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離婚したらすべて終わるわけではない
婚姻関係を解消すると、すべてすっきり終わって新な生活がスタートが切れると思っている人は少なくありません。離婚届の提出で婚姻関係は解消されますが、離婚後もすべきことはたくさんあります。
離婚後にしなければならないことを怠ってしまうと、生活が滞ってしまったり困った事態に陥ってしまうかも!トラブルを避けるためにも、離婚後にすべきことを事前に把握しておきましょう。
離婚後に必ずすべき8つのチェック項目
離婚後に必ずすべきことは、以下の通りになります。
1.引っ越しや家主が変わる場合にチェックすべきこと
離婚に伴う引っ越しや、家主の変更は、後回しにせず手早く行うのが吉。
- 住民票異動届…引っ越しをする場合必要
- 世帯主変更届…家の世帯主が変わる場合必要
住む場所の確保は、生活に絶対欠かせないものなので、速やかに手続きを済ませましょう。
2.国民健康保険への加入
伴侶の会社の健康保険に加入している場合、離婚すると保険の加入資格を失います。国民健康保険に加入するときは、以下のものを持参して市役所の健康保険課を訪ねましょう。
- 離婚届受理証明書
- 健康保険証
- 健康保険資格喪失証明書
子どもがいる場合は、自分の分と一緒に子どもの分も手続しておくことをおすすめします。
3.18歳未満の子どもを育てている場合にチェックすべきこと
18歳未満の子どもがいる場合は、児童課で以下の手続きを行ってください。
- 児童扶養手当
- 就学援助
- ひとり親家庭の医療費控除制度…所得限度額以上の収入がある人、生活保護受給者は対象外
- 母子または父子家庭の住宅免除…月額1万円以上の家賃を払い、部屋を借りている人
収入額などによって受けられるものとそうでないものなどがあるので、しっかりと担当者の話を聞いておきましょう。
4.印鑑登録の変更
名字の変更などで印鑑登録を変更する場合は、以下のものが必要です。
- 印鑑登録カード
- 新たに登録する印鑑
- 本人確認可能な証明書
印鑑登録の変更も、早めに済ませておくとのちのち不便な思いをせずに済みます。
5.国民年金や社会保険の手続き
離婚後は、国民年金か社会保障の変更手続きを行う必要があります。
- 働いていなかった場合…国民年金に変更
- 会社などに勤めている人…社会保障の変更
社会保障の変更手続きは、上司と総務に報告を行えば会社が処理してくれることが大半です。
6.年金分割の手続き
年金分割とは、離婚後も夫婦で年金を分割して受け取れる制度です。年金をもらうためには、離婚後すぐに年金事務所で手続きを行いましょう。
年金分割の手続きは2年間猶予がありますが、期間を過ぎてしまうと老後の生活が非常に厳しくなってしまう可能性が高いです。
7.生活に必要なものの名義変更
生活に欠かせない、名義変更必須のものは以下の通りです。
- 車
- クレジットカード
- 運転免許証
- 通帳など
名義変更を怠ると、差し押さえなどが起きてしまう可能性があります。
8.会社への報告
会社への報告は、離婚が決まったらできるだけ早く行ってしまいましょう。上司に報告し、総務に届出を提出すれば完了です。上司への報告は、静かな場所に上司を呼び、手短に済ませるとうわさなどの発生を抑えやすいのでおすすめです。
離婚前に取り決めておくべきこと
離婚前にすべきことは、以下の通りです。
- 離婚後に住むべき場所を決めておく
- 離婚後の自らの収支金額を把握しておく
- 慰謝料請求できるか
- 養育費をどうするか
- 離婚するとき、したあとに対する知識を蓄える
- 財産分与や親権などを取り決める
離婚を考えているのであれば、まずは離婚しても暮らしていけるような環境を整えることから取り組み始めましょう。ただ勢いに乗って、なにも取り決めを行わないまま離婚してしまうと、住む場所もお金もなく途方に暮れてしまう可能性が高いです。
子どもがいる場合の親権や養育費の取り決めは、絶対に話をつけておきましょう。まかり間違えても、不倫相手のもとに転がり込むなど不貞行為はすべきではありません。
まとめ
離婚は、結婚のように楽しい気持ちですべてが行われていくわけではありません。体力が必要なことなので、離婚前にいろいろな知識を取り込んでおき、いざとなったときに焦らないよう準備しておきましょう。