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良かれと思って…ついやりがちなお節介
皆さんは他人に「良かれ」と思ってお節介行動をしていませんか?そうは聞かれても、お節介な人は基本的に自分で「お節介をしている」と自覚していることが少ないため、お節介行動をしていると気付いていないケースが多いです。
自分では「この人にために」と思って行動していても、実はその人にとって「ありがた迷惑」と感じている行動は、『お節介』となり、実は迷惑として受け取られているかもしれません。
相手のためにと思っても、その言動は本当に相手にとって必要な言動なのか、実は自己満足なのではないかを考えてから行動する必要があります。
そもそも『お節介』な人とは?
そもそもお節介な人はどのような心理からお節介を働いているのでしょうか。基本的に、お節介行動をしてしまう人は、「他人のために」と良かれと思って行動しているため、悪気は一切ありません。むしろ「良いことをしてあげた」と思っている節すらあります。
お節介行動をしがちな人は、人と関わることや人に必要とされることを好む傾向があり、自分に自信のある人が多いです。一見、社交的で人付き合いも広いけれど、深く関わるとお節介行動が目立つ…本人に悪気はないし、普段はいい人だから余計に対処に困るというケースが目立ちます。
気付かないうちにやっていない?実はNGな『お節介行動』5選
自分でが良かれと思ってやっている行動が、実は他人にとってお節介になっているケースは少なくありません。ここでは気付かないうちにやりがちなお節介行動について紹介するので、自分に当てはまる行動はないか確認してみましょう。
1.頻繁に人に物をあげている
「相手が喜んでくれるかも」という思いから他人によく物をあげていませんか。実はその行動、表面では「ありがとう」と感謝されていても、実は相手にとってありがた迷惑かもしれません。
食べ物の差し入れなども人によって好みがありますし、あまりにももらってばかりでは、相手も「何か返さないといけないかな?」と負担に感じてしまいます。また、好みでないものでも「喜ばないと」という心理が反射的に働く人が多いため、気分的にうんざりしているケースも。
2.相談に対して自分のやり方を押し付ける
お節介な人は周りから頼られるケースも多いです。しかし、相談されたことに対する返答として、参考として自分の意見を伝えたり話を聞いてあげたりするだけでなく、自分の意見ややり方を押し付ける行為はNGです。
相手は相談したからといって、その人の意見すべてを取り入れようとしているわけではありません。単純に「話を聞いてもらい、良い意見があればいいな」程度に相談している人がほとんどです。
それにもかかわらず、自分の意見を「こうでなくてはいけない」「そんなことじゃダメ」と相手を否定するように押し付ける行為は、ただの自己満足です。相談した側も「相談しなければよかった」とうんざりしてしまうことでしょう。
3.相談されてもないのにアドバイスする
お節介な人にありがちなNG行動に、相談されたり頼まれてもいないのに、勝手に行動したりアドバイスしたりするという行動があります。
自分に自信があるからこそ踏み込んでアドバイスしようとするのでしょうが、相手はアドバイスを求めているわけではなく、単に話を聞いてほしいだけかもしれません。アドバイスが欲しければ「どう思う?」などと自分から聞いてくるでしょう。
アドバイスを求めていないのに、強い口調でアドバイスを押し付けてくる人に対して、多くの人は「お節介だな」「迷惑」とうんざりしてしまいます。次から話しかけにくくなるため、あまり自分から意見を押し付けることはやめましょう。
4.相手のプライベートに無理に押し入る
少し耳に入った会話により深く踏み込もうとしたり、相手が自分から話したがらないプライベートな話題を詮索したりする行動もNGです。
人にはそれぞれ踏み入ってほしくないラインがあります。それは人によって度合いが異なりますし、あまりにも深く踏み込みすぎると不快感や嫌悪感を覚える人も多いです。プライベートなことにはあまり深く踏み込み過ぎず、相手から話してくれるのを待つのが正解です。
5.見返りを求めたり恩着せがましい言葉を残す
お節介な人は、お節介を働いた後、無意識に見返りを求めたり恩着せがましい言葉を残したりする傾向があります。これは、お節介な人が「他人に必要とされたい」という思いが少なからずあるからでしょう。
しかし、こうした見返りを求める言動が少しでも見え隠れしていると、相手は「勝手に踏み込んできたのに」と不快感を覚えます。また、負担に感じる人もいるため「ありがた迷惑だ」と親切ではなくお節介として捉えられるのです。
『お節介』ではなく『親切』を意識して
「他人のために」と働いていた言動がお節介行動として映ってしまうと、他人から「面倒くさい人」と思われてしまいます。しかし、他人のために動いていてもお節介ではなく「親切な人」と捉えられる人も多いですよね。
親切な人は、お節介な人とは違い、以下のようなポイントを意識して人と関わっていることが多いです。
- 見返りを求めない
- 自分から相手に踏み込み過ぎない
- 相手の話に共感する
- アドバイスは必要最低限を参考程度に
- 他人に執着しない
いかがでしょう。「親切な人」「あの人と一緒にいるとホッとする」と思われている人たちは、相手にとって負担になるような言動は一切しません。お節介ではなく、上記のような接し方を意識するだけでも、他人と上手くコミュニケーションをとることができるでしょう。
大人として『お節介』ではなく程よい親切を
いかがでしたでしょうか。お節介な人は、他人に押し付けがましい言動を働きやすいです。しかし、そうした言動を少し意識的に改善することで、お節介ではなく親切に変わることもあります。ぜひ今回紹介したお節介行動は控えて、接し方を見直してみましょう。