湿器には以下の4つのタイプがあります。

  • スチーム式
  • 気化式
  • 超音波式
  • ハイブリッド式

それぞれの特徴とお手入れ方法を紹介します。

スチーム式

もっともカビが発生しづらいのが「スチーム式」です。

スチーム式は、ヒーターで水を加熱し沸騰させ、発生した蒸気をファンで空気中に送り出して加湿しています。

沸騰させているため雑菌が繁殖する可能性が低く、メンテナンスが楽なのが特徴です。

主なメンテナンスは、毎日の水替えと、タンク内の軽い水洗いです。水アカが目立つ場合はクエン酸水を含ませたタオルで拭きあげると良いでしょう。

気化式

「気化式」は水を含んだフィルターにファンの風を当てて、水を気化させて加湿する方法です。

加熱ヒーターを使わない「エコな加湿器」ですが、フィルターが常に水を含んでいるため雑菌が繁殖しやすく、1ヶ月に1度はしっかり掃除する必要があります。

メンテナンス方法は以下の通りです。

  • 外側のフィルターは掃除機で吸い取る
  • 内側のフィルターは水洗い
  • フィルターの汚れがひどい場合は、薄めた酸素系漂白剤に1〜2時間つけおく

超音波式

「超音波式」は水に超音波の振動を当て、こまかい粒子を空気中に送り出して加湿する方法です。

加熱も気化もしていないため、タンク内の雑菌が拡散されやすいというデメリットがあります。

水替えは毎日行い、1週間に1度しっかりとメンテナンスを行いましょう。メンテナンス方法は以下の3ステップです。

  • クエン酸水*に1〜2時間つけおき(*クエン酸水:水1リットルに対しクエン酸大さじ1杯)
  • ブラシでよく洗う
  • 水で流してタオルで拭き取る

ハイブリッド式

「ハイブリッド式」とは、いままでの加湿方法に熱を組み合わせたタイプで、お部屋を効率よく加湿できるメリットがあります。種類は以下の2タイプです。

  • 加熱式+気化式
  • 加熱式+超音波式

「加熱式+気化式」は、水を含んだフィルターに温風を当て、素早く蒸発させて加湿する方法です。

フィルターが常に濡れているため、カビが生えやすいというデメリットがあります。週に1度ほどクエン酸水につけおき、除菌するようにしましょう。

また、吸い込み口のフィルターを掃除機で吸い取ったりブラシでこすり落とすなど、定期的なメンテナンスが必要です。

一方、「加熱式+超音波式」は、ヒーターで水を加熱するため、雑菌が増えにくいというメリットがあります。

水滴が大きく、周囲が濡れやすいというデメリットもありますが、衛生的に使いたい方にはおすすめです。タンク内に水アカがつきやすいので、スポンジや歯ブラシで定期的にこすり洗いをしましょう。

加湿器に浄水やミネラルウォーターはあり?

「加湿器に浄水やミネラルウォーターを使えばカビは生えないんじゃない?」と思っている方も多いのではないでしょうか。

答えは「NO」です。

浄水やミネラルウォーターはカビが発生しやすくなるため、使ってはいけません。

水道水は、わたしたちが安心して使えるように塩素処理がされています。塩素には雑菌の繁殖をおさえる働きがあり、加湿器に使う水として適しています。

もし、塩素を含まない浄水やミネラルウォーターを使用すれば、カビの発生を手助けすることになるので、絶対に使わないようにしましょう。

まとめ

加湿器のカビ予防を紹介しました。

加湿器はしっかりとメンテナンスすれば、カビを防ぐことができます。カビが生えてから慌てないように、正しいメンテナンスを定期的に行いましょう。

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