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重曹シャンプーの4つのメリット
重曹シャンプーとは食用の重曹をお湯で溶かしてシャンプーとして使う手作りのヘアケア用品です。
重曹はシャンプー以外にもいろいろな目的で幅広く使われており、お料理では「ふくらし粉」としてお菓子やてんぷらに使用され、お掃除ではキッチンなどの油汚れを落とす時に使用されています。
今回は重曹のシャンプーにはどんな効果効能があるのかなど4つのメリットをご紹介したいと思います。
①毛穴に詰まった汚れを落とす
重曹は油汚れを落とす性質がありますので頭皮の皮脂や汚れを効率良く落とす効果があります。また、洗顔のように小さな粒子が含まれていますので毛穴の奥まで洗うことができるのです。重曹シャンプーは市販のシャンプーのような香りやしっとり感や泡立ちはありませんが、洗浄効果はとても強いです。
②頭皮の臭いやかゆみを取る
頭皮から嫌な臭いがしたら原因は頭皮に残った皮脂の酸化です。皮脂が酸化すると独特の嫌な臭いになりますが、同時に酸化で炎症を起こしてかゆくなります。重曹の洗浄力で皮脂を洗い流しますので酸化による臭いや炎症はなくなります。
③薄毛や抜け毛の改善
重曹のシャンプーによって皮脂や炎症がなくなりますので、炎症のかゆみで頭皮をポリポリかくことがなくなり抜け毛を減らすことができます。また、頭皮がきれいになることで血行が良くなり頭皮の環境が改善されることで発毛しやすい状態になります。
④市販のシャンプーより肌にやさしい
市販のシャンプーの洗浄効果は強すぎるため頭皮を傷める可能性があります。頭皮を傷めると肌のトラブルの原因になることもあります。その点重曹シャンプーは刺激も少なく自然由来の成分で皮脂や汚れを取り除くことができますので肌にやさしいシャンプーと言えます。
重曹シャンプーの正しい作り方
重曹シャンプーの正しい作り方と、クエン酸を使ったリンスの作り方をご紹介いたします。
重曹とお湯でシャンプーを作る方法
用意するもの
- 重曹
- 洗面器
- お湯
作り方
洗面器いっぱいに(1L程度)お湯を張り、大さじ1杯の重曹を入れてよくかき混ぜて溶かします。これだけで重曹シャンプーは完成です。
クエン酸でリンスを作る方法
クエン酸はレモンや柑橘系の果物や梅干などに含まれる酸味の元です。クエン酸も重曹と同じく自然由来のものですので口に入れても安全です。
クエン酸のリンスには髪の毛の表面を覆うキューティクルを引き締める効果があります。クエン酸と水を混ぜるだけで手作りのリンスができます。
用意するもの
- クエン酸
- 水
- ペットボトル
作り方
ペットボトルに500mlの水を入れ、クエン酸大さじ2杯(約20g)を入れてよく振って混ぜたらクエン酸リンスは完成です。クエン酸は100均ショップでも販売しています。
重曹シャンプーの効果的な使い方
今まで使っていた市販のシャンプーを止めていきなり重曹シャンプーに切り替えるのはNGです。
市販のシャンプーは髪がきしまないよう指通りを良くするためのコーティングの成分が含まれていますが、重曹にはありませんので髪のきしみや頭皮の刺激を感じることがあります。
100%重曹シャンプーにする前に今使っているシャンプーに重曹をひとつまみ入れて洗髪しましょう。重曹に肌が慣れてきたら重曹シャンプーのみで洗います。
100%重曹シャンプーのみで洗う方法とお使いのシャンプーに重曹を入れる方法をご紹介いたします。
100%重曹シャンプーの洗い方
- 髪をブラッシングする
お風呂に入る前に髪をブラッシングしておくと埃や汚れが落としやすくなります。 - シャワーで髪と頭皮を洗い流す
シャワーを頭にかけながら、指の腹で頭皮をマッサージし皮脂や汚れをもみ出します。重曹シャンプーをする前に落とせる汚れを落としておきます。 - 重曹シャンプーで洗う
洗面器に作った重曹シャンプーを少しずつ頭にかけ、指の腹や手のひらでもみ込むように頭皮を洗います。洗面器の重曹シャンプーがなくなるまでもみ洗いしましょう。 - 重曹シャンプーを洗い流す
シャワーをかけながら重曹シャンプーをしっかり洗い流します。
市販のシャンプーに重曹を混ぜる方法
初めて重曹シャンプーを使う場合、いきなり重曹シャンプーに切り替えず、少しずつ頭皮を重曹に慣らしていくために、お使いのシャンプーに重曹を混ぜて使いましょう。
いつも使う量のシャンプーに重曹をひとつまみ入れてかき混ぜ、指の腹や手のひらで頭皮や髪の毛をマッサージするように毛穴に詰まった汚れを落としましょう。
重曹シャンプーを使うのがなんとなく不安な方にもこの方法はおすすめです。シャンプーの後は、いつも使っているリンスやコンディショナーで仕上げましょう。
クエン酸リンスの使い方
洗面器の中に頭を入れ、髪にクエン酸リンスをなじませます。または、髪の毛にリンスを少しずつ流してなじませます。最後にシャワーでクエン酸リンスをきれいに洗い流しましょう。
重曹シャンプーの危険や注意点
重曹の濃度に気をつける
重曹シャンプーは1Lのお湯に大さじ1杯の重曹を溶かします。重曹を増やせば効果も増えると思いがちですがそれは危険です。重曹の量を増やす、お湯の量を減らす、など重曹の濃度をあげると肌のトラブルが起きる可能性がありますので決められた分量を守って作りましょう。
重曹はお湯にしっかり溶かす
重曹はお湯に完全に溶けるまでかき混ぜてください。重曹に含まれているざらざらした研磨税が残っていると頭皮を傷つける可能性がありますので注意しましょう。
熱湯で作らない
重曹は水に溶けにくい性質ですのでぬるま湯で溶かします。お湯が熱ければ熱いほど重曹が早く溶けると勘違いしている方がいるようですが、重曹を85℃以上の熱いお湯で溶かすと、炭酸塩という物質に変化します。炭酸塩は強いアルカリ性ですので肌が傷みますのでシャンプーでは使えません。危険ですので注意しましょう。
いきなり重曹シャンプーに切り替えない
今まで使っていたシャンプーを止めていきなり重曹シャンプーを使用するとピリピリした刺激を感じることがあります。まずは少量から始めます。いつも使っているシャンプーに重曹をひとつまみ混ぜて洗い始めましょう。重曹が肌に慣れてきたらだんだんシャンプーの量を減らして、最終的に重曹シャンプーのみで髪を洗いましょう。
強くこすりすぎない
重曹には研磨作用がありますので、力を入れてゴシゴシ洗うと頭皮を傷める可能性があります。重曹はアルカリ性の性質を持っていますので、酸性の皮脂汚れを落とすことができ、洗浄力や消臭力が強いので強くこすらなくても汚れを落とすことができます。指の腹でやさしくマッサージするイメージで洗いましょう。
重曹やクエン酸をしっかりすすぐ
市販のシャンプーのすすぎと同様に、重曹シャンプーやクエン酸リンスはしっかり洗い流します。重曹やクエン酸の洗い流しがあると頭皮や髪にダメージを与える可能性がありますので注意しましょう。
強くタオルでこすらない
お風呂から出て髪をタオルで拭く際、強くこすって水分をふき取るのでは無く、髪にタオルを押し当てて水分をタオルに吸収させて水分が少なくなったらドライヤーで乾かしましょう。
クエン酸リンスで脱色の危険
クエン酸リンスで、クエン酸を大量に入れると髪が脱色されますので容量を守りましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?重曹シャンプーの一番の魅力は頭皮に詰まった皮脂を落としてくれることです。皮脂を落とすことで臭いやかゆみがなくなり抜け毛や薄げを防止する効果があります。
すぐにでも重曹シャンプーにトライしたくなると思いますが、いきなり重曹シャンプーに切り替えるのでは無く、まずはシャンプーに重曹ひとつまみから始めてくださいね。