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厄年に長いものをもらうのが良い理由
厄年の人への贈り物として、「長いもの」が良いとされています。世間一般では、厄年には何か良くないことが起こりがちだと言われていますよね。
偶然なのかもしれませんが、体調が悪くなるのではないか、家族に何か起こるのではないか…など、ついつい心配してしまいます。
厄年にあたる人たちは、元気に過ごせるようにとお祓いをしたりしますが、「長いもの」を身に着けると厄払いになるという話もあります。
では、どうして厄年に「長いもの」をもらうと良いのかその理由を解説しましょう。
長いものには長寿という意味合いがある
例えば、男性には「ネクタイ」や「ベルト」、女性には「ネックレス」などのアクセサリーを贈るなど、古来より長いものには長寿を願う気持ちが込められています。
世界中の権力者の多くは昔から不老不死を望んだように、どの時代も一番の願いは「長寿」でした。日本でも健康と長寿の願いをかけて、厄年の時には長いものを贈る風習が昔からあったようです。
贈りも以外にも、大みそかに食べる「年越しそば」などもその一つでしょう。少しでも長く生きられるようにと、細くて長いそばを噛み切らないように食べることで延命や長寿を願ったのです。
確かに昔の人は短命で、大人になる前に亡くなってしまうことも多かったのですから、長寿へのあこがれは大きかったのでしょう。
科学的根拠のない単なる風習と言う人もいる
古くから伝えられている風習には、科学的な根拠がなくとも真実が隠されているのはよくあることです。
厄年についても同じように「根拠が無い」と言う人もいらっしゃいます。そうは言っても、実際に体調を崩しやすい時期であったり、家族に問題が出やすい時期であったりするのも事実です。
厄年に長いものをもらうのは誰からでもOKなので、昔からある風習を尊重し、厄年を迎えた方に贈ると大変喜ばれるのではないでしょうか。
《 ポイント 》
- 長いもの」を身に着けると厄払いになる。
- 長いものに長寿の願いをかけて、厄年の時に贈る風習がある。
- いつの時代も一番の願いは「長寿」。
厄年に長いものを自分で買うのはあり?
厄年の人の長寿を願って長いものを贈るという習慣があるからと言って、家族や親戚に「厄年だから長いものをちょうだい」とは簡単に言えませんよね。それならば、自分が欲しいと思う「長いもの」を自身で買ってみてはいかがでしょうか?
厄年に自分で長いものを買うことには何の問題もありません。
両親や兄弟姉妹、祖父母、配偶者の誰かから贈られると記念にもなりますし、気持ち的にもありがたみを感じますが、自分でお好きな長いものを買って長寿祈願をするというのもなかなか良いものですよ。
あくまで、あなたへの長寿を願って贈られるものなので、周りの人に図々しく催促することだけはしないでくださいね。
女性と男性の厄年は違う?
- 女性の厄年は19歳、33歳、37歳、61歳
- 男性の厄年は25歳、42歳、61歳
というのが「本厄」の歳まわりです。その前年が「前厄」、後年が「後厄」といわれる期間で、合計3年間は注意が必要とされています。中でも男性42歳、女性33歳は「大厄」にあたり、特に気をつけなくてはいけない歳まわりです。
このようなことから、厄年という人生の節目節目に、長寿を願った先人達の思いが感じられると思いませんか?
《 ポイント 》
- 厄年に自分で長いものを買っても問題もない。
- 男性42歳、女性33歳が「大厄」で、特に気をつけなくてはいけない。
厄年に買う長いものおすすめ5つ
厄除けの品として「長いもの」を贈る場合や自分で購入する際には、厄年の間、できるだけ身につけておけるものを選ぶようにしましょう。
そして、厄年が終わったら一度塩でお清めをして、さらに使い続けても構いません。それを踏まえたうえで、相手に喜ばれる実用的なものを選ぶとよいでしょう。
それでは、厄年に買う長いものおすすめ5つをご紹介しましょう。
厄除けに「真珠のネックレス」
厄年に真珠のネックレスというのはわりと一般的のようですね。厄年を迎える娘に、母親から真珠のネックレスを贈る習慣があるという地域が全国各地に残っているくらいです。
真珠そのものが持つ干渉光がオーロラのように七色の光を放っている真珠のネックレスは、「長いもの」と「七色のもの」の両方を兼ね備えています。
カラット数に願いを込めた「ダイヤモンドネックレス」
ダイヤモンドのカラット数に記念となる数字を合わせる「アニバーサリージュエリー」ってご存じですか?
ご自身の厄年の年齢に合わせた「0.19ct」や「0.33ct」のカラット数を持つダイヤモンドをネックレスに仕立てたすてきな贈り物です。
ジュエリーはいつの時代も人生のお守りとして身につけられてきたものなので、毎日身に着けられるネックレスは定番中の定番ですよね。
特に、エレガントで落ち着いた印象のダイヤモンドは、着こなしを選ばないのでいつも身に着けておけるお守りの代わりにもなるでしょう。
場所を問わずに使いやすい「腕時計」
厄年の長いものにはアクセサリーがおすすめだとご紹介しましたが、肌身離さず身に着ける腕時計のベルトにも厄除けの効果があると言われています。
アクセサリー類を身に付けないという人にとって、腕時計は毎日身に付けられますし、腕に巻くということで守られている感じが得られて、気持ちの上での安心感が得られるのではないでしょうか。
腕時計ならプライベートでも仕事でも場所を問わず使いやすいというのもうれしいですよね。
流行を気にせず長く使える「ストール」
厄年に買う長いものとして選ばれるものの中に長いストールやマフラーがあります。シルクやカシミアなど上質な素材で丁寧に作られたものを選べば、へたれることなく長く愛用できるでしょう。
大判のストールでしたらくるりと巻いてコート代わりにも使えますし、防寒性のある身を守るお守りとして活躍してくれるでしょう。
うろこ模様を取り入れやすい「長財布」
長財布は「長いもの」なので縁起が良いだけでなく、普段から肌身離さずに持ち歩けるのも大きなポイントです。
財布でしたら蛇などのうろこ模様も取り入れやすく、男女共に厄年の贈り物として最も向いていると言っても過言ではありません。実用的であり、またファッションアイテムの一つとしてもおすすめできます。
男性に送るなら、ネクタイやベルト
男性の場合は、「ネクタイ」「ループタイ」「ベルト」、そして女性と同じく、「腕時計」「うろこ模様の財布」などがおすすめです。冬でしたら「マフラー」でも良いかもしれませんね。
できるだけ肌身離さず身につけておく方が良いとされていますが、それが難しい環境でしたら少しでも多く身につけることができる実用的なものが良いでしょう。
常に家の中に置いておくようなものでは効果が期待できないかもしれませんよ。
《 ポイント 》
- 真珠を使ったネックレスは「長いもの」と「七色のもの」の二つを兼ね備えている。
- 厄年の年齢に合わせた「0.19ct」や「0.33ct」のカラット数を持つダイヤモンド。
- 肌身離さず身に着ける腕時計。
- 長く愛用できる長くて上質なストールやマフラー。
- 男女問わず、蛇などのうろこ模様がついた長財布。
- 男性には「ネクタイ」「ループタイ」「ベルト」などがおすすめ。
厄年に長いものの他に厄除けになるものとは
昔から厄年の贈り物として縁起の良いものと言われているのは、次のとおりです。
- 長寿を願った「長いもの」
- 神様の使いとされている「蛇などのうろこ模様のもの」
- 縁起を担いだ「七」という数字が入った「七色に輝くもの」
この三つの条件を全て満たす必要はなく、どれか一つ条件を満たしていれば大丈夫です。
ここからは、「長いもの」の他に厄除けになる「うろこ模様のもの」「七色に輝くもの」を
ご紹介しましょう。
厄除け・厄払いに良いとされる「七色」のアイテムを身につける
厄年には長いものが良いとご紹介しましたが、実は「七色に輝くもの」も持つとよいとされています。
「七」はもともと縁起の良い数字で、七色といえば「虹」をイメージしますよね。「七つの石を持つと七つの災いから身を守り、七つの幸運を招く」との言われもあります。
「七福神」のキーホルダーを身に付けて持ち歩いている人も少なくないでしょう。また、虹色の光を放つ「真珠」は魔除けとなり、さらにそれがネックレスだと「長いもの」でもあるので、心強い縁起アイテムといえるでしょう。
うろこ模様がついているもの
厄年には「蛇などのうろこ模様のもの」も良いとされています。うろこ模様は、水をつかさどる神様である龍神様を連想させてくれますよね。
この龍神様に守ってもらえるということで人気がある「うろこ模様のもの」もおすすめです。
《 ポイント 》
- 龍神様を連想させる「うろこ模様のもの」
- 七つの幸運を招く「七色に輝くもの」
- 真珠のネックレスは「七色」と「長いもの」を兼ね備えた心強いアイテム。
最後に
人生の節目である厄年に「長いもの」を贈る風習は、これらかも健康で長生きするようにという願掛けや縁起担ぎが由来だったのですね。
身内から贈られることが多いのですが、もちろん自分自身で買っても何の問題もありません。
ひと昔前は「帯締め」や「帯」が主流でしたが、今は着物を着る機会がほとんどないので、女性には真珠やダイヤモンドのネックレス、腕時計や長財布、マフラーやスカーフがおすすめです。また、長いものの他に、「七色に輝くもの」、蛇などの「うろこ模様のもの」も良いとされています。
厄年にはお祓いに行く人も多いですが、実用的なものを選んで身に着けるようにすると良いでしょう。
人生の節目節目には、健康面など何かしら問題が出てくることもあるので気を付けるに越したことはありません。必要以上に厄年を気にすることなく、健やかに暮らしていきましょう!