栗の旬はいつ頃?特徴と栄養から効果、上手な保存の方法まで

栗

栗の旬がいつなのかご存知ですか?栗は秋の味覚の代表としても思い浮かぶ方も多いと思います。栗は茹でても焼いても美味しく食べられて、栗を使ったスイーツも秋になると多く出回りますが、実は栗はたくさんの品種があり、それぞれ少しずつ旬が変わります。そこで今回は本当に秋が栗の旬になるのか調べてみました。併せて栗の特徴や種類、栄養や効果についても紹介します。

栗の旬と収穫時期

栗

栗の旬は秋。一般的に9月から10月頃が栗の旬とされています。栗は初夏に花が咲き秋に実りますが、実は栗には多くの品種があるので収穫時期が少しずつ違います。

栗の品種は大きく分けると3種類に分類されて「早生(わせ、そうせい)」と呼ばれる他の品種よりも早く育つ品種、「中生(なかて)」と呼ばれる早生よりも遅く晩生よりも早く育つ品種、「晩生(おくて、ばんせい)」と呼ばれる他の品種よりも遅く育つ品種に分かれます。これは栗だけでなく、作物は同じように分類されています。

早生に分類される品種の栗は8月中旬頃から収穫がはじまり、晩生に分類される品種の栗は11月下旬頃まで収穫されます。よって一般的に栗の旬は栗が一番多く出回る時期の中生に分類される品種の栗が多く出荷される9月から10月頃が旬とされています。

栗を使用した季節限定のスイーツも9月から10月に新商品がたくさん出ますね。

ポイント
栗の旬は基本的に秋なのですが、栗には多くの品種があるので品種によって少しずつ旬の時期は違います。8月中旬から11月の下旬までが出荷期間になりますが1番栗が出回る9月から10月が旬とされています。

栗は野菜?果物?特徴と品種

栗

栗の旬は秋ですが、そもそも栗は野菜の仲間だと思いますか?それとも果物の仲間だと思いますか?実際のところどちらなのか気にしたことはないかもしれませんね。

野菜と果物の違いを簡単に説明すると、野菜は大地に生える草に実るもので、果物は木に実る果実と一般的に考えられています。よって木に実る栗は果物と考えるのが一般的となります。

しかし、栗は日本の野菜や果物の定義というのはあいまいなので、流通するときや栽培をする上では栗は果樹として扱われているのですが、市場に出回ると野菜として扱われてしまいます。栗は旬の時は野菜になるんですね。

栗は英語で表記するとchesnut(チェスナッツ)となります。ナッツ類は種実類(しゅじつるい)となり、硬い皮や殻に包まれた食用の果実・種子の種類になります。栗の英語表記には名前の中にナッツと入っていることからも、海外の国々ではナッツ類として扱われています。

栗は世界中に数多くの品種があります。和栗をはじめとして、中国栗やヨーロッパ栗やアメリカ栗があります。その中でも和栗は自生する芝栗を改良したもので、粒の大きさが一番大きいものになります。

和栗の中で収穫時期の異なる代表的な品種を紹介します。

早生栗の種類と旬

丹沢栗(たんざわぐり)

丹沢栗は収穫時期が最も早く8月下旬〜9月上旬には市場に出回る早生栗の代表的な品種です。栗全体では筑波栗の次に多く作られている品種で全体の17%の生産量になります。

栗の実の肉質は粉っぽく粘りがないので加熱するとホクホクとした状態になります。甘味と香りは優しいので、利平栗など他の品種と比べると弱く感じます。

ぽろたん

ぽろたんは9月中旬〜9月下旬に収穫されて市場に出回ります。和栗の中でも粒が大きめの品種で、一粒が30g前後あります。特徴は渋皮がとても剥きやすいということです。

天津甘栗に使用される中国栗は渋皮が剥きやすいということは、食べたことがある人は知っていると思いますが、ぽろたんは和栗ですが加熱すると天津甘栗と同じように綺麗に剥くことができます。実は粉質で甘味がありますが、粉質が強いので煮崩れがしやすいとされています。

中生栗の種類と旬

利平栗(りへいぐり)

利平栗は9月下旬〜10月中旬に収穫されて市場に出回ります。とても色が濃く、深煎りのコーヒー豆のような色をしているのが特徴です。鬼皮がとても固いので剥きにくい栗ですが、渋皮は比較的剥きやすい栗です。

実は適度な粉質で食感が良くて甘味も強い美味しい栗なので、栗の王様とも呼ばれています。香りも良く、ぽろたんほどではないのですが、皮を剥きやすいという特徴もあります。甘みが強いため、蒸したり焼いたりすると美味しく食べることができます。

筑波栗(つくばぐり)

筑波栗は、9月下旬〜10月上旬に収穫されて沢山の実をつける点と安定した品質の良さで現在では国内で最も栽培されている栗の品種です。果肉は淡黄色で甘味ががあり、栗らしい香りも強いので、広く一般的な和栗でスーパーなどでよく見かける品種です。

晩生栗の種類と旬

岸根栗(がんねぐり)

岸根栗は10月中旬以降に収穫されて市場に出回ります。岸根栗の特徴は実の大きさです。1粒で30~40gもあるので、大粒で知られる丹波栗比較してもすぐ大きいとわかります。

実は粉質が強く加熱すると崩れやすいのですが、冷蔵庫で冷やすと甘味が増します。栗焼酎の原料として使われています。

石鎚栗(いしづちぐり)

石鎚栗は10月上旬〜11月上旬に収穫される栗です。甘味も香りも良い和栗で、日持ちしやすいという特徴の栗です。粒が大きく、渋皮が比較的剥きやすい品種で、粉質で崩れにくいため、作業性が良くお菓子などの加工用として使われています。

栗と言えば「丹波栗」と言われるほど、京都の丹波地方で採れる栗は有名なのですが、こちらは品種の名前ではありません。この地方で採れる大粒の栗をさす名称となります。

品種としては主に筑波栗となります。京都の丹波地方では平安時代から栗が栽培されていたそうで、朝廷や幕府に献上されて有名になりました。現在でも丹波栗は非常に高価で、その大きさ、品質も非常に優れています。

栗の主な生産地

木に実る栗

栗の栽培が多い地域は茨城県と熊本県です。栗の旬となる9月から10月ころ2つの県で日本全国の出回る栗の40%を超えます。それでは全国の収穫量トップ10を見てみましょう。

栗の年間収穫量トップ10

順位 都道府県 収穫量 割合
1位 茨城県 5,180t 24.21%
2位 熊本県 3,820t 17.85%
3位 愛媛県 1,540t 7.20%
4位 岐阜県 1,010t 4.72%
5位 埼玉県 727t 3.40%
6位 宮崎県 640t 2.99%
7位 山口県 570t 2.66%
8位 長野県 554t 2.59%
9位 栃木県 541t 2.53%
10位 千葉県 510t 2.38%

※全国の栗の収穫量:21,400t(2018年度調べ)

栗の栄養と効果

焼き栗

栗は旬に限らず、たくさんの栄養素をバランス良く含んだ食材です。

ビタミンA

発育の促進や目や皮膚の粘膜を健康に保つ効果で、のどや鼻などの粘膜に働いて細菌への抵抗力を強めてくれる効果があります。

ビタミンB1

糖質からのエネルギーを生産し、皮膚や粘膜の健康維持を助ける効果があります。また糖質を栄養源としている脳神経系の正常な働きにも効果があります。

ビタミンC

免疫力を高めてくれるだけではなく、活性酸素の働きを抑えてくれることで老化防止やお肌のうるおいを保つ効果強い抗酸化作用があります。

カリウム

体内のナトリウムとバランスを取りながら、過剰に摂取されたナトリウムを体外への排出を促してくれるので、高血圧の予防や、老廃物の排泄を促す働きが期待できます。

食物繊維

食物繊維は腸の働きを促してくれるので便秘の解消や糖の吸収を遅らせて、急激な血糖値の上昇を防ぐ働きがあるので、糖尿病を予防する効能を得ることができます。大腸の運動を助ける役割があり、便通改善が期待できます。

亜鉛

亜鉛は体内のビタミンAの代謝を促してくれます。ビタミンAの抗酸化作用の活性化させてくれるので、アンチエイジングや生活習慣病予防にも効果があり、タンパク質の代謝を促してくれるので、皮膚や髪のトラブルを改善する効果もあります。

旬の栗は甘くて美味しいのでつい食べ過ぎてしまいますが、実はカロリーが高く、1粒で約35kcalあります。これは栗を6粒食べると茶碗1杯のご飯を食べることと同じカロリーになってしまうので食べ過ぎには注意しましょう。

栗の常温保存はNG!

剥いた栗

栗は常温で保存してはいけません。栗は旬に限らず、鬼皮と渋皮のあいだに産みつけられた虫の卵が孵ってしまい食べられなくなってしまうおそれがあります。虫のついた栗が1個でもあると他の栗にも移ってしまうので注意が必要です。

必ず5℃以下の低温で保存してください。栗を新聞紙で包みポリ袋に入れて冷蔵庫で保存しましょう。冷凍する場合は食べるときのことを考えて1度茹でてから皮を剥いてからポリ袋に入れ冷凍庫で保存しましょう。

最後に

栗ご飯

栗の旬は食欲の秋の味覚の代表格と言われるとおり秋になります。但し栗には多くの品種があるので秋とひとくちに言っても、品種によっては旬の時期が少しずつ違いがあります。市場に一番多く出回る9月から10月を旬と考えて美味しい時期を逃さないように食べましょう。

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