目次
ドライヤーの電気代を算出する計算式
ドライヤーに限らず電気代を算出する計算式は次のようになります。
- 電力量(Wh)を算出する『消費電力(W)×時間(h)=電力量(Wh)
- Wh(ワットアワー)をkWh(キロワットアワー)に換算する『Wh÷1000=kWh』
- kWh×1kWhあたりの電力量料金を出す『kWh×1kWhあたりの電力量料金=電気代』
日本国内の平均と言われている1kWhあたりは「27円」です。
ドライヤーの電気代
1日10分使った場合のモード別(ワット数別)の電気代
ドライヤーには弱と強などモードが設定されているのが一般的です。強モードのほうがワット数も大きくなり消費電力も大きくなります。
通常の強モードの消費電力がだいたい1200W、弱モードを600W、冷風モードとして10分使った場合、日本国内の平均と言われている1kWhあたりは「27円」で計算してみましょう。
- 強モード1200W:1200W÷1000×10分÷60×27=5.4円
- 弱モード600W:600W÷1000×10分÷60×27=2.7円
- 冷風モード70W:70W÷1000×10分÷60×27=0.3円
年間にかかる電気代
- 強モード1200W:約1,950円(1日10分使用)
- 弱モード600W:約950円(1日10分使用)
- 冷風モード70W:約110円(1日10分使用)
ヘアアイロンの使った場合の電気代
ドライヤー以外にもヘアアイロンを使用する人も多いでしょう。ヘアアイロンはドライヤーよりも消費電力が少なく200W程度と言われています。
- 1日10分使用:200W÷1000×10分÷60×27=0.9円
- 1年間の電気代:約330円
ドライヤーの電気代を節約する7つのコツ
タオルドライをしっかりおこなう
水分が髪の毛に残ったままでは乾かすのにとても時間がかかり電気代も上がります。ドライヤーを使う前にできるだけタオルで水分を少なくしておくことがポイントです。タオルドライはドライヤーを節約するときの基本です。
- シャンプー後、手で毛束をきゅっときつく絞り水気を切ります。
- 乾いたタオルを頭にあて、指の腹を使い小刻みに動かしながら地肌と髪の根元の水分を吸い取ります。
- 髪の毛の中間から毛先は、毛束をタオルで挟んで両手で優しく抑えながら、水気を吸い取ります。
タオルサンド法
タオルドライ後に乾いたタオルをかぶって乾かす方法です。
- 乾いたフェイスタオルを1枚用意します。
- タオルを頭にかぶせます。
- タオルの上または内側からドライヤーを当てて髪を乾かします。
タオルに吸収させた水分をドライヤーで蒸発させる仕組みで、ドライヤーを使う時間が短縮できると言われています。
ティッシュドライ法
タオルドライの後、ティッシュで毛束を挟んで軽く抑える方法です。タオルドライでは取り切れなかった水分の細部まで吸収できるので、そのあとのドライヤーの時間は短縮できます。
湿気の少ない場所で乾かす
洗った髪を洗面所で乾かすことが多いかもしれません。ですが、洗面所は湿気が多く髪を乾かすには水分が髪に付着して時間がかかるそうです。洗面所などの湿度が高い場所ではなく湿気が少ない場所で乾かした方が早く乾き電気代も節約できるでしょう。
冷風を活用する
温風と冷風をこまめに調節すると、冷風の電力は消費量が少ないため節電できます。タオルドライ後、最初は温風でざっと乾かし仕上げには冷風を使うようにするなど併用するのもおすすめです。
マイクロファイバーヘアキャップを使う
吸水性や通気性、保温性を持たせた素材マイクロファイバー製品は速乾性のある繊維です。マイクロファイバー製のタオルやターバンなど市販されていますので、普通のタオルの代わりに使えば水分をより吸い取ってくれるためドライヤーを使う時間が短縮され節電に繋がります。
高出力タイプのドライヤーを使う
安価な500Wクラスのドライヤーを使うほうが電気代も安くなるのでしょうか?そう考える人もいるかもしれませんが出力が低いドライヤーは、風量も小さいため使用時間が長くなります。結果、電気代は高くなるケースもあるようです。
ドライヤーは待機電力で電気代が発生する?しない?
待機電力とは、コンセントに接続された家電製品が電源の切れている状態でも消費する電力のことを言います。この待機電力は家庭の年間平均電力消費量の1/16とも言われています。
ガス温水器やエアコンなどは待機電力が発生するそうですが、ドライヤーはスイッチを入れて初めて発熱回路に通電する家電になるため待機電力はありません。
ドライヤー以外の電気代は年間どの位?
エアコンの電気代
エアコンにかかる年間の電気代は1台あたりの電気代は部屋の広さによって大きく差が出ます。6畳で約16,000円、12畳で約28,000円、20畳だと約52,000円と言われています。
エアコンの電気代を節約する方法は、サーキュレーターや扇風機と一緒に稼働させエアコンの働きを助けることです。他にも、温度設定を夏は28℃、冬は20℃を目安にするか自動設定にするのがおすすめです。また、2週間に1回程度の割合でフィルターを掃除するのも節電に繋がるでしょう。
冷蔵庫の電気代
冷蔵庫にかかる電気代は年間約7,000円~9,500円程度と言われています。冷蔵庫の電気代はサイズによって変わりますが、小さいほど電気代が安くなるというわけではありません。
例えば、一人暮らし向けの168ℓでは約8,500円、2~3人暮らし向けの365ℓでは約9,300円。しかし、4人暮らし向けの450ℓになると電気代は下がり約7,100円、より大きな容量の600ℓは7,800円となっているようです。
そのためサイズに関わらず最も電気代がかかるのは2~3人暮らし向けの365ℓのサイズのようです。冷蔵庫の電気代を節約するには、季節ごとに温度設定を調整したり、食品を詰め込み過ぎないように使うのが良いでしょう。
照明器具の電気代
12畳向けの照明器具でLEDシーリングライトを使用している場合の年間電気代は、1日8時間の使用とした場合1台約2,700円と言われています。LEDではない蛍光灯シーリングライトの場合はさらに電気代は高くなるそうです。
LEDのほうが電気代は安くなるので節約をしたい場合はLEDに変更するのがおすすめです。また、使っていない部屋やスペースの照明はこまめに消す習慣を身に付けましょう。
テレビの電気代
テレビの年間の電気代は2Kテレビの43型で約2,100円と言われています。これが4Kテレビになると約3,600円と高くなるようです。長時間見ない場合は電源を切ったり、省エネモード付のテレビは省エネモードを設定しておくと節約になるでしょう。
さいごに
ドライヤーの年間の電気代は約2,000円程度で、家電の中では炊飯器の電気代と近いです。炊飯器は5.5号炊きで約2,200円と言われています。
ドライヤーの年間電気代が高いかそうでないかはそれぞれ人によって感じ方は違うでしょう。少しでも電気代を節約したいのであれば、電気をたくさん使う時間帯の安いプランを選ぶなどの検討もおすすめです。