夜にシャンプーしたのに朝べたつく原因とは?!対処法と正しい洗い方

夜にシャンプー

夜にシャンプーしたはずなのに朝になるとべたつくことはありませんか?このべたべた感を寝汗だと思っている方もいると思いますが、寝汗だけが原因ではありません。シャンプーが自分の髪質にあっていない場合、シャンプーの洗浄力が強すぎる場合など、主なさまざまな原因があります。その原因と対処法を説明したいと思います。

夜にシャンプーしたのに朝べたつく原因

夜にシャンプー

夜しっかりシャンプーしたのに朝になるとべたつくのは汚れの洗い残しや寝汗だけが原因ではありません。夜シャンプーして朝べたつく主な原因は5つあります。

シャンプーの洗浄力が強すぎる

シャンプーは頭皮や髪の毛の汚れを落とすものですので、洗浄力が強いものがいいと思いがちですが、洗浄力が強すぎると逆にべたつく原因になります。

頭皮は適度な脂によって守られています。しかし、洗浄力が強すぎるシャンプーは頭皮を守っている脂まで落としてしまいますので、脂を補う必要があります。

つまり、夜のシャンプーで無くなった脂を寝ている間に補いますので朝に頭皮がべたつくのです。

頭皮は皮脂分泌量が多い

髪がべたつく原因は皮脂です。人間の身体の中で一番毛穴が大きいのは髪の毛が生えている頭皮の毛穴です。毛穴が大きい分、皮脂分泌量も多くなりますが、年齢や体質や気温などで皮脂の分泌量が多くなることもあります。

洗髪方法が正しくない

正しく洗髪できないと頭皮の皮脂や汚れ、汗、スタイリング用のムースやクリームなどが残ってしまい、べたつく原因になります。また、シャンプーのすすぎ残しもべたつく原因になりますので、正しい方法で洗髪しましょう。

頭皮環境が悪い

生活習慣が乱れると頭皮環境が悪くなり、皮脂分泌量が増えて夜シャンプーしたのに朝にはべたつくことがあります。また、痒みや臭いなどの頭皮トラブルを起こす可能性があります。

生活習慣の乱れとしては、睡眠不足、不規則な食事、栄養不足、運動不足、ストレス過多などがあります。また、たばこやアルコールの摂り過ぎも頭皮環境の悪化につながりますし、油分の多い食品ばかりを食べていると皮脂量も増えます。

シリコンのビルドアップ

ヘアケアのコンディショナーやトリートメントにはシリコンという成分が含まれているものが多く、シリコンは髪をコーティングしてダメージから髪を守る効果があります。

しかし、シリコンを使い過ぎるとビルドアップといわれるものになり、べたつきやごわつきなど髪質が悪くなることがあります。

《 ポイント 》

  • シャンプーの洗浄力が強すぎると必要な脂が落ちてしまい補うために皮脂を出す
  • 夜シャンプーしても、もともと頭皮は皮脂分泌量が多いため
  • 洗髪方法が正しくないと夜シャンプーしても朝べたつく
  • 生活習慣が乱れると頭皮環境が悪くなるとりべたつく
  • シリコンのビルドアップで夜シャンプーしても朝べたつく

夜にシャンプーしたのに朝べたつく時の対処法

シャンプー

夜にシャンプーして朝べたつく原因を対処するには日頃使用しているシャンプーやコンディショナー、トリートメントなどの見直しや頭皮環境を整えるなどの対処法があります。

それぞれの原因別に朝べたつくのを防ぐ対処法をご紹介します。

自分に合ったシャンプーに変える

原因が、シャンプーの洗浄力が強くて夜シャンプーしても朝べたつく場合や、頭皮の皮脂分泌量が多くてべたつく場合はシャンプーの見直しをしましょう。

自分に合うシャンプーの選び方

<自分の髪質に合わせて選ぶ>
硬い髪質でごわつきやすい髪質は髪をしなやかにする成分、植物由来のオイルが入っているシャンプーがおすすめです。植物由来のオイルとしては「ツバキオイル」「ホホバオイル」がよく使われています。

軟毛でふんわり感が無い髪質はハリとコシを与える成分「パンテノール」や「加水分解ケラチン」「シリコン」などが入っているシャンプーがおすすめです。

くせ毛がある髪質は髪がまとまる成分「シリコン」などが入っているシャンプーがおすすめです。

<ノンシリコンのものに変える>
原因がシリコンのビルドアップの場合、シリコンが入っているシャンプーやコンディショナーやトリートメントを避け、ノンシリコンのものを使いましょう。

シリコンが入っているものを使う場合、必要以上にシリコンが髪に残らないよう温かいお湯を長めにかけてすすぐのがポイント。

すでに髪に蓄積しているビルドアップを落とすには、いつもより洗浄力が強いシャンプーを使用しましょう。洗浄力の強いシャンプーは使いたくない場合や手元に洗浄力が強いシャンプーが無く、すぐに落としたい場合はお酢のリンスや重曹のリンスを使って落とす方法があります。

お酢のリンスでビルドアップを洗い流す手順

  1. ボウルや大き目のカップなどに「冷水240ml」と「お酢を大さじ1~2杯」混ぜてお酢のリンスを作ります。
  2. シャンプーでいつも通り髪を洗います。頭皮の脂や汚れをしっかり落としましょう。
  3. シャンプーをしっかり洗い流します。
  4. お酢のリンスを頭の上から毛先に向かって流します。※お酢のリンスが目に入るとしみて痛くなります。目に入らないよう、頭を後ろに傾けてしっかり目を閉じてからかけましょう。
  5. 指で優しく頭皮をマッサージしながら髪になじませます。

泡立つことがあるかもしれませんが、髪に蓄積したシリコンが取り除かれているだけですので問題はありません。冷水のシャワーでお酢のリンスを洗い流します。

※お湯より冷水の方が髪のキューティクルを保護しやすくなります。

重曹リンスでビルドアップを洗い流す手順

  1. ボウルやペットボトルなどに「水675ml」と「重曹大さじ2杯」をしっかり混ぜ合わせて重曹リンスを作ります。
  2. シャンプーでいつも通り髪を洗います。頭皮の脂や汚れをしっかり落としましょう。
  3. シャンプーをしっかり洗い流します。
  4. 重曹リンスを頭の上から毛先に向かって満遍なく流して染み込ませます。※目に入らないよう、頭を後ろに傾けてしっかり目を閉じてから重曹リンスをかけましょう。
  5. 指で優しく頭皮をマッサージしながら髪になじませます。

泡立つことがあるかもしれませんが、髪に蓄積したシリコンが取り除かれているだけですので問題はありません。冷水のシャワーで重曹リンスを洗い流します。

※お湯より冷水の方が髪のキューティクルを保護しやすくなります。

なぜお酢や重曹でビルドアップを落とすことができるのでしょうか?

それは、ほとんどのビルドアップがアルカリ性だからです。アルカリ性は酸性で落とすことができますので酸性のお酢や重曹で落とすことができるのです。

油っこいものを避ける

原因が生活習慣の乱れで頭皮環境が悪化し、夜シャンプーしても朝べたつく場合、生活習慣を整えましょう。特に食事で油っこいものが多い場合、皮脂分泌量が増えて夜しっかりシャンプーしてもべたつくことがありますのでバランスの良い食事にしましょう。

《 ポイント 》

  • 自分にあったシャンプーに変える
  • ノンシリコンのものを使う
  • 油っこいものを避ける

夜にシャンプーするときの正しい方法

ブラッシング

夜シャンプーして朝べたつくのは頭皮の皮脂が原因です。正しいシャンプーの基本は、頭皮についた皮脂や汚れの洗浄です。

髪につく汚れはホコリ・化学物質・花粉などで、これらはシャワーの流水だけでも洗い流すことができますが、頭皮の皮脂はシャンプーなどの洗浄剤を使わないと落とすのは難しいです。

ですので、シャンプーは髪をキレイにするというより頭皮をキレイにするのが目的だと言えるでしょう。洗髪方法が正しくないと夜シャンプーしてもべたつくだけでなく、薄毛や頭皮の痒み、赤み、フケ、ニオイなどさまざまなヘアトラブルの原因になります。

ここでは、正しい洗髪方法を紹介しますので、夜シャンプーして朝べたつく方は、早速今夜から正しい洗い方を実践してみましょう。

ブラッシングする

シャンプー前の乾いている髪を優しくブラッシングします。髪のもつれをとくのが目的ですので、ゆっくり少しずつブラッシングし、髪が引っかかった場合、引っかかりを少しずつ指でときます。

力を入れて強くとかすと髪の表面のキューティクルを傷つけてしまう可能性がありますので注意しましょう。

お湯で濡らす

シャンプーをつけて洗う前に、温かいシャワーで髪や頭皮をしっかり濡らします。

※熱いお湯で洗うと頭皮に必用な皮脂まで落としてしまいますので38~40℃程度のお湯で洗いましょう。

予洗いをする

シャワーをかけながら指の腹で3分程度頭皮を優しくマッサージし、髪の毛にシャワーをかけて汚れを洗い流します。

※髪や頭皮の予洗いをしっかりすると7~9割の汚れを落とすことができます。

シャンプーを泡立てる

シャンプーを手のひらにのせ、少量のぬるま湯を混ぜて泡立てます。

シャンプーで洗う

泡立てたシャンプーを頭皮と髪につけ、頭皮を中心に優しくマッサージしながら全体の汚れを落とします。

※髪同士を強くこすり合わせるとキューティクルが剥がれて髪がパサついたり切れ毛や枝毛になりますので注意しましょう。

シャンプーをすすぐ

シャンプーの洗い残しがないよう頭皮や髪をしっかりすすぎます。

※シャンプーのすすぎ残しがあると、夜シャンプーしても朝べたつくので注意しましょう。

コンディショナーをつける

コンディショナーやトリートメントを髪につけ、優しくもみ込みます。コンディショナーやトリートメントを頭皮につけすぎると洗い流せずべたつく原因になりますのでおすすめしません。

コンディショナーをすすぐ

コンディショナーをすすぎます。シリコンが入っている場合、温かいシャワーを長めにかけてすすぎましょう。

タオルドライをする

濡れた髪をドライヤーで乾かす前にタオルドライで髪の水分を吸い取りましょう。水分が少しでも減ることでドライヤーをあてる時間が短縮できますので、ドライヤーの熱で髪にダメージを与えるのを防ぐことができます。

ドライヤーで乾かす

自然乾燥はNGです。髪を濡れたまま放置すると雑菌が繁殖して頭皮のトラブルの原因となりますので、タオルドライをした後はすぐドライヤーで乾かしましょう。また、ドライヤーをあてる際は、髪から20cm以上離しましょう。

朝にシャンプーするときの正しい方法

タオルドライ

ブラッシングする

シャンプー前の乾いている髪を優しくブラッシングします。髪のもつれをとくのが目的ですので、ゆっくり少しずつブラッシングし、髪が引っかかった場合、引っかかりを少しずつ指でときます。

力を入れて強くとかすと髪の表面のキューティクルを傷つけてしまう可能性がありますので注意しましょう。

お湯で濡らす

シャンプーをつけて洗う前に、温かいシャワーで髪や頭皮をしっかり濡らします。

※熱いお湯で洗うと頭皮に必用な皮脂まで落としてしまいますので38~40℃程度のお湯で洗いましょう。

お湯のみで洗う

シャンプーをつけずにお湯だけで洗います。シャワーをかけながら指の腹で3分程度頭皮を優しくマッサージし、髪の毛にシャワーをかけて汚れを洗い流します。髪や頭皮の予洗いをしっかりすると約7~9割の汚れを落とすことができます。

コンディショナーをつける

コンディショナーやトリートメントを髪に適量つけ優しくもみ込みます。1~2分程度髪になじませたらしっかり洗い流しましょう。コンディショナーやトリートメントを頭皮につけると洗い流せずべたつく原因になりますのでおすすめしません。

タオルドライをする

濡れた髪をドライヤーで乾かす前にタオルドライで髪の水分を吸い取りましょう。水分が少しでも減ることでドライヤーをあてる時間が短縮できますので、ドライヤーの熱で髪にダメージを与えるのを防ぐことができます。

ドライヤーで乾かす

自然乾燥はNGです。髪を濡れたまま放置すると雑菌が繁殖して頭皮のトラブルの原因となりますので、タオルドライをした後はすぐドライヤーで乾かしましょう。また、ドライヤーをあてる際は、髪から20cm以上離しましょう。

朝シャンをして日中外出すると紫外線でヘアダメージを受けやすくなります。紫外線対策として「帽子や日傘を使う」「髪の毛の日焼け止めを使う」などでヘアダメージを防ぎましょう。

朝シャンをするメリットとデメリットをまとめてみました。

<朝シャンのメリット>

  • 交感神経を刺激するので頭が覚める
  • 睡眠中の汗や汚れを落とせる
  • 寝ぐせ直しができる
  • 体と顔についた寝汗を一緒に洗い流せる

<朝シャンのデメリット>

  • 時間のない朝は汚れを洗い流せないことがある
  • 皮脂が落ちて頭皮ダメージを受けやすい
  • 皮脂の落としすぎはべたつく原因になる
  • ドライヤーで頭皮が乾燥しすぎる

最後に

サラサラな髪

夜シャンプーして朝べたつく原因を説明しました。シャンプーに適しているのは朝ではなく夜です。朝と違い時間をかけることができますので汚れやシャンプーをしっかり落とすことができます。

また、頭皮を守るために必用な皮脂まで落としてしまった場合、就寝中に補うことができますので日中の紫外線によるダメージを受けにくくなります。

朝にシャンプーをしている方は、夜のシャンプーに切り替えることをおすすめします。夜にシャンプーして朝サラサラな髪で一日をスタートしましょう。

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