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子どもにとって必要な睡眠時間とは
子供の年齢別の必要な睡眠時間は以下の通りです。
- 1〜3歳:11〜12時間
- 3〜6歳:10〜11時間
- 6歳〜12歳:8〜10時間
3~6歳の幼児であれば朝7時に起きる場合、遅くても9時には寝なくてはいけないということです。
しかし、保育園から帰宅する時間が遅かったり、いつまでも遊び続けてしまったりと思うように睡眠時間をコントロールできないのが現実。
実際に日本の3歳児は夜10時を過ぎても起きている子が50%を超えているといわれています。
同じ先進国であるアメリカでは夜8時頃に寝ている子が最も多いことを考えると、日本は世界的にみて睡眠時間が少ない国だといえるでしょう。
子どもの睡眠不足がまねく恐ろしいこと3選
子どもにとって睡眠時間はとても大切です。睡眠時間が慢性的に不足するとさまざまな恐ろしい影響が起きる可能性があります。
具体的に見てみましょう。
1.成長に支障が出る
子どもは睡眠中に成長ホルモンの「メラトニン」が分泌されます。このホルモンが分泌されることで骨や筋肉、脳が成長するのです。
睡眠時間が不足するとこのメラトニンの分泌量が少なくなり、体や脳の発達に影響が出る可能性があります。
2.集中力が低下し成績が下がる
睡眠時間は集中力や記憶力にも影響します。睡眠不足になると日中に集中力が低下し、ボーッとしてしまうことも。授業の内容を理解できなかったり、ケアレスミスが増えたりすることも多いようです。
また、睡眠時間は記憶の定着にも関係している点にも注目しましょう。脳は睡眠中にレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返すことで、情報を整理して脳に固定させています。
レム睡眠とノンレム睡眠の繰り返しが多いほど記憶として定着しますが、睡眠時間が足りないと、せっかく覚えたことも記憶として残らず消えてしまうのです。
睡眠時間が少ないと、学習能力が低下し成績も下がってしまう可能性があるので注意が必要です。
3.やる気が起きずイライラする
睡眠時間が不足すると朝起きても疲れが取れておらず、頭や体が重い状態になります。そのため朝から機嫌が悪くなったり、日中にやる気が起きなったりするのです。
また、集中力が低下することで、授業の内容も頭に入ってこなくなり、さらにやる気が低下するという悪循環になることも考えられます。
また、全身がだるい状態だと些細なことでイライラすることも。イライラしていることで友人とトラブルに発展する可能性も考えられます。
子どもの睡眠時間を確保するコツ
1.早起きをする
睡眠時間を確保するために朝ギリギリまで寝かせておくというのはいけません。
睡眠時間を確保させるためには、「早起き・早寝」が原則。早く起きることで、夜スムーズに早寝ができるサイクルになるのです。
朝起きたらまずはカーテンを開けて朝日を浴びましょう。光を浴びることで交感神経が刺激され、脳と体が活動的になり目が冷めます。
子ども部屋のカーテンを遮光でないものにするのもおすすめです。
2.就寝前のスマホやテレビはNG
寝る時間ギリギリまでスマホやテレビを見ていると、光の刺激を受けて目が冷めてしまいます。スマホやテレビは夕方までにして夕食後は見ないのが理想です。
3.お風呂は就寝前1~3時間前に入る
人間は体温が低下するときに自然と眠気が出てきます。そのためお風呂でしっかり体を温めて、体温が低下する間にベッドに入れば、スムーズに就寝しやすくなるのです。
お風呂は就寝時間の1~3時間前に入るのがおすすめ。夕食の前にお風呂を済ませれば、8~9時に自然と眠くなるでしょう。
生活サイクルの見直しをしましょう
子どもの睡眠不足は体や脳の発育だけでなく、成績や友人関係にまで影響する可能性があります。睡眠時間を確保するためにまず大切なのは早起きです。
朝早く起きることで夜も早く眠れるようになるので、生活サイクルを見直して少しずつ時間を調整していくようにしましょう。