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オートミールをレンジで爆発させない方法
オートミールはオーツ麦(エン麦)を乾燥させたもので、朝食やスイーツにぴったりなシリアルの一種です。
牛乳や豆乳をかけて柔らかくしたものや水を含ませてスープにして食べるのが一般的ですが、加熱することでより食べやすくなります。
鍋を使わなくても電子レンジで気軽に調理できるのですが、気をつけないと電子レンジで加熱している最中に「爆発」してしまうことがあるんです。
容器からオートミールが飛び散って電子レンジの内部がとんでもないことになってしまう…そうなると掃除が大変ですよね。
でも、安心してください!電子レンジで爆発させないためのポイントをいくつかご紹介します。
水分の量と時間を調節する
電子レンジでオートミールを爆発させないために、最も気をつけなければいけないことは「水分の量」と「加熱時間」です。
水分が多いと加熱時間が長くなりますので、当然オートミールも必要以上に加熱されてしまいますよね。そうなると電子レンジの中で熱くなりすぎて爆発してしまうというわけです。
また、オートミールの種類によっても加熱時間が変わってきますので、初めて使う種類は様子をうかがいながら時間を加減してくださいね。
深めの容器に入れる
オートミールをレンジで調理するときは、爆発させないために深めの耐熱皿かボウルに入れましょう。ボウルの中に入れた食材(オートミールと水分を合わせたもの)の3倍程度の深さがあると、爆発や吹きこぼれが起こることはまずないでしょう。
ちなみに30gのオートミールに100ccの水を入れたものを600wで1分ほど加熱した場合、容器に深さがあると爆発しません。
ラップはしなくてもOK
電子レンジで調理するときはついついラップをしてしまいがちですが、オートミールレシピを作る場合はラップをかけなくても大丈夫です。
ラップをかけてチン!すると、ラップが下へ引っ張られてパンパンになり、取り出すときに不安になりますよね。
ラップなしでもしっかり美味しく料理できますが、どうしてもラップをして加熱するのでしたら、ふんわりと余裕をもたせるようにかけて加熱してください。
具は別で調理する
簡単に火が通る具材であれば問題ないのですが、硬い野菜などしっかり火を通す必要のある具材を使いたいときは別で加熱して十分に火を通しておきましょう。
オートミールに火を通すのは短い時間で済むため、長い時間加熱しなければいけない具材と合わせて調理すると生焼けになってしまいます。
別で調理しておいた具材を最後に混ぜるのがうまく調理するポイントです。
牛乳や豆乳を使うときは加熱時間に注意する
オートミールでリゾットやスープなどを調理する際、牛乳や豆乳を使いますが、その場合加熱時間に注意しなければいけません。
牛乳や豆乳は沸点が違うので一気に沸騰して吹きこぼれやすく、加熱しすぎると灰汁がたくさん発生して味が落ちてしまいます。
先にオートミールや具材に火を通してから、加熱時間を加減して牛乳や豆乳を加えるようにすると安心です。
《 ポイント 》
- 最も気をつけなければいけないことは水分の量と加熱時間。
- 爆発や吹きこぼれしないように、深めの耐熱皿かボウルに入れる。
- ラップをかけずに電子レンジで調理する。
- 別で調理しておいた具材を最後に混ぜる。
- 沸点が違う牛乳や豆乳は一気に沸騰して吹きこぼれやすい。
オートミールをレンジで調理するメリット
オートミールは少し癖があり食べにくいと感じる方も中にはいるようですが、実際にはさまざまな料理に使える万能な食材です。
ご存じのように、オートミールを電子レンジで調理すると1~2分で完了します。調理時間が短く済むだけでなく、使用する容器も一つあれば良いので、時間がない朝でも簡単に作れるのが何よりうれしいメリットでしょう。
わざわざ鍋やフライパンを取り出さなくても、マグカップにオートミールと水、そしてお好みのスープの素を入れてレンジでチン!だけという簡単さ。味付けも和風、洋風、中華風とその日の気分で自由に使い分けられます。
電子レンジの中で爆発や吹きこぼれさえしなければ、後片付けも容器一個とスプーンで済むので楽チンですよね。
手軽に作れて効率的に栄養を補給できることから、欧米ではオートミールにミルクをかけたものが朝食の定番になっているのでしょう。
《 ポイント 》
- 調理時間が短く済むだけでなく、使用する容器も一個で済む。
オートミールのレンジ以外の調理方法
たくさん作る際におすすめなのが、電子レンジでなく鍋やフライパンを使って加熱する方法です。分量が少なすぎるとすぐに焦げ付いてしまうので、できれば2人分以上作るという時におすすめです。
鍋やフライパンにオートミールと水を入れたら火にかけます。焦げ付かないように目を離さずにかき混ぜていると全体に火が通ってきますので、お好みの硬さになったら出来上がりです。
様子を見ながら加熱できるので、電子レンジを使って爆発させてしまう心配がなく気分的にラクですよね。
《 ポイント 》
- 火にかけたら焦げ付かないように目を離さずにかき混ぜる。
オートミールの栄養素と美味しい食べ方
オートミールはグルテンフリー?
意外に思うかもしれませんが、オートミールはグルテンフリーの食材です。
小麦粉のように粉状にして水で練ったものでもグルテンは形成されませんが、加工過程で小麦が混入することで二次的にグルテンを含む場合があります。
完全なグルテンフリーというわけではないのですが、含有量はごくごくわずかなのでグルテンフリーの食材としてダイエット食に活用している方もいらっしゃいます。
どうしてもグルテンフリーのオートミールを手に入れたいときは、表面のパッケージに記載があるのでチェックしてみてください。
グルテンフリーのオートミールの場合は「ピュア」「オートミール100%」「グルテンフリー」のいずれかのワードが記載されています。
「同じ工場内で小麦を扱っています」などと記載されていたら、小麦などのアレルギー物質が含まれている可能性があります。不安でしたらメーカー側に問い合わせてみてください。
オートミールが持つ栄養素
オートミールはオーツ麦を脱穀して調理しやすく加工したものです。小麦のように精白されていませんので、胚芽などに含まれている栄養をそのまま摂ることができるでしょう。
中でも食物繊維が豊富で玄米の約3倍、白米の約19倍の食物繊維を摂取することができます。エネルギーを生み出してくれるたんぱく質も100gあたり13.7gと玄米の倍以上含まれていて、豆乳を加えれば、大豆イソフラボンも摂取できます。
さらには鉄分やミネラル、ビタミン類も豊富に含まれているため、野菜がなくても栄養バランスが整いやすくなるでしょう。
オートミールの美味しい食べ方
日本で売られている主なオートミールは粒が細かいクイックオーツです。このクイックオーツは、火を通さなくても牛乳や豆乳を適量かけてふやかすと食べやすくなります。
これにお好みのフルーツをトッピングすれば見た目も美味しそうで、朝食やおやつに最適です。また、水分を含ませて加熱すると短時間でリゾットや雑炊が仕上がります。
オートミールの保存方法
オートミールは密閉できるパッケージのまま保存できます。ジッパーつきの密閉袋で売られていることが多いので、その場合はパッケージごと常温保存でOKです。
密封できないパッケージであれば、密閉容器などに入れ替え、虫がつかないように気をつけてください。保存するときは直射日光や高温多湿を避けた常温保存で大丈夫です。
水分を含ませたオートミールは冷凍もできる
調理後の水分を含んだオートミールを日持ちさせたいのであれば、冷凍保存することも可能です。
ただし、一度冷凍したものを解凍して食べると風味が落ちたと感じるので、美味しく食べるためにはその都度オートミールをふやかして食べるのが良いでしょう。
オートミールを使って作ったパンケーキなどは、冷凍保存をしても味が落ちることはありません。
簡単につくれるオートミールのアレンジレシピ
スープで味付けをする
オートミールの最も手軽な食べ方は、わざわざ調理しなくても市販されているインスタントスープにオートミールを加えるだけのレシピです。
インスタント味噌汁やコーンスープ、ワカメスープに加えたり、ご飯の代わりに茶漬けの素をかけてもボリュームのある一品に仕上がります。
また、じっくり煮込んだシチューやミネストローネなどにオートミールをさっと加えます。オートミールの風味がイマイチ苦手という人は、スープに加えることでぐっと食べやすくなりますよ。
塩昆布を混ぜたおにぎり
米のような硬さにふやかしたオートミールでおにぎりを握ります。片手で食べられるおにぎりはお弁当にぴったりで、塩昆布の旨味が食欲をそそります。粒のしっかりしたロールドオーツを使うと握りやすいですよ。
いろいろな料理の材料として加える
スープなどの汁物だけに限らず、いろいろな料理に使ってみましょう。
オートミールは加熱をすると粘り気が出てくるので、ハンバーグに混ぜてつなぎとして使ったり、ひき肉の代用品として使うこともできます。
肉よりも脂質や糖質が少なめで、タンパク質が豊富なのでダイエット食として活用している人もいるようです。また、小麦粉の代わりにオートミールを使ったスイーツも見かけるようになりました。
《 ポイント 》
- グルテンフリーでも加工される過程で小麦が混じることもある。
- 無精白なので胚芽に含まれている栄養をそのまま摂取できる。
- 水分を含ませて加熱すると短時間でリゾットや雑炊ができる。
- 直射日光や高温多湿を避けた常温保存でOK。
- スープなどの汁物だけに限らず、いろんな料理に使うことができる。
最後に
ここではオートミールをレンジで爆発させない方法、基本的な使い方や美味しい食べ方を紹介しました。
レンジで調理するときは、爆発や吹きこぼれたりしないように深めの器を使うと上手にできます。また、牛乳や豆乳を加えたりスープやシチューに入れたりする他、スイーツにも使えるとても重宝する食材です。
食物繊維、鉄分、カルシウム、ビタミンB1、ミネラルなどの栄養素を豊富に含み、グルテンフリーではないものの、その含有量はごくわずかなので、ダイエット食品としてアレンジしたと、目的に合わせた使い方ができるんですね。
紹介しているアレンジレシピは、オートミールとは思えないくらい美味しいものばかりなので、自信をもっておすすめします!