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悪夢を見る原因
近年の研究結果によると、夢とは脳の中の記憶の整理、と言われています。私たちは寝ている間に、これまで見聞きした膨大な情報や記憶の整理をしていて、その過程が脳の中で再生されているのが「夢」とのことです。
人は毎日3つくらい夢を見ているそうですが、夢を見たことや夢の内容を覚えていないことがほとんどです。
一方で悪夢とは、夢の内容をはっきり覚えていることが多いと言われています。悪夢を見る原因としては、ストレスが主な理由と考えられ、他にも以下のことがあげられます。
- 日常生活の中での不安
- 身体的疲労
- 事故や怪我などのトラウマ
- 薬剤・アルコール摂取
シチュエーション別!悪夢の意味や暗示
悪夢は目が覚めてからも、恐ろしい夢の内容を鮮明に覚えているのも特徴です。シチュエーション別に悪夢の意味や暗示をご紹介します。
1.事故に遭う夢
事故に遭う夢が意味するものは、その内容によっても意味や暗示は変わりますが、総じて悪い暗示やネガティブな意味を持っていると考えられます。
- 過去の失敗に対しての後悔、罪悪感
- 自身を責める気持ちの表れ
- 注意力が散漫になっていることへの警告
- 自分の中にある焦りや不安感
2.追いかけられる夢
追いかけられる夢は、意外と多くの人が見ている悪夢の種類のようです。夢の中では走って逃げたいのに思うように走れない、という経験をしている人も少なくないでしょう。追いかけられる夢が意味するものは以下のことが考えられます。
- 不安や緊張状態の表れ
- ストレスやプレッシャーにより精神的に追い込まれている状態
- 体調不良
- 現実逃避願望がある
- 辛い記憶、義務や責任に駆り立てられる思いの表れ
3.災害の夢
地震や大雨、台風による自然災害は身近で起こりうる脅威です。災害の種類によっても、その夢が意味する内容は変わってきます。
また、現状に満足している人が災害の悪夢を見ることは災難などの悪い変化が起こる前兆となり、逆に現状が良くない人は幸運が好機が訪れる兆し、と捉えることができるそうです。
- 地震:周囲の状況を激変させたい気持ちの表れ、将来に対する激しい不安やストレス、現状への怒り
- 火事:新しい展開が起こる、感情をコントロールできずため込み過ぎている
- 洪水:我慢してきたことが爆発寸前のところまできている不安定な心理状態を
4.溺れる夢
水に溺れる夢もとても恐ろしいですよね。「水」は夢の世界では「無意識」を表しているとのことです。溺れて苦しんでいる場合は、精神的な苦難を象徴していることも多いため、休息をとって意識的にゆっくり休むのがおすすめです。
- 精神的に不安定になって追い詰められている
- 対人関係に悩んでいる
5.死ぬ夢
死ぬ夢は不吉な予感がしますが、実は、再生・成功・幸運などを意味する『吉夢』と言われています。このことから新しいことに挑戦したいけれど、なかなか行動できないストレスから死ぬ夢を見るケースも考えられます。
目が覚めたときは悪い夢に感じますが、前向きに進むことで目標や願望を手に入れることができる、という前向きな自分自身へのメッセージなのかもしれません。
悪夢が続く場合は「悪夢障害」の可能性もある
悪夢は吉夢のパターンもありますが、夢の中で苦しんでいる場合は、不安やストレスから心身が疲れていることがうかがえます。思い当たる場合は、意識的に休息の時間を設けるなどしてみるのがよいでしょう。
それでも悪夢が続き、起きてからも夢の内容を引きずってしまう場合は「悪夢障害」という、病気の可能性も否定できません。悪夢を見ることで、睡眠、日中の活動に支障が出る病気のため、病院を受診するようにしてください。