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神棚をほったらかしにしてはいけない
神棚は「守り神」が宿った御札をお祀りする、とても重要な場所です。
家庭から企業のオフィスまで多くの場所で祀られていますので、日本人にとって身近な存在と言えるのではないでしょうか。
神棚は、自宅や会社に小さな神社を設けるようなもので、そばで常に神様が見守ってくれているのだと、心の大きな支えになってくれるでしょう。だからこそ、設置したらそれで終わりではありません。
心の拠り所として日々のご加護に感謝し、お供えや掃除、御札の交換など十分に配慮しながら行う必要があるのです。
ほったらかしにしていることは、神棚を祀るのにふさわしくない行為とみなされますので、御札が無い状態や古い御札を放置しないようにしてください。そうすることによって、はじめて家内安全や無病息災、商売繁盛のご利益があるのではないでしょうか。
《 ポイント 》
- 自宅や会社に小さな神社を設けるようなもので、設置したらそれで終わりではない
- お供えや掃除、御神札の交換など十分な配慮が必要
- ほったらかしにしているのは神棚を祀るのにふさわしくない行為とみなされる
神棚をほったらかしにするなら正しく処分する
神道は、どちらかと言えば穏やかな宗教の部類に入り、厳しいしきたりはありません。
とはいえ、やはり守り神が祀られている場所なので、気を付けなければいけないマナーやタブーがあるようです。中でも、神棚をほったらかしにするのはとてもいけないことです。神棚は木材で作られているため、10年以上過ぎると徐々に汚れてくるでしょうし、いずれ自然と壊れるものです。
何もしないのであれば、誠意を持って正しい方法で処分し、いつの日かまた守り神を祀りたいと思うときが来るまで、神棚を取り下げてもよいのではないでしょうか。
引越しや建て替えなどがあったときや、気分や生活を一新したいときが来たら神棚を新調して、気持ち新たに暮らしてみてはいかがでしょうか。では、次の章で神棚を正しく処分する方法をご紹介しましょう。
ゴミとして処分する
神棚には魂が入っているものと入っていないものがあり、魂が入っていない神棚であればゴミとして処分できます。神棚は木材で作られているので、指定のごみ袋にいれて「可燃ごみ」として回収してもらいましょう。
サイズが大きい場ものは「粗大ごみ」として処分することになりますので、お住いの自治体のルールに従ってください。もし、人の方の目が気になるならば、見えないように紙などにくるんで捨てると良いでしょう。
神社で処分する
神棚を設置した際に、神主さんに魂入れをしてもらった神棚であれば、ゴミとして処分するのは宗教上、避けなくてはいけません。魂入れをした記憶があるのでしたら、神社に依頼して処分してもらいましょう。
あらかじめ社務所(祈祷受付所)に予約を入れ、神棚を神社に持参すれば祈祷とお焚き上げを行ったうえで神処分してもらえます。
処分のための祈祷料は、6,000円~高くでも20,000円くらいでしょうか。近隣の神社に持ち込めない場合は、宅配便で送ると処分してくれる神社もあるようです。
神棚の販売店に依頼する
神棚を新しく買い替えるのであれば、販売店で古い神棚を回収してくれます。祈祷やお焚き上げもしてくれるので、魂入れをした神棚でも安心してお任せできます。
ただし、通信販売や専門店でない販売店では回収をしてくれないこともありますので、買い替える前にその業者が回収サービスを行っているか確認しておくことをおすすめします。
回収業者に処分してもらう
一人暮らしをしている高齢の方など、どのような方法で処分するのかわからない場合は、一般の不用品回収業者に依頼することもできます。
神棚の構造や大きさで料金が違ってきますので、事前に見積もりをしてから料金を決める業者がほとんどです。お札や紙垂、しめ縄などのお炊き上げ、ごみの処分まで行ってくれるのかも相談してみましょう。
《 ポイント 》
- ほったらかしにするくらいなら、守り神を祀りたいと思うときが来るまで神棚を取り下げてもよい
- 魂が入っている神棚は、神社か販売店に依頼する
- 魂が入っていない神棚は、ゴミとして処分できる
神棚の正しい掃除方法
守り神を祀っている神棚を、掃除もせずにほったらかしにしておくのは良くありません。
神棚の掃除は難しいわけではないので、定期的におこなって常にきれいな状態にしておくと良い運気に守られるような気がしてきませんか?
新品の清潔な道具を準備する
神棚を掃除するのに必要な道具は、きれいな布数枚と白い和紙、白い布、ブラシやはたき、お供え物です。
- 「布」 神棚を拭くために使うので、新品で清潔なもの
- 「和紙」 神棚から御札を取り出す際に口にくわえるためのもの
- 「白い布」 神棚を机や台の上に移動するときに下に敷くためのもの
- 「ブラシ」や「はたき」 神棚専用のもの、もしくはPC用のエアーブラシでもOK
- 「お供え物」 榊(さかき)、お米、御神酒、水、塩など
掃除の手順
- 掃除をする前にきれいな水で手を洗い口をすすいで清める。
- 神棚の前で二礼二拍手一礼をしてから神様に掃除をすることをお伝えする。
- 机や台の上に白い布を敷いてから、神棚や榊などを降ろす。
- 神棚を載せていた棚板を外して、板を拭く。
- 口に和紙をくわえて、御札に直接息がかからないようにしながら神棚から御札を取り出す。
- 御札を白い布の上に置き、ブラシやハタキ、乾いた布を使って神棚全体を掃除する。
- きれいに掃除し終えたら、再び和紙を口にくわえて御札をずれないように注意しながら神棚に戻す。
- お供え物を新しくして、装飾品を正しい位置に並べる。
- 神様に無事掃除が終わったことを報告する。
掃除をする際の注意点
神棚を床に置かない
神棚を床に置くことは罰当たりな行為なので、机や台の上など必ず高さのある場所に置くようにしましょう。神具は固定されていないため、神棚を降ろす前に全て取り外しておきます。
掃除道具は必ず清潔なものを使う
神棚を掃除するときは、汚れていない新品のタオルなど必ず清潔なものを使うようにします。神様は穢(けが)れを嫌いますので、汚れた雑巾や使い古しの掃除道具は穢れに繋がってしまいます。
神棚は水拭きしない
神棚を布で拭く場合、水拭きではなく乾拭きにします。神棚が水っぽくなるとカビが発生したり、変形する可能性が考えられるからです。
和紙を口にくわえて息がかからないようにする
神棚の中に収められている御札には神様が宿っているため、穢れの象徴でもある息を吹きかけるわけにはいきませんよね。そのような理由から、口で和紙をくわえてから神棚の中の御札を出し入れしましょう。
御札に息がかかる心配をせずに作業できますよ。ちなみに、複雑な構造をしている神棚の場合、掃除しにくい部分にホコリが溜まっていることがあります。
ホコリを飛ばそうとして、思わずふーっと息を吹きかけたりしないようにくれぐれも注意してくださいね。
御札や紙垂、しめ縄をゴミとして出さない
魂入れをした神棚はもちろんのこと、御札や紙垂、しめ縄を交換する場合、間違っても燃えるゴミとして出してはいけません。
守り神が宿っている御札と一緒に、紙垂やしめ縄も神社に納めてお焚き上げを行い、炎で浄化して清めてもらいましょう。掃除で使用した和紙や布などは燃えるごみとして処分しても大丈夫です。
神棚を掃除する頻度
どのくらいの頻度で掃除したらいいのか、決まりは特にありません。神棚を何もせずにほったらかしにしている状態こそが問題なので、清潔さを保つことができればいつ掃除をしてもOKです。
神棚を設置している空間や生活環境、日当りや湿気などによっても神棚の汚れや傷み方は違ってくるので常に気にかけてチェックする習慣をつけるようにしておきたいものです。おすすめの目安は年に2回、家の大掃除をする12月と半年後の6月です。
ちなみに6月は「大祓え」と言って、汚れを払う神社の行事と一致する時期なので、期間的にもちょうと良いのではないでしょうか。
神棚の掃除は男性の仕事とされていた
昔から女性は神様に触れられないという習わしがありました。そのため、神棚の掃除は男性がするものという話を聞いたことがあるのではないでしょうか。
戦前は神職に女性が付くことは許されておらず、女性が神棚に触れるのもタブーとされていましたが、現代では女性の神職も増えています。女性が神棚に触れても基本的には問題ないので、神棚の掃除をしても大丈夫です。
正しい神棚の設置場所
神棚は屋内のどこに配置しても良いわけではありません。日当たりのよい方角、南や南東、東を向くように設置しましょう。仏壇と神棚が両方あっても問題ありませんが、向かい合わせに置くのだけは避けなくてはいけません。
一般的には人が集まる場所に置いたほうが良いのですが、あまりにも人の出入りが激しいと神様が落ち着くことができませんよね。
神様を見下ろすのは良くないので、大人の目線よりも高い位置に設置するようにしますが、人が出入りする扉の上に置くのは避けましょう。
《 ポイント 》
- 定期的に掃除をしてきれいな状態を保つと良い運気に守られる
- 掃除をする前にきれいな水で手と口を清め、神棚の前で二礼二拍手一礼をする
- 床に置くことは避け、机や台の上など必ず高さのある場所に置く
- 新品で清潔な布を使って乾拭きする
- 息がかからないように口に和紙をくわえてから御札を出し入れする
- 魂入れをした神棚と同じように、御札や紙垂、しめ縄は燃えるゴミに出さない
- 掃除をする時期は、家の大掃除をする12月と半年後の6月がおすすめ
最後に
いかがでしたでしょうか。神棚をほったらかしにしてはいけない理由と、正しい処分方法についてご紹介しました。そばで神様が見守ってくれているという安心感がある神棚は、皆さんの心の拠りどころです。
当然、そんな大切な存在をほったらかしにしていてはいけないことですよね。魂入れをしている神棚は燃える材質で作られているからといって、可燃ごみや粗大ごみとして出してはいけません。
神社や神棚の販売店に依頼して適正な方法で処分するようにしましょう。現在ほったらかしにしている神棚をお持ちの方は、この記事を参考にしてくださいね!