鉄のフライパンにはゴキブリが寄ってくる?寄せ付けない対策6つ

ゴキブリに驚く女性

鉄のフライパンにゴキブリが寄ってくるって知っていますか? 世間一般で通用しているように、洗剤を使わずにお湯だけで洗っていると、油分を落とすことはできません。それではその油を食べるためにゴキブリは確実にやってきます!そんなことにならないために、ゴキブリを寄せ付けない対策を5つご紹介しますので、この記事を参考に実践してみてください!

鉄のフライパンにはゴキブリが寄ってくる?

フライパン

鉄のフライパンの手入れ方法

鉄のフライパンは、「使用後は水(お湯)だけで洗う」「洗ったら水分を飛ばして収納する」というのが正しい手入れ方法とされています。実際に「鉄のフライパンは洗剤で洗えない」というのが、一般常識として浸透していますよね。

でも、考えてみてください。鉄のフライパンを洗剤を使わずに洗ったとしたら、油が落ち切らないまま収納することになりますよね?つまり鉄のフライパンは、使用前使用後に関わらず常に油が付着している状態となります。

実は、油がついた状態の鉄のフライパンをそのまま放置していると、それを目がけてゴキブリが寄ってきます。ただちに寄りつくわけではありませんが、何週間や何ヶ月、もしくは数年そのままの状態で収納しているといつの間にかゴキブリが寄ってきてしまうのです。

もしゴキブリが寄ってくるのが心配なら、しっかりと洗剤で洗って収納するようにしましょう。それにより、ゴキブリが来る確率が格段に低くなりますよ。

鉄のフライパンを洗剤で洗わない方が良い理由

鉄のフライパンが洗剤NGとされる理由は、「焦げやサビが付きやすくなるから」です。鉄のフライパンを洗剤で洗うことで表面に付いた薄い油膜が剥げ、食材がくっついて焦げやすくなるため、洗剤で洗わない方が良いと言われています。

一般的に、鉄のフライパンで調理をする際、食材が鉄のフライパンにくっついたり焦げたりするのを防ぐために、鉄のフライパンの表面に油をなじませて薄い油膜を作ります。これを「油ならし」といいます。

油ならしは、サビを付けないことにも一役買っています。この「油ならし」を長期間にわたり継続して途切れさせないことが、鉄フライパンの正しい育て方とされているのです。つまり洗剤を使うことで、せっかくなじんできた油膜が取れてしまうという考え方なのですね。

ゴキブリは油が大好物

ゴキブリは何でも食べますが、とくに油が大好物です。ですので、鉄のフライパンに油がついていると、油が大好きなゴキブリがそれに引き寄せられるようにやってきます。

鉄のフライパンの表面にある油を目当てに寄ってきたゴキブリが、舐めて食料にするのです。なんと、たった一滴の油で5日間も生きられるとも言われているんですよ!

ゴキブリが油に寄って来る理由は、さまざまな食材や調味料の中でも油の臭いが強烈だからです。ゴキブリは目が悪い生き物なので、臭いのする方へ引き寄せられます。鉄のフライパンは表面積が大きいので、ゴキブリの格好のターゲットになります。

タワシとお湯だけで洗っただけでは油や汚れを完全に落とすことはできません。鉄のフライパンにゴキブリが寄りつかないようにするためには、調理後、油でギトギトに汚れた鉄のフライパンを、洗剤を使って洗った方が良いとも言われているのです。

《 ポイント 》

  • 洗剤で洗ってから収納するとゴキブリが寄って来る確率が格段と低くなる。
  • 洗剤を使ってはいけない理由は、焦げやサビが付くから。
  • 油が大好物のゴキブリが油に引き寄せられてくる。
  • ゴキブリが寄りつかないようにするためには、洗剤を使って洗った方が良いとも言われている。

鉄のフライパンのゴキブリ対策6つ

フライパン

では、鉄のフライパンにゴキブリが来ないようにするにはどうしたら良いのでしょうか?ここからはその対策として、6つご紹介します。

対策1:ビニール袋に入れる

油を食べるために来る時は来ますので、ゴキブリ対策に完璧な方法はないといえます。ゴキブリがどうしても気になるなら、鉄のフライパンをビニール袋に入れて収納しましょう。

ビニール袋に入れておくとホコリやゴミが付きにくいなど衛生的にも良いので、手軽な対策としておすすめの方法です。鉄のフライパンの頭にビニール袋をかぶせ、柄の部分を輪ゴムで縛っておけば、ゴキブリの侵入を完全に防ぐことができます。

対策2:専用の箱に入れる

購入した時に、鉄のフライパンが入れられていた段ボール箱を捨てずに取っておきます。油を狙って近寄ってくるゴキブリから守るためには、鉄のフライパンが入っていた段ボール箱に入れて保管するのも良いでしょう。

対策3:ふたをかぶせて収納する

鉄のフライパンにふたは付属していませんが、さまざまな調理をする際にあると便利だからとふたを持っている方もいます。ふたをかぶせて油の匂いを出さないようにすると、ゴキブリよけにもなりますよね。

鉄フライパンにふたをかぶせてから、コンロ台の下やシンクの下にある収納スペースに保管しておくと、内側の食材を炒める面にゴキブリが近寄ることができないので安心ですよね。

対策4:フライパンケースを購入する

見た目的に、ビニール袋や段ボールに入れるのはどうかと思うようでしたら、専用のフライパンケースがおすすめです。鉄のフライパンにケースなんてあるの?と不思議に思いますよね。

実は、キャンプ場などにフライパンを持って行くときに、フライパンに傷がついたり汚れたりするのを防ぐための布製の専用カバーがあるんです。ご家庭でも普段から専用のフライパンケースに入れておけば、ゴキブリの侵入を防ぐことができるし、ホコリなども付着することがなく完全にガードできます。

ふたをかぶせるのと違って、側面や裏面まで全てカバーできるので、衛生面でもフライパンケースの方が良いのではないでしょうか。

対策5:ゴキブリ駆除をする

鉄フライパンにゴキブリが寄るのを防ぐには、自宅のゴキブリを徹底的に駆除するのが一番です。

そもそもゴキブリがいなければ鉄のフライパンが問題になることはないので、当然の対策ともいえますね。またゴキブリ駆除は、屋内だけでなく屋外も行うことが重要です。

ゴキブリの駆除は、市販の駆除剤を用いて行いましょう。駆除剤には、スプレー型、設置型、煙型などがあります。鉄のフライパンの付近に、設置型の駆除剤を置いておいてもいいでしょう。ゴキブリがいない環境を作り出せば、水だけで洗って油膜をはがさない方法も安心してできます。

対策6:洗剤で洗ってしまう

ゴキブリが近寄らないようにするためには、調理後に洗剤でしっかり洗ってから収納しましょう。

鉄のフライパンが洗剤で洗えないとされる理由は、油分がないと焦げやすくなること以外にありません。ということは、調理前に油分を足す手間さえ施せば、洗剤を使用すること自体に問題はないわけです。

ただし、油分がないと焦げやすくなるのは紛れもない事実です。ですので洗剤を使って洗いたい場合は、調理するたびに油ならしをする必要があります。

また鉄のフライパンは錆びやすいので、長持ちさせるために濡らさないようにするという事情もあります。サビを防ぐためには、洗った後に水滴をざっと拭き取り、軽く火にかけて水分を飛ばしてしまいましょう。

油が残っていなければゴキブリは寄ってこないので、十分な対策といえます。洗剤で洗う場合は、「その都度油ならしをする」「洗ったあとは水分を飛ばす」ことを心掛けましょう。

《 ポイント 》

  • ビニール袋に入れて保管すると手軽で衛生的にも良い。
  • 購入した時に入っていた段ボール箱に入れる。
  • ふたをかぶせて油の匂いを出さないようにする。
  • 専用のフライパンケースだと側面や裏面まで全てカバーできる。
  • 洗剤を使ってもいいが、油ならしと水分を飛ばす手間が必要。

鉄フライパンにゴキブリを寄せ付けない洗い方

フライパンを洗う

洗剤で洗う

使用後に洗剤を使ってゴシゴシ洗って、油や汚れを落としてみましょう。もしもこびりついた汚れが落としにくい場合は、水を張ってしばらく加熱して汚れを浮かせてから洗うと、意外と簡単に落とすことができます。

《洗剤で洗う手順》

  1. 汚れや食べ物の破片、ギドギド油をキッチンペーパーか新聞紙でていねいに拭きとります。
  2. 鉄のフライパンにこびりついた焦げが取れない場合は、焦げを焼き切りましょう。※「焦げを焼き切る」とは、炭のように真っ黒になるまで加熱した後、焦げをこすって取る作業です。
  3. クレンザーや油汚れ専用の台所洗剤を使ってお湯で洗います。
  4. 火にかけて水分を完全に飛ばして乾燥させてから収納しましょう。

空やきをする

洗剤で手入れをする場合、面倒なことに、毎回使う前に空やきと油ならしをする必要があります。

調理後に洗剤を使ってゴシゴシと洗うと、フライパン表面の油がすべて洗い流されてしまうので、再度、油を塗って補充するという作業を加えなければいけません。

収納した鉄のフライパンを再び使うときは、まず空やきから始めます。空やきすることで油のなじみがよくなるので、面倒でも毎回行いましょう。

《空やきの手順》

  1. 鉄のフライパンを火にかけて、煙が出るまで空焚きします。
  2. しばらくすると、フライパンの中央から玉虫色に変わってきます。
  3. 全体が青くなったら、空やき完了です。
  4. いったん冷ましてから、洗剤で洗いましょう。
  5. 水気を拭いて乾かします。

油ならしをする

空やきが終わったら、次は油ならしをします。空やきが終わってからすぐに行うのがポイントです。空やきしたことで表面に凸凹ができているので、すんなり油がなじみます。

《油ならしの手順》

  1. 鉄のフライパンの3分の1から半分くらいのたっぷりのサラダ油かオリーブオイルを入れます。
  2. キッチンペーパーを手に取って、鉄のフライパン全体に行き渡るように油を塗ります。
  3. 煙が出るまで油を温めます。
  4. 皿に余分な油を戻したら、油ならし完了!

この後に食材を入れて調理を始めますが、この作業を毎回使う前に行う必要があります。

ポイントはたっぷりの油を入れて鉄のフライパン全体にくまなく塗ることです。油が塗られていないところは食材がくっついてしまいます。

《油ならしの注意点》
最近の家庭用のコンロは、自動で火の強さを調節する機能が付いているので、温度が上がると自動的に火力が弱まったり消えるようになっています。

そうなると、鉄のフライパンから煙が出るまで時間がかかるか全然出ないこともあるようです。そのような場合は、鉄のフライパンの底一面の色が「青っぽい玉虫色」に変化するまで加熱しましょう。

錆びにくい鉄のフライパンを購入する

錆びに強い鉄のフライパンだと油ならしをする必要がないので、ゴキブリを寄せ付けない方法としておすすめします。

普通の鉄のフライパンを調理後に毎回洗剤で洗った場合、完璧に乾燥させなければいけません。手間がかかるためストレスに感じる人もいることでしょう。

面倒になって、結局使わずに収納したままだともったいないですよね。このような面倒な作業が苦手な方は、錆びにくい鉄フライパンを購入して使用してみてはいかがでしょうか?

錆びにくい鉄のフライパンを使えば、毎回洗剤をつけてタワシで洗って油を落とし、火にかけて乾燥させる工程は必要ありません。洗剤でゴシゴシ洗って油を落としてしまえば、ゴキブリが寄ってくる心配をしなくてすみますよ。

《 ポイント 》

  • 洗剤を使ってゴシゴシ洗い油や汚れを落とす。
  • 毎回使う前に油を補充して油ならしをする必要がある。
  • 錆びにくい鉄フライパンだと火にかけて乾燥させる工程は必要ない。

最後に

フライパンにゴキブリ

鉄のフライパンに寄ってくるゴキブリを寄せ付けない対策を5つご紹介しました。どれも試してみる価値がありそうですね。

鉄のフライパンは、「油ならし」をしないことには上手に使うことができません。鉄の表面に油膜を作るための「油ならし」の作業は、数回で完了するわけではなく、およそ一年かけてじっくりとおこないます。

なので、この油膜を作るために鉄のフライパンを洗剤で洗わずに「育てて使う」とも表現されているのでしょう。油でギトギトに汚れた鉄のフライパンでも、タワシとお湯だけで洗った方が良いと言われるのはそのためなのです。

ところが、油が大好物のゴキブリは、この油を食べるために鉄のフライパンに近寄ってきます。きれい好きな人にとっては、どうにかして避けたいものです。

一番の最善策は家(部屋)からゴキブリを一掃することなのですが、皆さんが苦戦しているように、そう簡単にはいきません。私たちが取り組める対策は6つです。

・ビニール袋やダンボール箱に入れる。
・ふたをかぶせて保管する。
・フライパン専用ケースに入れる。
・洗剤で洗った後、完全に乾かしてから保管する。
・錆びにくい鉄のフライパンに買い替える。

ゴキブリの出現に怯えて鉄のフライパンを使用することをためらう人もいるでしょうが、ご自分に合った対策方法で試してみてはいかがでしょうか!

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