目次
玉ねぎの種類と特徴
玉ねぎには主に2種類あります。
- 一般的に見かける茶色い皮の玉ねぎ・・・「黄玉ねぎ」
- 皮が白っぽい色玉ねぎ・・・「新玉ねぎ」
その他いくつか種類がありますが、お店で見かけるのはこの2種類でしょう。
玉ねぎの種類と特徴
普通の玉ねぎは「黄玉ねぎ」の種類で収穫後に表皮を乾燥させて、保存性を高めてから出荷されます。
いっぽう「新玉ねぎ」は水分が多いため、収穫と同時に出荷され市場に出回ります。
このように、玉ねぎの種類によって特性が変わってきます。
玉ねぎの旬と産地
玉ねぎの旬は「初夏から秋」にかけて
皮が茶色い普通の玉ねぎ「黄玉ねぎ」の収穫は、主に初夏から秋にかけて行われています。
収穫の時期が旬の時期にあたるため、黄玉ねぎの旬は初夏から秋になります。
保存性を高くするため、貯蔵されたのち徐々に出荷するため、収穫した年の9月~翌年の春にかけて出荷されます。寒冷地では寒さや夏が短いことなどで収穫の時期はそれぞれずれることもあります。
産地によって収穫時期も異なる
例えば北海道では2月ころに種をまき、9月~10月に収穫となり貯蔵されるものを含めると出荷は9月から翌年の春まで続きます。また佐賀県などの九州地方では、4月から6月にかけて収穫があり出荷は9月頃と北海道とは逆のサイクルになっています。
このように全国的にみると、玉ねぎの旬は長い季節であるともいえ年間を通しての流通が可能になっています。
新玉ねぎの旬は3月~5月
新玉ねぎは秋に蒔いた種で育った普通の玉ねぎを、翌年の3月~4月に早取りしたものです。玉ねぎと新玉ねぎは品種が異なるものではなく、早取りした玉ねぎを乾燥させずにそのまま出荷しているものが新玉ねぎとなります。
貯蔵されている皮が茶色い玉ねぎよりも瑞々しく甘みがあるのが特徴です。皮も薄く柔らかいため生のままサラダで食べる食べ方が向いています。また、早取りしていて乾燥させていないため、普通の玉ねぎと違い日持ちがしません。
新玉ねぎの産地は西日本の温暖な地域が多い
普通の玉ねぎは北海道が主な産地ですが、新玉ねぎは兵庫県の淡路島や佐賀県、熊本県など西日本や愛知県となっています。一番早く出回るのは静岡県で、1月上旬から出荷が開始となり、続いて熊本県や愛知県などから出荷されていきます。
旬の玉ねぎを選ぶときのポイント
球形で硬く重みのあるもの
玉ねぎは球形に近いカタチほど良く、持った時に硬さとずっしりとした重みを感じるものを選びましょう。硬く重みのあるものは、水分をしっかりと保っている証拠です。
乾燥している玉ねぎや傷んで中身が空洞ができている可能性があるものは、持った時に軽いです。できたら持って重さを確認すると良いでしょう。
表面は乾燥しているもの
水分を保っている玉ねぎでも表面の皮は乾燥した茶色い皮で、ツヤがあるものが良いです。また傷や新しい芽や根が出ていないかも確認しましょう。
芽が出ている玉ねぎは、中の栄養分が奪われている可能性があるためおすすめできません。
頭の部分が柔らかくないもの
玉ねぎは頭の部分から傷みはじめるため、頭の軸のあたりを軽く押してみてへこんだりしないものを選びます。表面の皮と同じように頭の部分も乾燥して、首は硬く細くしまりのあるものがいいです。
新玉ねぎの選び方
貯蔵されてから出回る普通の玉ねぎと違い、新玉ねぎは収穫されてすぐの出荷です。そのため鮮度が良いほどみずみずしく甘い新玉ねぎが味わえるので、地元産のものが理想です。
普通の玉ねぎと同様に重さはずっしりとした重みを感じられ、頭の部分も硬くしっかりしているものを選びましょう。
なお、楕円形のようなカタチは収穫のタイミングが合わず熟している可能性があります。傷みが早くなっているので、球形に近いカタチのほうがおすすめです。
表面の皮はハリがあって、皮と身の間にすきまがあったり柔らかくなっているものは避けましょう。
傷むときはあたまの部分から傷みはじめることが多いため、柔らかくなっているものは傷みはじめていることが多いです。
旬の玉ねぎの保存
長期保存できるが湿度に弱い
玉ねぎは保存状態によっては2カ月くらい保存ができます。
多くの野菜は湿度を保つことで鮮度をキープできますが、表皮を乾燥させている玉ねぎは湿度に弱いです。湿度が高いと芽や根が出て栄養も損なわれ風味も落ちてしまいます。
また、リンゴには玉ねぎの成長を促進させるエチレンガスがあるため一緒に保存するのは避けて下さい。
夏場以外は常温保存が望ましい
玉ねぎは前述したとおり湿度に弱いため、風通しが良く日のあたらない所で常温保存するのが向いています。
みかんのネットなどがあれば吊るしておくとよいです。または1個ずつ新聞紙で包んでカゴにいれて保存するのもおすすめです。湿気対策になり長持ちします。
玉ねぎの適温は0~5度くらいのため、夏の暑い季節の常温保存は避けましょう。
冷蔵庫で保存する場合は、できたら1個ずつ新聞紙で包んでから保存袋に入れるとよいです。保存袋の口はかたく閉めると蒸れてしまうのでえ、軽く閉めてるようにします。
切った玉ねぎや新玉ねぎは冷蔵保存
使っていない玉ねぎは常温保存がおすすめですが、切った玉ねぎや新玉ねぎは傷みやすいため冷蔵庫で保管します。
使いかけの玉ねぎは切り口から乾燥していくためラップでしっかりと密閉して、3~4日で使い切るようにします。新玉ねぎはできたら1個ずつ新聞紙で包んでから、保存袋にいれて冷蔵庫で保存するのが最適です。
冷凍保存する場合
玉ねぎを冷凍保存する場合、生のままでは解凍した時に水分でべチャッとしてしまいます。そのため薄切りやみじん切りにしてから炒めて、火を通した状態で冷凍保存しましょう。
スープや味噌汁の具材に使う場合は火を通さずにスライスしたままの冷凍でも良いです。
あめ色になるまで炒めて小分けにして保存しておくと便利です。空気に触れないようにしっかりとラップで包み、できるだけ平らな状態で空気を抜いて保存すると劣化もしにくく長持ちします。
保存期間
玉ねぎは風通しを良くした日の当たらない場所で正しく保存すれば2カ月くらい保存ができます。冷蔵庫に入れた場合は1カ月程度、冷凍保存も1カ月程度を目安としましょう。
水分が多い新玉ねぎや赤玉ねぎは風味を落ちやすいため2~3日程度と考えておいた方が良いです。
旬の玉ねぎの美味しい食べ方
サラダ
皮が茶色い普通の玉ねぎは、そのままでは辛みがあるため繊維の方向に対して直角にスライスして十分に冷水にさらしましょう。
揮発性もあるため、スライスする前に玉ねぎを冷蔵庫で充分冷やしておくことでも辛みは和らぎます。
新玉ねぎはみずみずしく甘みがあるのでそのままスライスしてサラダで食べることができます。
焼いても蒸しても美味しい
火を通すことで甘みが増しますので、焼いたり蒸したりするのもおすすめです。特に新玉ねぎは蒸すことでより甘みを感じられます。
丸ごとの新玉ねぎを耐熱皿に乗せて大さじ1杯程度のお酒を振りかけます。ラップをして電子レンジで600Wで5分程度温める、オリーブオイルやポン酢、鰹節などをかけるとホクホクとろとろの新玉ねぎが味わえます。
ワインビネガー漬け
みじん切りにした玉ねぎをワインビネガーにつけ込み冷蔵庫で保存してみましょう。
ドレッシングやポテトサラダ、ステーキソースなどに少し加えるだけ味がぐっと美味しくなります。2週間ほど保存も可能なので作り置きしておくと便利に使えます。
最後に
玉ねぎはすりおろして使うことで食材に良く馴染み消化もよくなると言われています。
ばらけずに上手に玉ねぎをすり下ろすには、根の部分は落とさず玉ねぎの頭のほうから皮をむきます。軽く洗ったらラップをして冷蔵庫で1時間くらい、または冷凍庫で10分くらい冷やし、上のほうからすりおろし器でおろしていくと、ばらけずにすりおろすことができます。