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リビングの片付けはなぜ難しい?
「モデルルームのように整理整頓されたリビングにしたい」と考えているけれど、思うようにリビングの片付けができずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
テレビ番組や雑誌の「リビングの片付けビフォーアフター」といった特集を見ると簡単そうに見えますが、リビングを常にきれいな状態に保つのは、意外と難しいものです。リビングは人が「生活をする(living)」ための空間です。どうしても使用頻度が多くなり、散らかりやすくなってしまいます。
そこでこの記事では、リビングを上手に片付けるルールについて徹底解説しています。片付けのコツを知って、リビングをきれいで過ごしやすい状態に保ちましょう。
リビングは人が集まる場所
リビングが片付けられないとお悩みならば、まずはその原因をきちんと把握しましょう。
そもそも、リビングとは家族の憩いの場です。食事の前後にみんなでリビングに集まって会話を楽しんだり、一緒にテレビを見たりすることでしょう。また、お子さんが自宅に友達を呼んで遊ぶ場合には、テレビが置いてあるリビングでゲームをすることも多いはずです。
このように人が集まる性質をもつリビングだからこそ、使用頻度や滞在時間の少ない寝室・玄関などと比べると、散らかりやすく片付けが難しいと言えます。
リビングにあるモノは不揃い
「寝室にはベッドや鏡台くらいしか置いていない」というご家庭も多いはずです。それに対して、リビングにはソファやテーブルといった家具に加えて、テレビやリモコン、食べかけのお菓子などさまざまなモノが置かれています。リビングでメイクをする女性も多く、テーブルの上に化粧品や鏡を置いているケースも少なくありません。
またお子さんがいる家庭の場合、リビングで勉強して、筆記用具や教科書・ノートをテーブルに置きっぱなしにしていることはありませんか?
このように、リビングにあるモノは統一性がないため、雑多で散らかっている印象を受けやすいのです。
リビングにはあまり収納家具を置けない
「リビングで使おう」と自室からリビングに私物をもってきて、使用後に置いたままにしていませんか?
家族の私物が増えれば増えるほど、リビングの片付けが難しくなってしまいます。リビングにクローゼットなどの収納スペースがないご家庭も多いため、「モノをしまう場所がなくて片付かない」と悩みの原因になっていしまいます。
かと言って、リビングに収納家具を置くのは現実的ではありません。人が出たり入ったりするリビングでは、生活動線を確保することが重要です。収納家具はどうしてもスペースをとるため、リビングに置くと生活動線の妨げになるでしょう。
また、収納力のある大きめの家具を置くと圧迫感が生じ、リビングの快適さが損なわれてしまいます。
リビングを上手に片付けるルール8選!
部屋が散らかっていると、無意識のうちにストレスを感じてしまうものです。家族みんなで使うリビングだからこそ、いつもきれいで過ごしやすい状態に整えておきたいものでしょう。
では、具体的にどうすれば散らかったリビングを片付けられるのでしょうか?ここからは、リビングを上手に片付けるルールを8つ厳選して紹介していきます。
片付けルール1:リビングに必要なモノだけをおく
まず実践したいのが、リビングには家族みんなで使うモノだけを置くということです。
ソファやミニテーブル・テレビなど本当に必要なモノだけを置き、使用頻度が少ない雑誌や鏡などは置かないようにしましょう。また、使用頻度が多かったとしても家族で共有せず、一人でしか使わないモノはリビングから一掃しましょう。
リビングに置くモノを必要最小限にすれば散らかりにくくなりますし、圧迫感のある収納家具を置く必要もなくなります。
お子さんがリビングで勉強をするというご家庭も最近は多いと思いますが、リビングには使用頻度が高い物だけを持ち込むようにし、他の物は子供部屋に置いておくようにすると良いでしょう。全ての教科書や文房具をリビングに置いてしまうと散らかってしまいます。親子でルールを決めるようにしてください。
片付けルール2:モノの定位置を決める
「使ったモノは必ずもとの位置に戻す」というのも、リビングを上手に片付けるためにルール化したいポイントのひとつです。モノの定位置を決めておけば、リビングが散らかりにくくなるでしょう。また、「テレビのリモコンがない」とモノ探しをする無駄な時間も省けます。
よく使う物は、すぐにしまえてすぐに取り出せる位置に収納するのがコツです。取り出しにくい場所にしまい込んでしまうと、面倒くさくなってまたすぐに散らかってしまいます。
片付けルール3:紙類は表に出さない
リビングで新聞や雑誌を読む方も多いでしょう。読み終わった後に、ソファやテーブルの上に放置していませんか?
紙類を表に出したままだと、途端にリビング全体が散らかった印象を受けるので要注意です。新聞や雑誌を読み終わったならば、きちんと収納スペースや本棚に戻すように心がけてください。またメモはもちろんのこと、できればポスターやカレンダーも壁に貼らないほうがよいでしょう。
お子さんの学校からのプリントや、郵便物などもまめにチェックして不要になったものはすぐにシュレッダーをかけたりして処分してください。
片付けルール4:リモコン類は一箇所にまとめる
テレビやDVD、ゲーム機、エアコンなど複数のリモコンが複数の場所に放置されていると、リビングが散らかって見えます。リビングをきれいに片付けるために、リモコン類は一箇所に置くようにしましょう。
リモコンを使うたびに定位置に戻すのがベストですが、それが難しいならば、せめて寝る前に定位置にまとめるようにしてください。
片付けルール5:「チョイ置き」はしない
「また後で使うから」「明日出かける時に着ていくから」という理由で、個人のパソコンやゲーム機、勉強道具などをリビングに置いていませんか?
このような「チョイ置き」は、リビングが片付かない大きな原因です。「すぐに使わないのならば収納スペースにしまったり自室に持ち帰ったりする」というルールを、家族の間で共有するとよいでしょう。
また、脱いだ上着や帽子はリビングのソファや椅子にかけずに、必ず自室のクローゼットにしまうようにしてください。あるいは、玄関にコート掛けやハンガーラックを設置するのもおすすめです。
わざわざ自室のクローゼットから出したり戻したりする必要がなくなりますし、リビングに「チョイ置き」するのも防げるでしょう。
片付けルール6:個人のモノは持ち込まない
化粧品やかばん、洋服など個人のモノはリビングに持ち込まないというのも、リビングを片付けるために守りたいルールのひとつです。
どうしても個人のモノをリビングで使いたい場合は、使用後に放置しないこと、必ず自室に持ち帰ることを家族の間で共有しましょう。
片付けルール7:テーブルの上に物を置かない
リビングにテーブルがあると、ついつい物を置いてしまうという人は多いでしょう。
漫画や飲みかけのペットボトル、カバンなど、乱雑に物が置かれたテーブルはリビングの印象を一気に悪くしてしまいます。できるだけ物をテーブルには置かないように、家族でルールを決めて実践してみましょう。
さきほどご紹介したように「モノの定位置を決める」を徹底していれば、それほど難しいことではないはずです。
もし、テーブルがあるとどうしても物を置いてしまうという場合は、思い切ってリビングのテーブルをなくすのも一つの手。もしくは小さいサイズのテーブルに買い替えるのも良いでしょう。テーブルをなくしたり小さくすれば、家族で共有するものを入れる収納家具を置くスペースも生まれるはずです。収納場所が増えればリビングはよりスッキリするはずですよ。
片付けルール8:床に物を置かない
テーブルと同じく、リビングの床にも物は置かないようにしましょう。リビングの床には脱いだ服やカバン、本などが散らかりやすいです。しかし、床に物があると、どれだけオシャレなインテリアのリビングでも乱雑な印象を受けます。
リビングを片付けるためには、極力床に物を置かないように心がけましょう。なかなか床に物を置くクセが治らないという人は、オシャレなカゴを使うのがおすすめです。カバンや服などを一時的にカゴに入れるようにするだけで、リビングの印象はがらりと変わりますよ。
そもそも散らからないリビングを目指すには
常にリビングをきれいで快適な空間にしたいのならば、そもそも片付ける必要がない状態にしておくことが大切です。では、どうすればリビングをきれいな状態にキープできるのでしょうか?ここからは、散らからないリビングを実現するためのコツを紹介していきます。
断捨離をする
リビングを片付けるために最初にやるべきなのは、断捨離です。断捨離をして要らなくなった物を処分し、物が少なくなればそもそもリビングが散らかることもありません。
ついつい「いつか使うかも」「人からもらったから」と物を捨てずに残してしまうと、収納がいくらあっても足りません。リビングに物が多いと、しまう場所がない→適当な場所に置く→物が見つからない→また同じものを買ってしまうなどの悪循環が起きてしまいます。
1年以上使っていないものは、思い切って断捨離するとリビングがすっきりしますよ。「物を減らす」ことがリビングを片付ける第一歩になります。
見せるモノとしまうモノを区別する
テーブルや棚の上に置いてあるモノが多ければ多いほど、散らかった印象を受けるでしょう。まずは、見せるモノとしまうモノを区別してみてください。
花瓶などの置き物やオブジェは「見せるモノ」として分類し、棚やテーブルの上に置きましょう。あるいは、オープンラックやウォールシェルフなどに飾ることで、収納スペースを確保しつつもリビングをおしゃれに演出できます。
他方で、雑誌のような紙類に加えて、パソコンやゲーム機などコードがついているモノは「しまうモノ」に分類します。目に触れる場所に置くと、散らかった印象を受けるからです。お子さんのおもちゃや食べかけのお菓子も、かごに入れて収納棚にしまいましょう。
家族全員のルールを決める
リビングは、家族みんなの共有スペースです。誰かが毎日こまめに片付けをしていても、他の家族が私物を持ち込んだり使ったモノを放置したりしていると、いつまでたっても散らかったままになってしまいます。こうした悪循環を防ぐために、家族全員でルールを決めましょう。
たとえば、「使い終わったら必ず定位置に戻す」「リビングで個人のモノを使いたいならば、必ず使用後に自室に持ち帰る」といったルールを共有してみてください。
また、「インテリアやオブジェを新しく買ってリビングにあるモノを増やさない」といったルールも必要です。何か買い足したい時は他の家族に相談すること、今あるモノをひとつ捨ててから新しいモノを買うことで、リビングがモノであふれかえるのを防げます。
収納グッズを買うのは断捨離が終わってからがおすすめ!
リビングを片付けたいと思った時に、最初に収納グッズを購入するのはNGです。収納グッズを買う前にまずは断捨離を行い、物の量を確認して計画を立てるようにしましょう。
いきなり収納グッズを買ってしまうと、物が収まりきらない、使い勝手が悪いなど片付けがスムーズにいきません。片付けをする時は、物を要るものと要らないもので分けて家にある収納に納めてみてください。それでも収納が足りない場合は、収納グッズを買い足すようにしましょう。
すっきり片付けて居心地の良いリビングにしよう
今回はリビングの片付けのコツについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
リビングを散らかしたまま寝ないこと、寝る前に必ずリビングで使ったモノを定位置に戻すことなど、家族の間で片付けのルールを共有すれば、子育て中のご家庭でもリビングをきれいに保てます。快適な空間で家族団らんの時間を過ごせるように、リビングをすっきりと片付けましょう。
過ごす時間の長いリビングが片付いていれば、気持ちも前向きになりやる気も生まれやすくなるはずです。ぜひこの記事を参考にしてリビングを片付けにチャレンジしてみてくださいね。