目次
炭酸風呂の作り方
炭酸風呂は、炭酸ガス(二酸化炭素)が溶け込んだお湯のことで、炭酸風呂は家庭で作ることができます。炭酸風呂の作り方はとても簡単で材料は重曹とクエン酸の2つだけです。
用意するもの
- 重曹(食用):大さじ3杯
- クエン酸(食用):大さじ2杯
作り方
- お風呂を通常通り沸かす
- 重曹大さじ3杯、クエン酸大さじ2杯を湯船に入れる
- シュワシュワ泡立てば完成
炭酸ですので炭酸水と同じに泡立ちますがしばらくすると泡立ちがなくなり普通のお湯になります。でも実際に入浴すると小さな泡が肌につきます。
炭酸風呂を作る際は、重曹の変わりに炭酸ソーダやセスキソーダを使用しないでください。
炭酸風呂の効果をアップさせるコツ
炭酸風呂の効果がアップするお湯の温度は38度程度です。
熱いお湯に入れると炭酸が抜けてしまいますので注意しましょう。ただし温度が低すぎると炭酸風呂の効果が落ちてしまい、高すぎても低すぎても効果に影響します。
例えば、炭酸風呂には古い角質を落とす効果がありますが、炭酸風呂の温度が低すぎると古い角質が落ちにくくなり、高すぎると正常な皮脂を落として肌荒れの原因になりますので、38度程度で入浴しましょう。
また、炭酸温泉は炭酸力が強いほど効果がありますの材料入れて10分以内に入浴されることをお勧めします。時間がたてばたつほど炭酸が弱くなってきますので材料は入浴する直前に入れることをおすすめします。
炭酸風呂に期待できる効果効能7選!
①血行促進効果
炭酸風呂は血行促進の効果があります。炭酸風呂につかった時と通常の風呂につかった時の血行の状態を調べたところ、通常のお風呂に10分つかるより炭酸風呂に5分つかったほうが血行が良くなりました。
血行が良くなる理由は、炭酸風呂の炭酸ガスは非常に分子が小さいため、皮膚から浸透し毛細血管の中に入り込みますので、血管を広げて血液の流れが良くなるそうです。また血行が良くなることで体がぽかぽか温まり冷え性の改善になるようです。
②疲労回復
炭酸風呂で体の芯が温まり血流を良くすることで、全身に栄養を送る働きが活発になるだけでなく、疲労物質、老廃物、発痛物質を取り除いて代謝をたかめる作用がありますので疲労回復に効果があります。
③便秘解消
血流が良くなることで、体の中の老廃物の排出がスムーズになり便秘解消の効果があります。
④肩こり・腰痛の改善
炭酸風呂で体を効率良く温めて血行を良くしますので腰痛や肩こりが改善されるようです。
⑤動脈硬化の予防
炭酸風呂で血行が良くなり血管の弾力性が改善され、心臓の機能の改善や動脈効果の予防に効果があるといわれています。
⑥保湿力で美肌効果
炭酸水は肌へ効率良く浸透しますので通常のお風呂に入るより炭酸風呂の方が保湿効果が高いようです。また血流を良くしますので新陳代謝がアップし肌のトラブルを改善、予防してくれます。
美肌効果をアップさせるポイント
- 炭酸風呂の温度は38℃~40℃くらいが適温
- 10分~15分ほど炭酸風呂につかる
- 炭酸風呂から出て、こすらずに軽くシャワーする
⑦病気やケガの治療や改善
炭酸風呂が病気やケガの改善になる例が多数ありますのでご紹介したいと思います。
褥瘡(じょくそう)の改善
褥瘡(じょくそう)とは寝たきりになるとお尻、腰、かかと、足などにできる床ずれのことです。炭酸風呂は褥瘡(じょくそう)の改善に効果があると言われているようです。
関節痛や筋肉痛の軽減
炭酸風呂で血管が拡張され、血流が良くなることで神経系統が改善され関節痛や筋肉痛が緩和されると言われています。
効果があると言われている病気
- 末梢動脈血流障害(閉塞性動脈硬化症、バージャー病)
- 褥瘡
- 高血圧症
- 慢性関節リュウマチ
- 一部の自律神経失調症
緩和されると言われている症状
- 下肢の潰瘍
- 運動後の下肢痛
- しびれ
- 冷え症
- 関節痛
炭酸風呂を治療法として使っている病院では薬物療法や手術療法と併用しているようです。
炭酸風呂の効果的な入浴方法
炭酸風呂には効率良く効果を得られる入浴方法がありますのでご紹介します。
10~15分程度で週3程度入浴する
炭酸風呂の入浴時間についてははっきりとした基準はないようですが、ドイツでは炭酸風呂に一回につき10~15分、週に3~4回を目安に入浴するようです。
長風呂はしない
炭酸風呂には古い角質・皮脂を落とす効果がありますが、長時間炭酸風呂につかっているときれいな皮脂まで取れてしまい肌荒れの原因になります。
温度は38~40℃が良い
炭酸風呂の温度が低すぎると古い皮脂が取れにくくなり高すぎると取れすぎるので温度には注意しましょう。せっかく肌をきれいにするための炭酸風呂で逆に肌を荒らしたら意味ないですよね。
炭酸風呂でやってはいけないこと
残り湯を洗濯に使うのはNG
炭酸風呂の残り湯で洗濯するのはNGです。炭酸風呂のお湯は弱酸性の性質をもっていますので、洗濯に使用すると衣類やタオルなどの生地を傷める恐れがありますので注意しましょう。
追い炊きはNG
追い炊きすると風呂がまを傷める可能性があります。風呂がまの材質用よっては炭酸銅が出る可能性がありますので注意しましょう。また追い炊きすることにより炭酸が抜けてしまいます。
密封された空間にしない!しっかり換気をする
バスルームのような密封された空間で炭酸風呂に入ると二酸化炭素がお風呂場の中に充満しますので息苦しくなる、吐き気がする、めまいがするなどの体調を崩す可能性がありますので換気扇を回しっぱなしにしましょう。
重曹とクエン酸は食用を使う
重曹とクエン酸には食用のもの意外に、薬用、工業用の3種類ありますが、炭酸風呂は直接肌に触れるだけでなく口に入る可能性もありますので食用を使うのをおすすめします。
炭酸ソーダやセスキ炭酸ソーダはNG
重曹に比べて炭酸ソーダやセスキ炭酸ソーダはアルカリ性が強く取り扱いが重曹とは異なりますので注意が必要です。炭酸風呂での使用はおすすめしません。
炭酸風呂に入ってはいけない病気や症状
- 重度の低体温症
- 心臓弁膜症
- 先天性心疾患
- 心筋梗塞早期
- 脳血管障害や呼吸障害
- 慢性気管支炎や肺気腫
- 極度の全身疾患
炭酸風呂は血管を広げる作用が強く血中の炭酸ガスの濃度が上昇しますので、上記の病気や症状がある方は炭酸風呂に入らないでください。どうしても入りたいと思われる場合はかかりつけのお医者様にご相談ください。
炭酸風呂は足湯だけでも効果アリ!
手足が冷えて辛い方は足湯をおすすめします。足湯は手軽につくれて服を脱ぐ手間もありません。
炭酸足湯の作り方
- 洗面器に40℃くらいのお湯をいれます。
- 重曹10グラムとクエン酸を8グラムほど入れて溶けるまで良くかき混ぜます。
- 足を入れて10分ほど温めます。
冷え性の改善が期待できる
足や手のつま先を炭酸風呂で温めるだけで身体全体の血流が良くなります。また、代謝もアップしますので疲労回復にも効果があります。炭酸風呂は古い角質を取る効果もありますので、かかとの古い角質がとれてひび割れやがさがさを改善してくれます。
手作りが苦手な方は市販の重炭酸入浴剤がオススメです。
炭酸風呂はコスパが良く効果も期待できる
炭酸風呂の効果を確認したい方は、足湯をおすすめします。足湯でも十分血行が良くなり冷え性の改善になりますので、まず足湯だけでも毎日続けて効果を実感しましょう。
炭酸風呂は血行促進、疲労回復、便秘解消など様々な効果がある入浴方法です。家庭で簡単に作ることができますし、材料費も数十円程度です。
シュワシュワした肌触りを楽しみながら疲れをとってくださいね。