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お金の貸し借りがダメな5つの理由

お金の貸し借りがダメなのは、返ってこないリスクだけでなく、返済をめぐって揉めたり、友達や家族と気まずくなったりするうえ、返してもらうための手間まで背負うことになるからです。
友達や家族など親しい相手だと、「細かく決めなくても分かってくれるだろう」と、返済期限や方法を決めずに貸してしまうこともあります。
親しい関係を守りたいからこそ、お金の問題は別に考える必要があります。
1. 返ってこなければ、その分を自分が負担する
お金を貸すときにまず考えたいのが、約束どおり返してもらえない場合の負担です。相手を信頼していることと、予定どおり返済できることは別問題です。
たとえば、まとまったお金を貸して返済が遅れれば、そのお金を予定していた支払いや生活費に使えなくなります。「しばらく使わないお金だから」と思って貸しても、急な出費が重なれば自分が困ることもあるでしょう。
相手を助けたい気持ちがあっても、家賃や生活費、近いうちに必要になるお金まで貸すのは避けたいところです。貸すか迷ったときは、「返してもらえるはず」だけでなく、返ってこなかった場合まで考えることが大切です。
2. 「いつ・どう返すか」が曖昧だと揉める
「来月には返す」「余裕ができたら返す」のように、返済日や返し方を具体的に決めないまま貸すと、あとから「いつ返す約束だったか」で食い違うことがあります。
貸した側は「来月の初め」と思っていても、借りた側は「来月中でいい」と考えているかもしれません。一括で返してもらうつもりだったのに、相手は分割返済を想定していたということも考えられます。
こうした食い違いが起きると、問題は「返す・返さない」だけではなくなります。「そんな約束ではなかった」という話になり、相手への不信感につながることもあります。
3. お金を催促すると友達・家族と気まずくなる
友達や家族など親しい相手には、「そろそろ返して」と言いにくいと感じることがあります。返済日を過ぎても、関係を悪くしたくない気持ちから催促をためらう人もいるでしょう。
すると、会うたびに返済のことが頭に浮かんだり、相手が旅行や外食を楽しんでいる様子を見て「その前に返してほしい」と感じたりと、以前は気にならなかったことまで目につくようになります。
相手に悪意があるかどうかとは別に、返済が終わっていない状態そのものが二人の間に残ります。「金の切れ目が縁の切れ目」という言葉があるように、金銭問題はそれまでの関係に影響を及ぼすきっかけになり得ます。
4. 記録がないと「何を約束したか」を確認しにくい
金額や返済期限をきちんと決めていても、口頭だけでは、あとから「何を約束したか」を確認しにくくなります。
個人間のお金の貸し借りは、借用書がないからといって直ちに成立しないわけではありません。ただし、返済をめぐって争いになった場合には、いくら貸したのか、返す約束だったのか、いつまでに返すことになっていたのかなどを示す必要が出てきます。
借用書のほか、振込記録やメッセージのやり取りなども、後から貸し借りの内容を確認する材料になります。「親しいから記録はいらない」と考えるのではなく、後から約束を確認できる形にしておくことが大切です。
5. 返済されないと法的な手続まで必要になることがある
返済を求めても解決しない場合は、支払督促や民事調停、訴訟などの手段を検討することもあります。
お金を貸すときには短時間で済んでも、返してもらえない場合は記録を確認したり、必要な手続きを調べたりする負担が発生します。
「少額だから大丈夫」と考えていたのに、返済されないことで長く気を取られてしまうこともあります。金額だけでなく、回収にかかる時間や負担まで含めて考えることが重要です。
少額の立て替えまで「絶対ダメ」と考える必要はない

お金の貸し借りといっても、すべてを同じように考える必要はありません。
たとえば友達が財布を忘れ、飲食代を一時的に立て替えて、その日のうちや近日中に送金してもらうケースと、まとまった生活費を数か月にわたって貸すケースでは状況が違います。
少額の一時的な立て替えと、返済期間を伴う個人的な借金は分けて考えると判断しやすくなります。
一方で、少額でも何度も立て替えが続いたり、返済日が決まっていなかったり、前の分が返っていないのに次のお金を頼まれたりする場合は注意したいところです。
金額だけで「大丈夫」と決めず、返済がいつまで残るのかを見ることがポイントです。
お金を貸すか迷ったときに確認すること

友達や家族に頼まれると、その場の雰囲気で断りにくいことがあります。
しかし、貸してから後悔しないためには、相手との親しさだけでなく、自分の生活や返済条件まで含めて考える必要があります。
返ってこなくても自分の生活に困らない金額か
最初に考えたいのは、相手ではなく自分のお金です。貸せる残高があるかではなく、そのお金が返ってこなくても生活に支障が出ないかを確認します。
家賃や食費、公共料金、近いうちに必要な支払いに使う予定のお金なら、貸すことで自分の生活まで苦しくなります。
「数週間後には返してもらえるから」と返済を前提に家計を組まなければならない金額は、慎重に考えた方がよいでしょう。
何に使い、いつどう返すのか説明できるか
貸すか迷ったときは、「いくら必要なのか」だけでなく、何に使うのか、いつ返すのか、どのように返すのかまで確認します。
返済予定が「そのうち」「給料が入ったら」だけでは、あとから認識がずれやすくなります。返済日や返し方を具体的に話せない状態なら、その場で急いで貸す必要はありません。
返ってこなかったときにどうするか決められるか
貸す前には、返済される場面だけでなく、返済されなかった場面も想像してみましょう。
期限を過ぎたら催促できるのか、どれくらいなら待てるのか、それでも返ってこなければどうするのか。そこまで考えると、「関係を壊したくないから催促できない」「返ってこなくても仕方ないと思える金額ではない」と気づくことがあります。
返済されなかったときの対応まで考えられないなら、貸す前に断る方が、お互いの関係を複雑にしにくいでしょう。
お金を貸してほしいと頼まれたときの断り方

断るときに相手の性格や返済能力を批判する必要はありません。「あなたには貸せない」ではなく、自分がお金の貸し借りをどう考えているかを軸にすると伝えやすくなります。
「お金の貸し借りはしない」とはっきり伝える
「ごめんね。人とのお金の貸し借りはしないようにしている」と、自分の方針として伝える方法があります。
相手の信用を理由にせず、「誰に対してもお金の貸し借りはしない」という自分の方針として伝えられます。
一度断ったあとに繰り返し頼まれても、理由を変えず、同じ方針を伝えることが大切です。
断る理由を長く説明しすぎない
「今月は出費が多くて」だけでは、「今月以外なら貸せる」という意味にも受け取れます。
断ると決めているなら、細かな事情を何個も説明するより、貸し借りをしないという結論を先に伝える方が明確です。
断ることと、相手を責めることは別です。無理に説教したり、お金の使い方を問い詰めたりせず、自分ができないことだけを伝えれば十分です。
お金を貸さずにできる助け方を考える
相手を助けたいからといって、必ず現金を貸す必要はありません。
事情によっては、必要な相談先を一緒に探したり、使える制度がないか確認したりする方が、その後の解決につながることもあります。
一時的に食事に困っているなど、自分が無理なくできる範囲で別の支援を考えられる場合もあるでしょう。
ただし、自分の生活を削ってまで助ける必要はありません。「貸さない」と「何もしない」の間にも選択肢があると考えると、断るときの負担を減らしやすくなります。
どうしても貸すなら口約束で済ませない

事情を聞いたうえで、それでも貸すと決めることもあるでしょう。
その場合は、「親しいから細かいことは決めなくていい」と考えず、金額・返済期限・返し方を明確にし、後から確認できる形で残すことが大切です。
金額・返済期限・返し方を決める
まず、いくら貸したのか、いつまでに返すのか、一括で返すのか分割にするのかを決めます。
「余裕ができたら返す」といった約束では、貸した側と借りた側で受け取り方が変わります。返済日まで決めておけば、あとから「まだ待ってもらえると思っていた」という行き違いも減らせます。
借用書やメッセージで記録を残す
借用書を作るほか、メッセージなどで貸した金額や返済期限を確認し、やり取りを残しておく方法もあります。
重要なのは、「口頭で話したから覚えているはず」と済ませないことです。親しい相手でも、時間がたてば記憶や認識がずれることがあります。
後から双方が同じ内容を確認できるようにしておきましょう。
お金の受け渡しも記録が残る方法にする
現金を手渡しするだけでは、後から受け渡した日時や金額を確認しにくくなります。銀行振込など履歴が残る方法を使えば、お金を渡した事実を確認しやすくなります。
お金を貸すかどうかは、親しさだけで決めるものではありません。まずは自分の生活を守れるかを考え、無理なら貸さない。
貸すと決めた場合も、曖昧な口約束にせず、返済の条件と記録を残すことが、あとからの行き違いやトラブルを減らすための基本です。










