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何気なく使っている言葉…誤用や悪影響を与えているかも?
私たちが普段、何気なく交わしているやり取りの中に、様々な言葉が出てきますよね。
日頃から当たり前のように使っている言葉ですが、日本語は使い方が難しい言語とも言われているため、実は誤って使っているケースも多く、社会人として、大人として、誤った使い方は正す必要があります。
また、「言葉には言霊が宿る」とも言われるほど強い影響力を持ちます。発した言葉によっては、相手や自分に悪影響や悪印象を与えることにもつながるため、普段から使う言葉には気をつけることが大切です。
大人としても控えるべき!使うべきではない『言葉』5選
ここでは、一般的に使いがちな言葉の中でも、使うべきではない『言葉』を5つご紹介します。何気なく使っている言葉も多くありますが、実は社会人として誤った使い方であったり、相手や自分にネガティブな印象を与えてしまったりすることがあるので、使い方には気をつけましょう。
1.「だって」「でも」などの否定的な係助詞
人と会話している時、ちょっとした会話の流れで意見が衝突してしまうことはよくありますよね。その際、会話の最初に「だって」や「でも」といった否定的な係助詞を使用していませんか。
この「だって」「でも」という言葉は、相手を不快な気持ちにさせたりネガティブな印象を与えてしまったりすることが多く、言われた側は「強く反発された」という印象を受けてしまいます。
したがって、大人として円滑なコミュニケーションを取るためにも、「だって」「でも」を使わずに、別の言い方で意見を述べるように意識しましょう。
2.「どうせ」と諦めを意味する係助詞
何かをしようとする時、あるいは話し相手が新しいことを始めようとした時など、「どうせ」という係助詞を頭に置いて会話していませんか。この「どうせ」という言葉は、会話を一気にネガティブな印象にしてしまうため、控えるべきです。
自分に対して「どうせやっても仕方がないし」と言ってしまうと、使った瞬間に気分が下がってしまい、本当に自分ができないと自己暗示をかけてしまいます。
また、相手に対して「どうせ〜しても…」とやる気を消失させるような話し方をしてしまうと、相手の気分がガクッと下がってしまうだけでなく、「自分を下に見ているのでは」という印象を与えてしまいかねません。
様々な悪影響を及ぼす恐れがあるため、「どうせ」という諦めや下手に見るような言い方は控えるべきでしょう。
3.「ご苦労様でした」
会社内だけでなく、在宅中に荷物を配達してくれた運搬業者の方などに「ご苦労様でした」「ご苦労様です」という言葉をかけたことはありませんか。良かれと相手を気遣うためにかけたのでしょうが、実はこの言葉は失礼に当たる可能性があることをご存知でしょうか。
「ご苦労様」という言葉は、もともと目上の人間が目下の人間を労う際に使う言葉です。それを丁寧にしたところで、目上の人や自分に良いことをしてくれた相手に対して使用することは、相手を見下していることになりかねません。
「そこまで気にする人もいないのでは?」と思われるかもしれませんが、これはビジネスマナーとして知っておくべき知識です。「ご苦労様」という言葉を目上の人などに使うことは避けてください。
4.「なるほど」という相槌
相手の話を聞く際、つい「なるほど〜」と相槌を打ってしまうという人は要注意です。
「なるほど」という言葉自体は、明確にマナー違反と規定されていませんが、相手の意見に上から同意しているように聞こえる言葉として、「なんだか生意気だ」「態度が大きい」と捉えられてしまうことがあります。
「なるほど」には、相手の意見を評価した上で同意するという意味が含まれているため、この「評価した上で」という点が、態度が大きい、失礼だと思われるポイントになっていると考えられます。
同じような理由で「たしかに」という使われがちな相槌も避けるべき言葉と言えるでしょう。
5.「疲れた」「忙しい」などの気持ちを上下させる言葉
つい心が疲れている時、整理することが多くバタバタしている時に「疲れた」「忙しい」という言葉を使いがちですが、この言葉を使ってしまうと、気持ちがより沈んでしまったり、うまく頭の中を整理することができなくなったりする恐れがあります。いわば『自己暗示』です。
実際、声に出して「疲れた〜!」と言うと、本当に気持ちも体も疲れたような気になりませんか。「忙しい忙しい」と忙しい時に使うと、余計に心が乱される気分になりませんか。
このように、言葉には不思議な力があり、実際に口に出した言葉がその人の気分や疲労感を上下させることがあります。したがって、ネガティブな言葉はなるべく口に出さず、ポジティブな言葉に変換するべきなのです。
自分や周りにプラスの感情をもたらす言葉を意識して
いかがでしたか。つい使いがちな言葉ですが、誤った意味が含まれていたり、自分に悪影響を及ぼしていたりすることもあります。会話する際は、なるべく自分や周りにプラスの感情をもたらす言葉を意識して使うようにしましょう。