目次
きゅうりの基本的な洗い方
流水で洗う
きゅうりなどの野菜は、基本的には、流水でサッと洗い流すのが正しいとされています。
きゅうりがスーパーで売られているとき、袋詰めされていて、“1袋◯◯円”というものもあれば、1本売りでまとめて箱に入れられていて、“1本○◯円”というものもありますね。
どちらを購入する場合にも、土や汚れが付着していることは滅多にありません。私はこれまでに見たことがないです。
しかし、無人販売所で売られているきゅうりや直売所で売られているきゅうりの中には、稀ではあると思いますが、土や砂埃が付着していることがあります。
いずれにしても、流水でサッと洗うだけで、食べることができる状態です。流水を当てながら、手で優しく擦り洗いをするようにすると良いのではないでしょうか。
食器用の中性洗剤で洗う
きゅうりを洗剤で洗うと聞いて、驚かれる方が多いでしょう。唖然としてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
では、今あなたがお使いの食器用の中性洗剤のパッケージに記載されている、“用途”や“使用方法”の欄をご覧ください。
食器、調理用器具、スポンジ、まな板の除菌などと記載されている中に、“野菜”や“果物”という文字も含まれていませんか?
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商品によって異なる場合がありますが、食器用の中性洗剤の用途には、“野菜を洗う”ということが含まれていることがあります。
野菜用の洗剤で洗う
きゅうりを洗うときに使うことができる、野菜用洗剤や食材用洗剤というものがあります。
スプレータイプ(液体)もありますし、パウダータイプもあります。殺菌作用が期待されるもので、除菌・洗浄・消臭などの多くの機能を兼ね備えた商品もあります。
どのような成分が使われているのかも気になるところですが、野菜用や食材用であるという点から、食器用の中性洗剤よりは使いやすい、という声が多くあります。
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板ずりをする
あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、きゅうりの洗い方、そして、下ごしらえの仕方として、板ずりという方法があります。
きゅうりに塩をまぶした後、まな板の上でコロコロと転がします。手のひらで優しく押すようにしながら転がすことで、きゅうりのチクチクと痛いイボを取り除くことができます。そうすると、きゅうりに味が馴染みやすくなります。
イボを取り除くことができたら、まぶした塩を流水でサッと洗い流します。さらに、お鍋やボウルに用意した熱湯に、きゅうりをサッとくぐらせると、きゅうりの緑色がより鮮やかさを増します。
素材の色を活かした料理を作りたいときにおすすめです。
新鮮で美味しいきゅうりの選び方
チクチクと痛いイボがついたきゅうりを選ぶ
スーパーで売られているきゅうりのほとんどが、イボはついているものの、チクチクとした痛みを感じられないものばかりです。
きゅうりのイボは、きゅうりを収獲してから時間が経つと共に、少しずつやわらかくなっていきます。もしかすると、収獲してからスーパーの棚に並ぶまでに、かなりの時間が経ってしまっているのかもしれません。
もしくは、収獲の最中や輸送の最中にイボが取れてしまった、という可能性もあるでしょう。また、最近では、イボのない品種も多く出回っているようですので、元々イボのないきゅうりである可能性も考えられます。
新鮮で美味しいきゅうりを選びたいときは、ぜひ、チクチクと痛いイボがついたきゅうりを選んでみましょう。
全体の太さが均等なきゅうりを選ぶ
きゅうりの端から端までを見て、どちらかの端が太くなっていたり、膨れているときは、そこに水分が集まってしまった証拠です。そうすると、その部分に種も集まってくるため、空洞ができやすくなります。
一部分に水分が集まってしまうと、きゅうり全体のみずみずしさが失われてしまい、種が集まる部分には空洞ができ、スカスカになってしまうことがあります。
ブルームのあるきゅうりを選ぶ
きゅうりの表面が白っぽく粉をふいたように見えることがありますが、これは、ブルームと呼ばれるものです。ブルームには、きゅうりの乾燥を防ぎながら、鮮度の良さを維持する役割があります。
出典:ブルームきゅうり – 三扇商事|http://sansensyouji.jp/publics/index/101/
しかし、農薬が付着しているのではないかと勘違いされてしまったり、白カビが生えているのではないかと勘違いされ、避けられてしまいがちです。
ツヤもなく、見た目にも良くないことから、最近では、出回るきゅうりのほとんどが、ブルームのないきゅうりばかりです。
緑色が濃くツヤのあるきゅうりを選ぶ
緑色が濃ければ濃いほど、そのきゅうりが新鮮であるという証拠です。
また、表面にツヤがあるものを選ぶとさらに良いです。きゅうりの緑色は、収獲してから時間が経つと共に、だんだんと色が薄くなり、黄色っぽく変化します。
袋詰めされているきゅうりは確認しづらく、色が濃いものと薄いものが混ざっていたり、ツヤのあるものとないものが混ざっていることがあります。一本売りのきゅうりであれば、色もツヤも見比べやすいです。
曲がっているきゅうりがお得
きゅうり全体の太さが均等で、スッと真っすぐに伸びたきゅうりを手に取ることがほとんどなのではないでしょうか。中には、カーブを描くように曲がってしまったきゅうりもありますが、何となく良くないイメージがあるのかもしれません。
実は、曲がってしまったきゅうりも味には全く問題はなく、ただ見た目が良くないイメージを持たれてしまっているだけなんです。そのため、スーパーでは取り扱われていないこともあります。
曲がってしまったきゅうりは、真っすぐに伸びたきゅうりと比べて、味も鮮度も品質も同じで、値段が安いという特徴があります。
味も鮮度も品質も同じなのであれば、少しでも値段の安い方を選んだ方がお得ですよね。曲がってしまったきゅうりは、訳あり品として販売されていることがあります。
きゅうりの傷まない保存方法
傷んでしまったきゅうりは、弾力やハリがなく、手でかるく握ってみると、ぶよぶよとした感覚があります。
野菜室の中であまりにも長く保存されていたきゅうりが、ぶよぶよとやわらかくなり、さらには水分が染み出してしまっていることもあります。
ニオイを嗅いでみると、酸味のあるニオイがし、腐ってしまっていることがよくわかります。そうなってしまわないように、きゅうりの正しい保存方法や傷まない保存方法をよく理解し、保存するようにしましょう。
きゅうりを一本ずつキッチンペーパーで包んでから保存する
袋詰めされたきゅうりをその袋のままポンッと野菜室に入れて保存していませんか?
一度、袋から全てのきゅうりを出し、一本ずつキッチンペーパーに包んでから袋に戻し、野菜室で保存するのと良いです。きゅうりが入れられていた袋に戻すよりも、新しいポリ袋に入れて保存した方が、衛生面的にも良いです。
野菜専用の保存袋に入れて保存する
鮮度を維持しながら保存することができる、野菜専用の保存袋があります。鮮度を維持するだけではなく、栄養素が減ってしまうことを防ぎながら保存することができるタイプもあります。
使い捨てタイプもあれば、洗って繰り返し使うことができるタイプもあり、経済的に負担の少ない方を選ぶことも可能です。
最後に
きゅうりの洗い方には、
- 流水で洗う
- 食器用の中性洗剤で洗う
- 野菜用の洗剤で洗う
- 板ずりをする
という方法があります。ほとんどのきゅうりの場合、土や汚れが落とされた状態で販売されていますので、流水でサッと洗う程度で良いと思います。
土や砂埃などの汚れが付着している場合や、どうしても流水だけでは気が済まないという場合には、野菜用の洗剤を使って洗う方法もあります。また、野菜を洗うことができるかどうか用途を確認し、食器用の中性洗剤で洗うことも可能です。
きゅうりの選び方と傷まない保存方法もぜひお役立てください。