粉末緑茶のデメリットが怖すぎる!酸化やダニに注意

粉末緑茶

粉末緑茶にはさまざまな栄養が豊富に含まれています。特に粉末緑茶に含まれるカテキンは美容面から健康面まで幅広くさまざまな効果効能があります。しかし、良いことばかりに見える粉末緑茶にも、デメリットはあります。粉末緑茶を飲み過ぎると体に悪影響を及ぼすデメリットもありますのでこの記事を読んで参考にしてください。

粉末緑茶のデメリット

粉末緑茶

冷水やお湯に溶かすだけで、程よい渋みがあるお茶を作れる粉末緑茶は手軽で便利な代物です。その一方で、粉末緑茶を扱うことで生じるデメリットも存在します。

粉末緑茶は酸化しやすい

粉末緑茶は一般的な茶葉に比べて酸化が早いというデメリットがあります。空気にふれることで酸化し、味や風味が劣化しやすくなります。

できるだけ空気にふれないよう粉末緑茶は茶筒などの密封容器に入れましょう。粉末緑茶に含まれる渋み成分のカテキンは光にあたると成分が薄れてしまいますので、冷蔵庫での保存がベストです。

粉末緑茶にダニが発生する可能性がある

粉末緑茶は保存環境が悪いとダニが発生しやすいデメリットがあります。粉末緑茶は次のような条件がそろうとダニが発生することがあります。

ダニが発生しやすい条件

  • 温度:20~30度
  • 湿度:60~80%

ダニは食べかすやホコリ、フケなどをエサにします。それらが落ちている場所や、ソファやカーペットなどダニが潜り込める場所の近くに粉末緑茶を放置するのはNGとなります。基本的に粉末緑茶は保存袋に仕舞い、ダニや酸化の被害に遭わないよう冷蔵庫で保管しましょう。

カテキンの取り過ぎによる便秘・貧血

粉末緑茶は便秘や貧血になりやすいというデメリットがあります。粉末緑茶に含まれるカテキン(タンニン)という渋み成分は、身体に鉄分が吸収するのを邪魔します。

カテキン(タンニン)は、鉄分と結合しやすいという性質がありますので、食事中に含まれる鉄分を結合してしまいます。その結果、カテキン(タンニン)に鉄分を取られてしまい身体が鉄分を吸収しにくくなりますので、貧血や便秘になりやすいと言われています。

また、カテキン(タンニン)は、便を硬くする作用がありますので、便秘になりやすいと言われています。もちろんカテキン(タンニン)には人体に有益な効果ももたらします。ただし、何事も過剰摂取は好ましくないため、適量を意識しましょう。

シュウ酸の取り過ぎは尿路結石になるリスクが高い

粉末緑茶にはシュウ酸という成分が含まれています。シュウ酸は体内のカルシウムと結合してシュウ酸カルシウムという結晶になります。このシュウ酸カルシウムは、摂り過ぎると結晶が大きくなり、尿管に詰まってしまうため尿路結石になりやすくなります。

粉末緑茶にシュウ酸が大量に含まれているわけではありませんが、尿路結石は慢性化しやすいです。粉末緑茶は手軽に緑茶を作れるため、尿路結石になったことがある方は粉末緑茶の飲みすぎに注意しましょう。尿路結石は激痛で、最悪に腎不全になる可能性もあるようです。

カフェインの取り過ぎによる不眠

粉末緑茶を飲み過ぎると、カフェインの副作用で不眠になるデメリットがあります。

粉末緑茶10gに対し、カフェインが230gも含まれています。この量はコーヒーよりも多いため、粉末緑茶を飲み過ぎると、カフェインによる覚醒作用により不眠や下痢を起こします。粉末緑茶の摂り過ぎに十分注意しましょう。

《 ポイント 》

  • 粉末緑茶は酸化しやすので密封容器に入れて冷蔵庫で保存する。
  • 温度が20~30℃、湿度が60~80%の場所に粉末緑茶を放置するとダニが発生する可能性がある。
  • カテキンの取り過ぎで便秘・貧血をおこす可能性がある。
  • シュウ酸の取り過ぎで尿路結石のリスクが高まる。
  • カフェインの取り過ぎにより不眠になる可能性がある。

粉末緑茶のメリット

粉末緑茶

粉末緑茶にはさまざまなデメリットがありますが、もちろんメリットもあります。ここでは粉末緑茶を摂取することのメリットを紹介していきます。

粉末緑茶は緑茶の成分が全て摂取できる

緑茶の茶葉には、カテキン、テアニン、ビタミンなどの栄養成分が豊富に含まれています。しかし、茶葉を急須でこすとお湯に溶け出た栄養成分しか摂取できず、茶葉に栄養分が残ってしまいます。

例えば、急須でお茶を入れると、カテキンの場合は全体の30%程度しかお湯に溶け出しません。つまり、70%は茶葉に残ったままです。しかし、粉末緑茶は緑茶の茶葉を丸ごと粉末状にし、お湯に溶かして飲むことができますので、緑茶の栄養素を全て飲むことができます。緑茶の栄養を丸ごと摂りたい取りたい方は粉末緑茶をおすすめします。

お湯で溶かすだけで手軽に飲める

茶葉でお茶を入れる場合、急須や茶こし、ティーバッグなどを用意しなければなりませんが、粉末緑茶の場合、お湯で溶かすだけですので手軽に飲むことができます。急須や茶こしを使うと片付けも面倒ですが、粉末緑茶は片付けがないので楽です。

粉末緑茶は料理にも使える

粉末緑茶をお湯で溶かして飲む以外に、料理で使うことができるというメリットがあります。

天ぷらの緑茶塩、衣に緑茶を混ぜて揚げる唐揚げ、粉末緑茶のクッキーやパンケーキ、粉末緑茶のドレッシングなどさまざまな料理に粉末緑茶は合います。食材や調味料に粉末緑茶を混ぜるだけなのでお手軽です。

緑茶塩

茶塩とは、粉末状の茶葉と塩を混ぜ合わせて作るブレンド塩です。緑茶の風味と香りが塩に付与され、天ぷらなどの揚げ物とも相性が良いです。普段料理する揚げ物にさっぱりした風味がマッチします。

緑茶を使った揚げ物

通常の揚げ物レシピに粉末緑茶を加えることで、風味豊かになり油っぽさも軽減します。緑茶の香りも漂うので食欲が低下しやすい夏の季節にピッタリです。

緑茶クッキー

緑茶クッキーは、クッキー生地に粉末緑茶を混ぜて焼いたスイーツです。抹茶感覚で楽しめるため違和感なく楽しめます。

緑茶パンケーキ

抹茶が好きな方は粉末緑茶を使用したパンケーキを楽しむのもオススメです。緑茶の爽やかな香りと風味を感じられます。ただし、全体の生地色が緑に近づくため若干色合いが悪くなります。

《 ポイント 》

  • 粉末緑茶は緑茶の成分が全て摂取できる。
  • 栄養成分を丸ごと摂取できる。
  • お湯で溶かすだけで手軽に飲める。
  • 粉末緑茶は料理にも使える。

粉末緑茶の効能

粉末緑茶

先に粉末緑茶のデメリットやメリットを紹介しましたが、ここでは粉末緑茶に含まれる栄養素の特徴や効果効能を紹介します。

粉末緑茶はカテキン、ビタミンC、ミネラルなどの栄養素を豊富に含んでおり、健康や美容などさまざまな効果があります。特にカテキンの効果は素晴らしいです。

カテキンの効果

そもそもカテキンとは、ポリフェノールの一種でお茶の苦味成分でもあります。カテキンに期待されている効果としては以下が挙げられます。

  • 殺菌効果。
  • 風邪やインフルエンザを予防する効果。
  • 口臭防止の効果。
  • 食中毒防止の効果。
  • 細胞のがん化を抑制し、がんを予防する効果。
  • 抗酸化作用で老化防止効果。
  • 善玉菌を増やす効果。
  • 高血圧や脳梗塞などの生活習慣病を抑える効果。
  • 美肌、肌の老化防止効果。
  • 血管の老化防止効果。
  • がん予防効果。

様々な健康面での効果が期待されており、複数の研究でその有用性が明らかとなってきています。このことから、適量を守りながら継続して摂取したい栄養素といえます。

カフェインの効果

眠れなくなるなどデメリットが目立つカフェインですが、適量を守れば人体に有益な効果をもたらしてくれる成分でもあります。

カフェインのメリットとして代表的なのは覚醒作用。眠い時にカフェイン飲料を飲むことで眠気を覚まされている方も多いはずです。

実は、それ以外にもカフェインには疲労感の軽減や二日酔い防止、集中力向上などの効果も期待されています。またカテキンと一緒に摂取することでダイエット効果も期待できる可能性があると報告する研究もあります。

ただし、カフェインの過剰摂取は人体にマイナスの作用をもたらすことも少なくありません。過剰に摂取することは逆効果につながることを頭に入れておきましょう。

テアニンの効果

あまり聞き慣れない栄養であるテアニンは、アミノ酸の一種。摂取することでストレスを軽減しリラックス効果をもたらすことが期待されています。また、リラックス効果の延長で集中力が高まる可能性も示唆されています。

ただし、緑茶には覚醒・興奮を促すカフェインも豊富に含まれています。テアニンの恩恵を得たいのであれば、なるべくカフェインレスの粉末緑茶を選ばれることを推奨します。

余談ですが、粉末ではなく茶葉から緑茶を抽出する際、冷水を用いることでカフェインの浸出を抑制できます。粉末緑茶では、あまり効果は見込めませんが茶葉を用いる際は参考にしてみてください。

ビタミンCの効果

粉末緑茶に含まれるビタミンCは、老化の原因になる活性酸素を除去する効果が期待されています。活性酸素を除去することは老化防止につながるだけでなく、皮膚のコラーゲンの形成を助けるため美肌効果も見込めます。

GABA(ギャバ)の効果

ストレスを軽減する作用で知られているGABAも緑茶に含まれています。GABAを摂取することで精神的に安定し、疲労感やストレスが減少する可能性が研究によって示唆され始めてきています。

緑茶に含まれるその他の栄養素

その他に粉末緑茶に含まれる栄養素として、脂溶性のビタミンE、β-カロチン、ミネラルのマンガンや銅、亜鉛など非常に多くの栄養素が挙げられます。

だからといって飲み過ぎはかえって危険ですので、適量範囲内で粉末緑茶を飲むようにしましょう。

粉末緑茶、粉茶、インスタント茶、抹茶の違い

粉末緑茶

お湯で溶かして飲むタイプのお茶にはさまざまな種類があります。粉末緑茶、粉茶、インスタント茶、抹茶、それぞれの違いを見てみましょう。

粉末緑茶

粉末緑茶は煎茶の茶葉を粉砕したもので無添加です。お茶に含まれるさまざまな栄養素を丸ごと摂取することができます。時間がたつごとに、色や香りが薄くなりますので開封後は早めに飲みましょう。

粉茶

一般的に茶殻の残るお茶のことを粉茶といいます。茶葉の荒い部分からふるいにかけて一番細かい粉だけを集めたお茶です。細かい網目の茶こしや急須でこしますが、茶葉と同じく茶殻は残ります。

インスタント茶

インスタント茶は冷水でも溶けやすいように、一度抽出して液体にしたものを顆粒・粉末化したお茶です。インスタントコーヒーと同じですね。粉末緑茶はお湯に溶かして飲みますが、インスタント茶は水ですぐも溶けるので手軽に飲むことができます。

抹茶

抹茶は、日光をさえぎって育てられた茶葉(碾茶)を蒸した後、揉まずに葉の形のまま一枚ずつ乾燥させて、それを石臼で挽いて粉末にしたものが抹茶です。

抹茶は高級なお茶で、通常の煎茶や番茶をミルサーで粉末化した粉末緑茶とは、茶葉、原料、品質、価格が全く違います。

粉末緑茶のデメリットやメリットがあるのと同じに、粉茶、インスタント茶、抹茶、などにもそれぞれメリット・デメリットがありますが、共通するのは飲み過ぎると下痢または便秘になることです。どのお茶も飲み過ぎに注意しましょう。

抹茶と粉末緑茶の違い

抹茶と粉末緑茶の違いをもう少し深掘りしましょう。まず両者の違いは原材料にあります。

抹茶の原材料は碾茶(てんちゃ)という茶葉。茶葉を育てる際、日光を遮ることでテアニン含有量が増え、緑色も深みがあるものに変化します。カテキンの量も少なくなるので渋みが少ないまろやかな風味にもなります。この碾茶(てんちゃ)を粉状に加工したものが抹茶となります。ただし、製造に手間暇がかかりやすいためその分コストも高くなりがちです。

一方、粉末緑茶とは普段飲んでいる緑茶(煎茶)を粉状にしたもの。抹茶の原材料である碾茶(てんちゃ)と異なり、日光に当てながら茶葉を育てるためカテキン量が多く、テアニンはやや少なくなります。カテキンが増えることで、やや渋みは増しますが生産性は高まるため、製造コストは低くなりやすいです。

要約すると、抹茶と粉末緑茶の違いは原材料とそれに伴う風味、テアニン・カテキン含有量となります。抹茶は製造コストもかかるため、粉末緑茶よりも高級品です。日常生活の飲料としては粉末緑茶の方をおすすめします。

最後に

パンケーキ

粉末緑茶のデメリットとメリットを紹介しましたが、デメリットの主な原因は粉末緑茶の飲みすぎでしたね。粉末緑茶の飲み過ぎは身体に悪影響をもたらす可能性があります。

粉末緑茶にはコーヒーや紅茶よりも多くカフェインが含まれていますので、飲み過ぎるとカフェインの摂り過ぎになります。一般的に、粉末緑茶は1日最高10杯までを目安にすると良いと言われています。

また、粉末緑茶の一日の摂取量と効果は次のように言われています。

  • 1日2杯の緑茶:認知症を予防
  • 1日5杯の緑茶:脳梗塞の予防
  • 1日7杯の緑茶:糖尿病の改善

美容や健康のために、急須で入れたお茶より、粉末緑茶で茶葉の栄養を丸ごと飲みましょう!

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