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スマホ首とは?
スマホ首とは、首が前に出てしまっている状態のことです。ストレートネックと呼ばれる症状とほとんど同じですが、スマートフォンを見るときにうつむく姿勢になり、この状態が続くことで同様の症状になる人が増たことから「スマホ首」と言われるようになりました。
人間の首はゆるやかなアーチ状で頭の重さをささえています。人間の頭の重さは体重の10分の1程度あると言われており、アーチ状であれば首への負荷は4〜6kg程度だそうです。しかし、頭の角度を前に傾けると首にかかる負荷は大きくなり、30度かたむけた場合の首への負荷は18kgにもなると言われています。
スマホ首で引き起こされる症状
スマホ首になると首の前側にある「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」という筋肉が前方に引っ張られ、過度な緊張を起こすことで、さまざまな体の不調につながります。よく見られる症状を3つご紹介します。
肩こり・首こり・頭痛
頭の重さが首に負担をかけることで、肩こりや首こりを発症しやすくなります。また首や肩がこって筋肉が硬くなると、血管を圧迫して血のめぐりが悪くなるため、「緊張性頭痛」「偏頭痛」を起こしやすくなってしまいます。
首のしわ・顔のたるみ
頭が傾いた状態が続くと首にしわができやすくなってしまいます。また連動して顔の皮膚も下に引っ張られてしまうため、顔のたるみにもつながるでしょう。首のしわや顔のたるみは、実年齢より上の印象を与えてしまうので美容面においてもマイナスといえます。
精神面でも影響が出る
スマホ首は精神面にも影響を及ぼすと言われています。首まわりの筋肉が硬直すると、自律神経のバランスが崩れやすくなることがわかってきました。自律神経のバランスが崩れると「自律神経失調症」や「パニック障害」、ときには「うつ病」を発症する危険性があるため、スマホ首への注意喚起がなされるようになってきました。
スマホ首 セルフチェック
日頃の習慣がスマホ首の原因になっていないですか?セルフチェックしてみましょう。
姿勢
- かかと・お尻・肩甲骨・後頭部の4点が壁にピッタリつけられない
- うつむいている時間が長い、姿勢を変えることが少ない
- 猫背になっている
習慣
- スマホを枕元において寝ている
- 1日5時間以上スマホを触っている
体調
- スマホを見ていると首や肩がこる
- やる気がおきない
- 睡眠不足が続いている
- 目や体が疲れやすい
- ドライアイ
- 上をむいたときに首に違和感がある
正しい姿勢を意識しよう
スマホ首は肩こりや首のこりだけでなく、体の不調を引き起こす可能性もあると言われていますが、正しい姿勢を意識したりストレッチなどすることで、予防や改善につながるかもしれません。
スマホ首かな?と思ったら、姿勢を意識してみてください。