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最近では、中古マンションを購入して、リフォームやリノベーションをして住む人が増えてきました。しかし、一戸建てと違い、マンションは住民みんなの所有物である「共用部分」があるため、すべてを変えられるわけではありません。
今回は、マンションでリフォーム・リノベーションできない箇所を紹介します。
共用部分・専有部分の違いとは?
簡単に言うと、購入した個人のものである部分は専有部分、それ以外の部分は共用部分です。エントランスや駐輪所、パーティールームや植林などは住民みんなのものなので、共用部分です。共用部分は個人のものではないため、勝手にリフォームをすることはできません。
曖昧な部分に関しては、マンションの規定に記載してあるので、リフォーム会社と確認しておくとよいでしょう。
マンションでリフォームできない箇所4選
では、具体的にマンションでリフォームできないのは、どのような箇所なのでしょうか。4つ紹介します。
1.玄関ドア
玄関のドアを新しくして、セキュリティを強化したいと考えている人もいるのではないでしょうか。しかし、玄関のドアは外観に影響するため、勝手に変えることはできません。
ただし、玄関ドアの内側は自由というマンションが多いので、塗装をすることでオリジナリティを楽しむことはできますよ。
2.窓・窓サッシ
意外に思われるかもしれませんが、窓や窓サッシは共用部分というのが一般的です。部屋に合わないからと、窓や窓サッシを変えてしまうと、外観に違和感が生まれ、マンションの資産価値に影響が出る可能性があるためです。ただし、サッシの内側にあるやぶれやすい網戸においては、変更できることも多いようです。
3.ベランダ
住戸に付いているため、専用部分と勘違いしやすいベランダですが、実は共用部分です。そのため、勝手に雨よけを付けたり、塗装をしたり、ウッドデッキにしたりすることはできません。
また、マンションの場合、ベランダは避難経路になることも多いので、植木鉢やベランダチェアを置くことを禁止しているマンションもあります。
4.ポーチ
ポーチとは、共用廊下に設置してある門扉から玄関までのスペースのことを示します。ポーチがあると、お部屋の独立性が高まり、素敵ですよね。しかし、ポーチは共用部分であるため、勝手にリフォームをしてはいけません。1住戸だけ変えてしまうと、外観の統一性が保てないためです。
マンションの管理規約を事前にチェックしよう
リフォームやリノベーションは、なんでも変更できると思いがち。しかし、共用部分があるマンションにおいては、できる箇所とできない箇所が存在します。リフォームの計画を立てる前に、マンションの管理規約をチェックしてみましょう。