ぬいぐるみにもダニ対策は必要!退治・駆除する方法から予防法まで

デディベアのぬいぐるみ

寝具だけでなく、ぬいぐるみにもダニ対策は必要です。ダニを退治、駆除するのに間違った方法ではぬいぐるみを傷つけてしまう可能性も出てきます。そんな方のためにこの記事では、ぬいぐるみにダニが住み着く理由と、正しい駆除方法、予防対策について紹介します。お子様をはじめご家族全員の健康のためにも、適切な方法で対策することを心がけましょう。

ぬいぐるみにダニがつく理由

部屋に潜むダニ

ご家庭の寝具や畳やじゅうたんなどに住み着いているダニですが、お子様が大切にしているぬいぐるみにもダニが大量についている危険性があります。

子供がぬいぐるみに触れることで、ダニの餌となる「汗」「皮脂」「髪の毛」「フケ」「食べかす」などがぬいぐるみに付着してダニの繁殖が進み、放っておくと大量のダニの発生源となってしまいます。

常に触れているぬいぐるみだけでなく、クローゼットにしまい込んでいるぬいぐるみにも、同じく注意が必要です。普段触れていないぬいぐるみであっても、同じ場所に収納している衣服などからゴミが付着し、ダニの餌場となっていたり、クローゼット内の湿度や温度が上がりやすいこともダニが大量に繁殖する原因とってしまいます。

一説によると、ダニのアレルギー物質は、布団などの寝具の次に多い場所がぬいぐるみだといわれているくらいなので、ぬいぐるみに付着しているダニは早めに駆除しておくことが重要なのです。

《 ポイント 》

  • ぬいぐるみにもダニが大量についている危険性がある。
  • ぬいぐるみについた、汗、皮脂、髪の毛、フケ、食べかすなどが大量のダニの発生源。

ぬいぐるみのダニを退治するには洗濯が最も効果的!

ぬいぐるみについたダニを退治するには洗濯をして死滅させることが一番効果的です。

ダニアレルゲンとなるダニの死骸やダニのフンは、どちらも「水溶性の汚れ」となるため、洗濯によってそのほとんどを汚れと一緒に取り除くことができるのです。

市販されているダニよけスプレーなどの忌避(きひ)剤を使ったところで、ダニがぬいぐるみから別の場所に逃げて移動するだけで、完全に退治するまでに至りません。

「熱」と「乾燥」に弱いダニを死滅させるには、50℃以上で20~30分加熱する必要があるのですが、ぬいぐるみのダニを駆除した後には、ダニの死骸やフンが残り、それらがダニアレルゲンとなって、これもまたアレルギー疾患の原因となってしまいます。

よって、ダニを死滅させるだけでなく、掃除機を使って死滅させた後のダニの死骸も取り除くようにしましょう。

このような手間を考えると、50℃以上のお湯で洗濯をするのが最も効果的であり、洗濯することで、アレルギーのもととなるダニの死骸やフンを洗い流せるだけでなく、それ以外の汚れも取り除くことができますので、おすすめの方法だと言えるでしょう。

洗えるもの・洗えないものの確認

洗濯する前に、まずは洗えるぬいぐるみかどうかを事前に確認します。

内部に入っている綿が、ポリエステル製であれば洗濯をしても問題はないのですが、水洗い不可の表示があるものは、劣化したり、色落ちしたりする危険性があるので洗濯を控えたほうがよいでしょう。

洗濯する前にしておくこと

ダニの足はカギ爪の様な形状をしているため、繊維にしがみつき、洗濯の水流や掃除機では完全には取り除くことができません。生地の素材によっては、洗濯してもダニを完全に死滅させることができない可能性もあるので、まずは「熱」を加えて、ダニを死滅させる必要があります。

ダニを一瞬で死滅させるためには、温度を60℃以上にしなければ効果がでないのですが、ぬいぐるみの内部まで60℃以上の熱を伝わるようにするためには、より高めの70℃以上のお湯に10分以上つける必要があります。

洗濯をしてから熱を加えた場合、ダニを死滅させることはできますが、死骸がそのままぬいぐるみに残ってしまうため、加熱して死滅させて、その後に洗濯をするという順番で進めましょう。

《 ポイント 》

  • ぬいぐるみは洗濯をしてダニを死滅させることが一番効果的。
  • ぬいぐるみについたダニは、ダニよけスプレーでは完全に退治できない。
  • ぬいぐるみについたダニは、70℃以上のお湯で加熱して死滅させてから洗濯をする。
  • 洗えるぬいぐるみかどうかを事前に確認しておく。

ぬいぐるみのダニを駆除する方法

ぬいぐるみの手洗いイメージ

手洗いでダニを駆除する

ぬいぐるみに「水洗い不可マーク」がついているものは、洗濯機を使わず手洗いしましょう。

手順

  1. 押し洗いをする
    洗面器にぬるま湯を張り、おしゃれ着用の洗剤を入れて押し洗いします。汚れのひどい部分には、直接洗剤をつけて、軽く揉み洗いします。
  2. すすぐ
    お湯を替えて、洗剤を入れずに押し洗いしてからすすぎます。
  3. 柔軟剤に浸ける
    毛足をふんわりさせるためには、仕上げに柔軟剤を加えたぬるま湯に20~30分浸けておきましょう。
  4. 脱水する
    お湯を2〜3回替えてすすいだら、バスタオルで包んで30秒ほど洗濯機で脱水します。
  5. 乾かす
    風通しの良いところに、洗濯バサミを使って吊るすか、カゴに入れて内部まで完全に乾かします。
  6. 毛並みを整える
    毛足の長いボリュームのあるぬいぐるみの場合には、ある程度乾かしてから、多少濡れているうちに柔らかいブラシで毛並みを整えます。ドライヤーを毛の流れと反対の向きにかけて、毛が起き上がってふさふさしてきたら、後はゆっくりと陰干しで乾かすと良いでしょう。

洗濯機のドライコースでダニを駆除する

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いくつかのぬいぐるみをまとめて洗いたい場合には、洗濯機のハウスクリーニング(手洗いドライコース)を使うと手洗いよりも手軽にできます。

手順

  1. 原液をつける
    リボンなどの付属品を外し、シミや汚れがある箇所に原液をつけ、軽くたたいておきます。
  2. 洗濯機で洗う
    ぬいぐるみを編み目の大きいネットに入れ、「ハウスクリーニング」または「手洗いドライコース」に設定し、洗いからすすぎまで行います。
  3. 脱水する
    バスタオルで包んでから30秒ほど脱水します。

天日干しでダニを駆除する

ただ単に天日干しにしただけでは、死滅させることはできません。

ダニは50℃以上の状態に20分以上置いておく必要があるので、真夏の気温がかなり高い日であれば、死滅させることも可能でしょう。少しでも温度が高くなるように、ぬいぐるみをゴミ袋などの黒いビニール袋の中に入れて、炎天下に3時間ほど置きます。

ちなみに外気の温度が30℃以上であれば、黒いビニール袋内の温度は60℃以上に達します。このくらいの温度があれば、ぬいぐるみの内部もかなり高温になっていると思われますので、ダニ退治には効果が期待できます。

その後、ぬいぐるみに丁寧に掃除機をかけてダニの死骸やフンを取り除く作業を忘れずに行ってください。

布団乾燥機でダニを駆除する

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温風で加熱する布団乾燥機の「ダニ退治モード」を使って、ダニを熱で駆除することができます。布団乾燥機の専用袋の、枕が入れられる所にぬいぐるみを入れ、30~40分を目安にかけます。

ぬいぐるみの目やボタンなど、プラスチックでできている装飾品は、熱により変形する恐れがありますので、熱風が直接当たらないようにタオルや布などを当てておきましょう。そして最後に丁寧に掃除機をかけます。

ぬいぐるみの入れ物にダニシートを敷く

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ぬいぐるみを入れる専用のおもちゃ箱を準備して、箱の中にダニシートまたはダニ吸着シートを敷き、その上にぬいぐるみを置きます。ぬいぐるみで遊び終わったら、常にぬいぐるみをその箱の中に入れるようにすると、ダニ退治の他に予防効果も期待できるでしょう。

放置しておくだけでダニが誘引されてどんどん集まってきますが、効果がでるまで1~2週間ほど日数がかかります。

ダニ駆除スプレーをかける

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市販のダニ駆除スプレーをかけてダニを駆除する方法です。

スプレーをかけた後は、完全に乾かしてから、掃除機をかけて死滅したダニを取り除きます。安全とは言われていますが、化学殺虫成分が含まれていることに違いはないので、気になる方は他の方法を試してみてください。

アイロンのスチームでダニを駆除する

アイロンのスチームを高温にして当てるとダニを瞬殺できます。皮やウールを使っているものや、機械が内蔵されているぬいぐるみには使用しないようにしますが、それ以外のぬいぐるみであれば、スチームを全体に当てた後に十分乾かして、他の方法と同じように、最後に掃除機をかけてください。

コインランドリーの乾燥機でダニを駆除する

布団乾燥機を持っていない方や、サイズの大きなぬいぐるみのダニ対策に適した方法です。

コインランドリーに設置してあるガス式の乾燥機は、温度が70℃とかなり高温になるので、先ほどのスチームアイロンと同じように、ウールや皮、機械入りのものは避けたほうが良いでしょう。

完全に死滅させるためには、40分以上入れておくといいようです。乾燥機から取り出した後は、丁寧に掃除機をかけてください。

クリーニングに出す

おしゃべり機能のような機械が内蔵されているものや、傷めたくない大切なぬいぐるみは、クリーニング屋さんにお願いする方法をおすすめします。

かなり綺麗に出来上がってきますが、お店によってはぬいぐるみを取り扱っていない場合もありますので、事前にクリーニング業者に問い合わせてみましょう。

ダニ駆除業者に依頼する

ダニは部屋中に潜んでいていますので、ぬいぐるみについているダニを完全に駆除したつもりでいても、また別の場所から移動して来ることが想像できます。そこで家中のダニ駆除をおこないたい方におすすめしたいのが、業者に駆除を依頼する方法です。

専門の業者であれば、家の中の隅から隅まで最適な方法で駆除し、予防やアフターフォローまでしてくれるところもありますので、後々まで安心できるでしょう。

《 ポイント 》

  • ぬいぐるみに「水洗い不可マーク」がついているものは手洗いする。
  • ぬいぐるみを、まとめて洗いたい時は洗濯機で洗う。
  • ぬいぐるみを干す際に、真夏の気温がかなり高い日は天日干しする。
  • ぬいぐるみを乾かすときに、布団乾燥機を使う場合は30~40分を目安に。
  • ぬいぐるみを保管する際は、箱の中にダニシートを敷き、その上にぬいぐるみを置く。
  • ダニを駆除する場合は、ぬいぐるみにダニ駆除スプレーをかける。
  • ダニを駆除する場合は、ぬいぐるみに、アイロンのスチームを高温にして当てる。
  • ぬいぐるみが大きいサイズのものはコインランドリーの乾燥機を使う。
  • 傷めたくない大切なぬいぐるみはクリーニング屋に依頼する。
  • 家中のダニの駆除は専門の業者へ依頼する。

ぬいぐるみにダニがつかない対策

ぬいぐるみの天日干し

ぬいぐるみにダニが付ないように予防するには、日頃のメンテナンスや習慣が必要になってきます。

天日干しする

ぬいぐるみについたダニは、天日干し程度の熱ではダニを完全に死滅させることは出来ないのですが、定期的に外に干して風通しすることで湿気がたまるのを防ぎ、ダニの繁殖を抑制には効果があります。通気性をよくするために、よくネットにつるして保管する方法もおすすめです。

窓を開けて風通しをする

ぬいぐるみだけに限らず、家の中にこもっている湿度を下げることで、ダニの繁殖を抑え、ぬいぐるみへダニがつくのを抑えられます。

中性洗剤で汚れを落とす

清潔に保つためには、ぬいぐるみの汚れた部分を、中性洗剤を含ませた布で拭きます。水で薄めた中性洗剤を含ませた布を固く絞って、たたくようにぬいぐるみを拭き、その後に水を絞った布で拭き上げ、通気のよい場所でしっかりと乾かします。

ぬいぐるみのホコリを落とす

ダニは、髪の毛やごみ、ホコリがたまるところに棲みつきます。ぬいぐるみを定期的にブラッシングして、ホコリやごみを落とすようにしましょう。

《 ポイント 》

  • 日頃のメンテナンスや習慣が必要。
  • 定期的に外に干して風通しする。
  • 家の中にこもっている湿度を下げる。
  • 中性洗剤を含ませた布で拭き清潔を保つ。
  • 定期的にブラッシングしてホコリやごみを落とす。

最後に

車内でぬいぐるみを抱く少女

ぬいぐるみのダニ退治についていかがでしたか?

お子様が大切にしているお気に入りのぬいぐるみほど汚れているものですが、ついお手入れを忘れがちになってしまうようです。ぬいぐるみには、1㎡あたり平均で400匹ほどのダニが潜んでいると言われています。

人間の皮脂やフケは、家の中だけでなく自家用車のシートにもたくさんついているということは、車内に置きっぱなしのぬいぐるみにも、間違いなくダニが発生していますので、天気の良い日には車内のフロントガラスの下に置いて日光に当てておくだけでも違うようです。

小さなお子様がいるご家庭では、アレルギー対策のためにも、定期的にぬいぐるみを洗う習慣をつけ、早めに駆除しておくことをおすすめします。

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