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日本の「当たり前」が海外に通用しないことも多い
国によって文化やマナーが異なることは多くの方がご存知でしょう。実際、海外へ旅行すると、日本とその国の文化や法律、マナーの違いに驚かされたという人も多いはず。
特に食事マナーに関しては、国によってマナーが異なることも珍しくありません。日本では「良し」とされている食べ方や推奨されているマナーが、海外では驚かれてしまったり白い目で見られてしまうこともあります。
海外へ行くことがある人は、行き先の国の文化な基本的なマナーを事前に調べて行くことをお勧めします。
海外ですべきではない『食事の仕方』6選
海外では、どのような食事の仕方がNGとされているのでしょうか。国によってマナーが異なるので、行き先の国の食事マナーは事前に調べておきましょう。
1.麺類を音を立てて啜る
日本ではラーメンや蕎麦を食べるときに音を立てて啜る文化があります。これは、「音を立てて食べるほど美味しい」という意思を伝える意味や、麺の香りを楽しむという意味があります。
しかし、海外では一般的に、麺類をはじめとしたすべての食事において音を立てて食べることはマナー違反とされています。パスタなどの麺類も音を立てて食べないように気をつけましょう。
2.パスタをフォークとスプーンを使って食べる
日本人の中にはパスタを食べる際、一口サイズにまとめるためにフォーク以外にスプーンを使って食べる人がいます。しかし、これは日本で独自に生まれた文化であり、海外では見かけません。
パスタにスプーンがついてくることはありませんし、スプーンが席に用意されていたとしても、パスタにスプーンを使っていると奇妙な視線で見られてしまうでしょう。
3.食器を手に持って食べる
日本では15cm程度の片手で持てる食器を手に持ち、口元に近づけて食べることがあります。しかし、和食以外では食器を手に持って食べる食文化はほとんど見かけません。
むしろ食器を手に持って食べる行為は、食事の席においてマナー違反とされることが多いので、海外では食器を手に持って食べることは避けてください。
4.出された食事を全て食べ切る
こちらは中国独自の食事マナーです。日本では、出された食事を全て食べ切ることが相手への敬意とされていますが、中国では全て食べきらずに少し残すのがマナーとされています。これは「お腹がいっぱいになりました。ありがとうございます」という意思を示すためのだそうです。
ただし、最近はSDGsの関係で「食べ残しは良くない」という考えが世界中で広まっているため、中国でも出された食事を全て食べ切るようになっています。
5.乾杯するときにグラスの音を立てる
乾杯する際、日本ではグラスとグラスを合わせて音を立てる文化が根付いています。特にビールグラスは盛大にぶつけ合う人がいるほどです。
しかし、海外では基本的に食事で音を立てることがマナー違反とされています。そのため、乾杯するときにはグラスを目線の高さまで軽く上げて視線で合図を送ったり、グラスをぶつける際も極力音を立てないよう静かに合わせるやり方が一般的です。
6.注文する際に店員に声をかける
欧米圏では、メニューを注文する際に「すみません」というように店員に声をかける文化はほとんどありません。日本の店舗で行われているように、大きな声で店員を呼んでしまうと驚かれてしまいます。
店員と視線を合わせて合図を送ったり、テーブルごとにウェイターが決まっている場合は、良いタイミングで注文を聞きに来てくれるので、その際に注文したいメニューを伝えましょう。
旅行先の国の食事マナーを事前に調べておこう
いかがでしたか。日本ではよく見かける光景やマナーとされている行為が、実は海外ではマナー違反となってしまう事例は数多く存在します。海外へ旅行や出張予定のある方は、事前に旅行先の国の食事マナーを把握しておきましょう。