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身内に不幸があった人への声かけには悩む人が多い
周囲の人が身内に不幸があった場合、どのような励ましの言葉をかけていいのか悩むという人は意外と多いです。
安易な励ましをしてしまうと、かえってその人の心を傷つけたり反感を買ってしまったりする恐れもあります。また、悪気はなくても本音をポロッと口に出してしまうことで、相手を深く傷つけてしまい、交友関係にヒビが入ってしまうこともあるでしょう。
身内に不幸があった人は、ひどく憔悴し悲しい気持ちを抱えています。相手に寄り添うような言葉掛けを考えることが大切です。
身内に不幸があった人に言ってはいけないNGワード5選
では、身内に不幸があった人にかけるべきではないNGワードには、どのような声かけが該当するのでしょうか。ここでは、身内に不幸があった人に言ってはいけないNGワードを5つご紹介します。
1.「あなたがしっかりしないと!」など鼓舞する言葉
身内に不幸があった人を元気づけるために、「あなたがしっかりしないと!」と鼓舞するような声をかける人がいます。しかし、大切な人が亡くなっている状況で、「もっと頑張れ!」という意味の言葉をかけるのは、あまりにデリカシーがなさすぎます。
今は故人を偲んで悲しみに暮れている最中でしょう。頑張って家族を養ったり、家族の心に寄り添ってあげなきゃいけないことは、本人も感じているかもしれません。
しかし、悲しみによって心が追いつかないのです。そこに追い打ちをかけるように「あなたがしっかりしないと!」という言葉は、相手を精神的に追い詰めてしまう恐れがあります。
2.「早く元気を出してね」などの安易な励まし
つい「早く元気を出してね」と安易に励ましの言葉を口にしてしまいがちですが、身内に不幸があったばかりの人にこのような励ましは気をつけるべきでしょう。
身内が亡くなっている人に対して「元気を出してね」という言葉は、かけられた当人から見れば「そんな簡単に言わないでよ」「そんなに急かさないで」と感じることが多いです。
悪気はなく、相手に寄り添おうと声をかけている人もいると思いますが、相手に元気を出してほしいという気持ちは一旦しまい、ただ寄り添い悲しみを共有することに徹しましょう。
3.「泣いていると故人が悲しむよ」
身内が亡くなった人の中には、故人を想って涙を流している人も多いはず。しかし、そんな遺族に対して「泣いていると故人が悲しむよ」という言葉は、「悲しくても感情を抑えなさい」と言っているようであまりに酷です。
悲しい時は、泣くことで気持ちを整理できるとも言われています。気持ちに区切りをつけたり、前へ進むために泣くことは悪いことではありません。
身内が亡くなったことに対して悲しみから涙を流している人には、ぜひ思う存分、涙を流してもらい、気持ちの整理がつくまでそっと見守ってあげましょう。
4.「どうして亡くなったの?」と死因を尋ねる
身内に不幸があった場合、その死因は様々です。老衰であったり病気が原因であったり、事故、あるいは事件に巻き込まれた、自殺など、死因の事情もそのご家庭や故人によって全く異なります。
親しい間柄であれば、なぜ故人が亡くなったのかを知りたいという気持ちも強いでしょう。しかし、悲しみに暮れている遺族に対して、死因を尋ねることは控えてください。
もしも自殺や事件、事故といった遺族にとっても辛い亡くなり方であった場合、尋ねられた側は再び精神に大きなダメージを受けることになります。
5.「あの時こうしていれば」など後悔させる言葉
病気や事故など、生前にあるタイミングで別の行動をとっていたら、もしかしたら延命できたかもしれない…と、つい思ってしまうこともあるでしょう。
しかし、「あの時こうしていれば」など後悔させる言葉は、身内に不幸があった人の前で言うべきではありません。最も故人に対して後悔しているのは、第三者ではなく遺族だからです。
追い打ちをかけるような言葉をかけるのではなく、落ち込む遺族に対しては「あなたのせいじゃないよ」と優しい声かけを心がけましょう。
身内に不幸があった人にはどのような言葉をかけるべき?
身内に不幸があった人には、基本的に心に寄り添うような言葉を選んでかけるべきです。前項で紹介したようなNGワードは避け、「何か助けが必要ならいつでも言ってね」など、相手の力になるような言葉をかけてあげましょう。
また、身内が老衰などで亡くなった場合は、故人を偲びながら故人との思い出を語るというのも良いでしょう。
他にも、身内に不幸があった人は、大きな悲しみだけでなく、多くの手続きなどで憔悴しきっていることが多いです。そのため、あまり長々と立ち話するのではなく、葬儀などでは簡潔に言葉を纏めて声をかけるようにしましょう。
相手の気持ちに寄り添うような言葉を選んで
いかがでしたか。身内に不幸があった人には、相手の気持ちに寄り添うような言葉を選んで声をかけるべきです。相手の精神にさらに追い打ちをかけるような声かけは控え、悲しみに寄り添ったり、そっと見守るような言葉を選びましょう。