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男の子の誕生を祝い健やかな成長を願う『五月人形』
5月5日になると、男の子のいるご家庭では、鯉のぼりと一緒に五月人形を飾るご家庭も多いですよね。五月人形は、男の子の誕生を祝うと同時に、健やかに成長するようにと願いを込めた人形です。
男の子に兜を被せた人形や鎧を着せた人形、桃太郎や金太郎に扮した人形など、バリエーションも豊かです。男の子が生まれたご家庭では、思いを込めて選んでいるご家庭が多く、毎年飾ることから愛着を持つご家庭も少なくありません。
子どもが大きくなると扱いに困る…何歳まで飾るべき?
しかし、子どもが大きくなるにつれて、子供の興味も五月人形から遠ざかってしまうことが多いです。子どもがある程度大きくなると、飾らなくなったり、処分を検討し始めるご家庭も増え始めるでしょう。
五月人形は、明確に何歳まで飾るべきという決まりはありません。地域やご家族によって価値観が異なります。しかし、五月人形はその家の男の子の身代わり的な存在なので、子どもが大きくなり、自立した時期を目処に処分するご家庭が多いようです。
どんな方法があるの?五月人形を処分する方法6選
子どもが大きくなり、自立したり家を出たりした時に処分を検討し始めるご家庭が増える五月人形。しかし、五月人形を処分する際、どのように処分するべきか悩む人が多いのではないでしょうか。ここでは、五月人形の処分方法として考えられる手段を6つご紹介します。
1.可燃ゴミと不燃ゴミに分別して自治体のゴミ収集に出す
一般的に、五月人形は正しく分別することで、自治体のゴミ収集に出すことは可能です。しかし、五月人形の着ている服や飾り、髪の毛など、それぞれを解体して分別しなければいけないため、躊躇する人が多いでしょう。
2.リサイクルショップやフリマアプリで売却
近年増えてきている手放す方法として、リサイクルショップでの売却やフリマアプリで売却する方法があります。
多くのご家庭で五月人形は箱ごと保管されていると思うので、購入した当時の箱に収納した状態で、リサイクルショップに持ち込んだり、包装してフリマアプリで売却後、発送したりすることが可能です。
店舗で新しいものを購入すると、高額な費用がかかりますが、リサイクルショップであれば、少し安価な値段で入手することができることもあり、需要も意外と高い方法です。
3.知り合いや地元掲示板で譲渡
売却するのではなく、近所や知人に「欲しい」と望んでいる人がいる場合、その相手に譲り渡すという方法もあります。また、最近では、近所の人と繋がる掲示板やアプリなども普及しているため、そちらを使って無料で譲り渡す人も増えてきています。
4.施設などに寄付する
地域によっては、幼稚園や保育園などに寄付するケースもあります。市役所や区役所、出張所などで募集している自治体もあり、処分を検討している方は、一度掲示板を見に行ってみると良いでしょう。
しかし、新たな持ち主に手渡される2〜4番の方法は、あまり良い方法ではないとも言われています。なぜならば、五月人形は男の子の身代わりとなる人形なので、そのご家庭の男の子に本来降りかかるであろう災いを譲り受けているという考えが根付いているからです。
役を持った五月人形を次の人に譲り渡すということは、五月人形についた厄も一緒に送るということになると考えられています。もちろん、本人同士が納得しているのであれば良いでしょうが、中には気にする人もいるので、こうした考え方があることだけは理解しておきましょう。
5.不用品回収業者に依頼する
自分で処分することが躊躇われる場合は、不用品回収業者に依頼をして、引き取りに来てもらう方法もあります。
不用品回収業者は、基本的に大抵のものは回収し、処分を請け負ってくれるため、五月人形はもちろん、五月人形の飾りやガラスケース、飾り台、段ボールなども一緒に回収してもらえます。
料金はかかりますが、自分で処分する手間が省けますし、何よりゴミの分別をする必要がありません。また、自分で処分してしまったという罪悪感も極力持たずに済むので、不用品回収業者に依頼する人も多いです。
6.神社やお寺で供養してもらう
一般的に、五月人形の処分方法として最も理想的な方法は供養だと言われています。ご家庭の男の子の身代わりとなった五月人形は、多くの厄を請け負っていますし、厄を請け負ってくれたことへの感謝の気持ちを持つことも大切です。
これらを全て浄化し、感謝の気持ちを送るためにも神社やお寺に持ち込み、祈祷などで供養してもらう方法を選ぶ人も多いです。
全国に人形を供養してくれる神社やお寺はあるものの、どこにでもあるわけではありません。その場合、一般社団法人日本人形協会に依頼をして、郵送することで供養してもらう方法もあります。
わざわざ足を運ばずに、送られてきた郵送キットに入れて発送するだけで、供養から処分までを請け負ってもらえます。こちらの費用は、基本的に5000円と設定されています。
五月人形はできるだけ供養してもらうのが理想
いかがでしたでしょうか。五月人形の処分方法には、6つの方法があります。しかし、最も理想的な方法は、やはり感謝の気持ちを伝えられる供養です。近くに供養してもらえる神社やお寺がない場合は、一般社団法人日本人形協会に依頼できるので、ぜひ検討してみてください。