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正しいと思っている敬語、実はNGかも…!
目上の人や取引先の人と接するとき、正しい敬語が使えているか緊張しますよね。若い頃であれば敬語の勉強をして、新しい知識をどんどん吸収して使いこなすことが可能です。
しかし、仕事に慣れてくると、なんとなく雰囲気で敬語に近い言葉を使って目上の人に接していることもあるので要注意!まずは、つい使ってしまいやすいNGな敬語を見てみましょう。
目上の人に使うべきではない『間違った敬語』10選
目上の人に使ってはいけない、NGな敬語をご紹介します。
1.ご苦労様です
ご苦労様という言葉は、目上の人が使うものであるというのが一般的です。先輩や上司には、「お疲れさまです」という敬語を使うのがベター。
2.つまらないものですが
「つまらないものですが」という言葉は、一昔前であれば手土産を渡すときに当たり前に使っていました。昨今では失礼な印象を与えてしまう可能性があるので、「皆様で召し上がっていただきたいと思い、お持ちしました」「ほんの気持ちですが」という言葉を選ぶのがおすすめです。
3.了解です
了解という言葉は、目下や同僚に使うものです。目上の人に対しては、「承知しました」という敬語を使いましょう。了解という単語に「しました」という丁寧語を付けたとしても、敬語としては適切ではありません。
4.「あの~」「えーっと」と前置きをする
前置きの単語をつけてしまうと、文章全体が間延びしてしまい印象が悪くなります。「あの~」「えーっと」などの前置きが無くてもスムーズに話せるよう、事前に準備をしておきましょう。
5.査収しました
書類やメールなどでの連絡を受け取ったとき、「査収しました」と報告するのはNG。査収という単語を使う場面は、書類や金品を受け取ったときや、相手に書類の添付ファイルをチェックしてもらいたいときに使用するのが正しい方法です。
自分が資料を受け取った場合は、「確認いたしました」などが正しい敬語になります。
6.どう致しましたか?
よく耳にする敬語ですが、目上の人に使用するのはNG。いたすは謙譲語なので、目上の人には使用しないよう心がけてください。相手の様子を伺いたいときは、「どうなさいましたか?」が適切な敬語です。
7.~の方
~の方というのは、よく耳にしますが間違った日本語なので使用は控えましょう。「あちらの方に」という場合は、「あちらに」とするのが正しい日本語です。
8.お座りください
お座りそのものは敬語として間違っていませんが、動物のしつけに使う単語なのでイメージがよくありません。「おかけください」という言葉を使用すると、耳障りはよくて印象がよくなります。
9.すみません
学校の部活動で先輩に謝罪するのであれば「すみません」でも差しさわりありませんが、目上の上司への謝罪では使用しない方が無難です。目上の人に謝るときは、「申し訳ございません」と伝えるのがベター。
10.お名前をちょうだいできますか
ちょうだいという単語は、もらうという単語の謙譲語です。名前は人からもらうものではないため、間違った敬語であり日本語なのです。相手の名前を聞きたいときは、「お名前をうかがってもよいですか?」などを使用しましょう。
NGな敬語を使わないためのコツ
NGな敬語を使わなうために、まずは敬語の種類を正しく把握しましょう。
- 尊敬語…目上の人を敬い、敬意を持って相手を立てる敬語
- 謙譲語…自分がへりくだって、相手を立てる敬語
- 丁寧語…年齢関係なく、誰にでも使用できる敬語
ついやってしまいがちなのが、単語の前に「お」や「ご」を付けて丁寧語を尊敬語として使用してしまうことです。また、敬語を過剰に重ねてしまうこともあるので要注意!
敬語の勉強には、終わりがありません。後輩指導などの係になったら、自分が普段使っている敬語が間違えていないかを確認するチャンス!
まとめ
敬語は、使い場面が多いものです。だからこそ、間違ったものを使わないように注意しましょう。正しい敬語を身に着け、上司や取引相手としっかりと交渉できる大人にステップアップ!