珪藻土バスマットで水虫はうつる?感染を防ぐ使い方は?

珪藻土バスマット

珪藻土バスマットなら水虫がうつらないと思い込んでいませんか?家族に水虫の人がいれば、吸水性、速乾性に優れた珪藻土バスマットであっても安心できないのです。布製でも珪藻土でも、使用方法を間違えると水虫になってしまいます。この記事では珪藻土のメリットとデメリット、そして感染するのを防ぐ使い方を中心に説明していきます。

珪藻土バスマットで水虫はうつる?

水虫

毎日使うバスマットと言えば、素材は何であれ衛生面が気になりますよね。水虫と呼ばれる「白癬菌(はくせんきん)」の人と直接足が触れ合わなくてもうつることがあるため、水虫にかかっている家族がいると心配になってしまいます。

では、珪藻土バスマットを使うと水虫はうつるのでしょうか?

結論から言いますと、速乾性のある珪藻土バスマットによる水虫感染の可能性はゼロとは言えませんが、使い方によってリスクを低く抑えることができるでしょう。

なので、それほど神経質になる必要はなさそうですね。珪藻土バスマットに限らず水虫などの菌の繁殖は、「菌の存在」と「菌が増殖する環境」がそろうことで成り立ちます。

湿気を好む白癬菌がついた足でくつを履き、高温多湿の状態が続くと水虫に感染しやすくなります。しかし、白癬菌が付着してから感染するまで24時間ほどかかりますので、1日1回きちんと足を洗ってしっかり乾燥させれば、感染リスクをかなり抑えることができるでしょう。

<珪藻土ってなに?>
「珪藻」は植物プランクトンの一種です。死滅すると有機物が分解されて殻の部分のみが残るのですが、この珪藻殻がたまって積み重なって化石化したものが珪藻土なのです。珪藻土はとても軽いので、古くから七輪やレンガの原料として日本でも利用されています。珪藻殻にはごく小さな穴が多数あり、自立呼吸を行う性質により、水分を吸っても自然に放湿する性質が備わっています。以上のような特徴を最大限に活かした製品のひとつが珪藻土バスマットなのです。

《 ポイント 》

  • 速乾性のある珪藻土バスマットでの水虫感染のリスクは低い。
  • 珪藻土バスマットは水分を吸っても自然に放湿する性質がある。

珪藻土バスマットで水虫の感染を防ぐ使い方

足を洗う

水虫の感染経路はバスマットだけとは限りませんが、珪藻土バスマットから家族間の水虫感染を防ぐためのポイントをいくつか紹介しましょう。

珪藻土バスマットの表面をヤスリで削る

珪藻土は削ることが可能なので、定期的に削ることで水虫がついている角質などを確実に取り除くことができます。

削り方は、粗目のやすりで表面を擦って全体的に汚れを取り除きます。擦っていくと表面の色が変わっていきます。削ったカスには角質が残っているのでしっかりと取り除きましょう。

珪藻土バスマットをしっかりと乾燥させる

水虫は高温多湿の環境であればものすごい勢いで繁殖してしまいます。ですから、見た目がサラサラで、いくら乾燥しやすい珪藻土バスマットであっても、水を吸い込んだまま放置しておくのは危険です。その日の最後に入浴を終えた人は、忘れずに珪藻土バスマットを立てかけましょう。

そうすることで、床と珪藻土バスマットの境に湿気が溜まらないのでカラッと乾燥するはずです。珪藻土バスマットの厚さは1cm前後の商品がほとんどなので、珪藻土の乾燥を促すために、壁などに立てかけるなどして水虫の好む環境を作らないようにしまよう。

感染者は別の珪藻土バスマットを使用する

なにより効果的な対策は、「水虫感染者と同じ珪藻土バスマットを使わない」これに尽きます。速乾性のある珪藻土バスマットは感染リスクが低いといっても、水虫感染の可能性はゼロではありません。

水虫感染者から出る角質には高い確率で菌がいるので、同じ珪藻土バスマットを使うのは極力避けた方がよいでしょう。

足を傷つける洗い方はNG!
先にお伝えしたように、水虫である白癬菌は足についてから感染するまでに24時間以上かかります。と言うことは、すぐに足を洗って白癬菌を落としてしまえば、感染を防ぐことができます。高温多湿状態が続いたときには、足の指の間など念入りに洗ってください。白癬菌は傷があれば約12時間で感染してしまいますので、ナイロンタオルでゴシゴシ洗わず、素手で優しく洗うようにしましょう。

《 ポイント 》

  • 珪藻土バスマットは定期的に粗目のやすりで表面を削る。
  • 入浴した後は、忘れずに珪藻土バスマットを立てかけておく。
  • 一番よいのは感染者と同じ珪藻土バスマットを使わないこと。

水虫の感染を広げないコツ

清潔な足

珪藻土バスマットを使う際、水虫感染を広げないためのポイントを紹介していきます。

足を清潔に保つ

いくら珪藻土バスマットがきれいだとしても、足の裏に水虫がついてしまうと感染を防ぐことは非常に困難です。

また、家族に水虫にかかっている人がいるということは、水虫菌がついている角質が部屋のいたるところに散らばっていると思って間違いありません。そのためには、「足をていねいに洗う」「室内ではスリッパを履く」などを習慣にしてください。

ちなみに靴下やストッキングを履いていても、繊維の隙間から入り込んでしまうので、素足と同じ状態でほとんど効果はありません。

掃除機をかけて常にきれいにしておく

上記の水虫菌がついた角質が部屋のいたるところに散らばっているとの理由から、部屋や珪藻土バスマットの上に付いたままにせず、こまめに掃除機をかけるようにしましょう。

ほこりが溜まりやすいところには水虫菌もたまりやすいので、その部分は念入りにかけてくださいね。要は、水虫菌付きの床に落ちている角質を除去できればいいので、珪藻土バスマットや床の上をタオルでふき取る方法でも効果があります。

《 ポイント 》

  • 「足をていねいに洗う」「室内ではスリッパを履く」を習慣化する。
  • こまめに掃除機をかける。

珪藻土バスマットの正しいお手入れ方法

紙やすり

珪藻土バスマットに水虫が感染しないための正しいお手入れ方法をご紹介します。

珪藻土バスマットは、今まで使ってきたバスマットのイメージと違って、「固い」「すぐ乾く」「洗濯不要」などの特徴があります。なので、初めて使う人はちょっと尻込みしてしまうかもしれませんね。

では、快適に使用するための正しい手入れ方法を見ていきましょう。

<手入れ方法>

お手入れ方法は簡単です。この目詰まりしている汚れを、紙やすりでこすって取り除いてあげればいいだけです。紙やすりは番号が大きくなるほど細かくなりますので、最初は200番くらいの粗い目を使用します。

特に汚れがひどい場合は、120~#240番程度の「中目」で削った後に、細目で仕上げるとよいでしょう。そこから400番~600番くらいの粗さに切り替えていきます。

汚れた部分だけ削ってしまうと、そこだけ色や厚さが変わってしまうので、全体をまんべんなく紙やすりを掛けるようにしてくださいね。

やすりがけはバスマットの使用頻度にもよりますが、1年に1回程度で十分でしょう。削った後は、忘れずに掃除機で細かい粉を吸い取ってください。

珪藻土バスマットの吸水力は永久的ではない!
珪藻土バスマットは、使用すればするほど吸水力が落ちてしまいます。珪藻土バスマットは小さな穴が無数に開いているのですが、その穴に汗に混じった皮脂や、シャンプーなどの合成界面活性剤などが詰まってしまうからです。つまり、目詰まりを起こしてしまうというのが理由です。

《 ポイント 》

  • 使用すればするほど吸水力が落ちてしまう。
  • 年に1回程度紙やすりでこすって目詰まりしている汚れを取る。

珪藻土バスマットのメリット・デメリット

珪藻土バスマット

珪藻土バスマットに、水虫が感染しない方法はお分かり頂けましたか?ここでは珪藻土バスマットを使ったときの、メリットとデメリットをご紹介します。

珪藻土バスマットのメリット

  • 吸水性抜群で、あっという間にサラサラになり快適に使える。
  • 速乾性があるので家族が連続で使っても気持ちが良い。
  • 靴下を履いたままバスマットを踏んでも濡れない。
  • 掃除機をかけやすいので清潔に保ちやすい。
  • 洗う必要がないので洗濯の手間がない。

珪藻土バスマットのデメリット

お手入れ不要でいつもサラサラな使い心地の珪藻土バスマットですが、いくつかのデメリットもあります。

  • 布製のバスマットに比べて値段が高め。
  • 珪藻土が数%しか含まれていない安物もあるので確認してから購入する。
  • 丈夫ではあるが、強い力を加えると割れることもある。
  • 泥水や血液などは染みこんでシミになる可能性がある。
  • 自治体での処分方法は「不燃ごみ」か「粗大ごみ」に分類される。
  • 冬は冷たく感じる。

《 ポイント 》

  • 吸水、速乾、清潔に優れ快適な珪藻土バスマットにもデメリットがある。

最後に

珪藻土バスマット

今人気の珪藻土ですが、そのバスマットについて水虫がうつるかどうかについて紹介しました。

一般的な布製のバスマットに比べると、水虫が感染するリスクは少ないとは言え、大丈夫なわけではありません。珪藻土バスマットが乾燥しやすいから、絶対水虫にならない!というのは間違っています。

使用方法を間違えると、水虫菌を含めあらゆる雑菌を発生させてしまうので、清潔さを長く保つためには適切な手入れも必要です。特にお風呂上りは、角質が一番はがれやすいので、布製でも珪藻土でもできることならバスマットを共用しないことが一番の予防方法でしょう。

ぜひこの記事を参考に、珪藻土バスマットを清潔に保つのと同時に、普段から水虫対策をしておくように心がけましょう!

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