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発酵食品『納豆』は賞味期限切れでも食べられるの?
日本の食卓では定番となっている『納豆』。発酵食品の代表格でもある納豆のパッケージには、賞味期限が必ず記載されています。その賞味期限を見る度、「『納豆』は発酵食品だし、賞味期限を過ぎても食べられるのでは?」と疑問に思う人もいるでしょう。
では、実際に納豆の賞味期限が切れてしまった場合、その納豆は食べることができるのでしょうか。
賞味期限は『美味しく食べられる期限』
そもそも賞味期限とは、その食材を『美味しく食べられる期限』を指します。つまり、「この日までに絶対に食べなければいけませんよ」ではなく、「この日までは鮮度を保ち、美味しく食べられますよ」という推奨期限なのです。
つまり、納豆に限らず、多くの食品は、賞味期限を過ぎても食べることは可能です。ただし、前述した通り、鮮度は落ちますし、日に日に食べられない状態へと移行しつつあります。そのため、毎日食品の状態をよく確かめる必要があるのです。
ちなみに、消費期限は「この日までに絶対に食べきってくださいね」という、安全に食べられる期限を指します。そのため、消費期限を過ぎた食品は、安全面を考慮して食べないようにしましょう。
腐っているか否かが判断ポイント
賞味期限を過ぎた納豆は食べられるという結論が出ましたが、その後はいつまで食べることができるのでしょうか。「発酵食品だから、長持ちするのでは」と思ってしまいますよね。
たしかに冷蔵保存することで、ある程度長持ちしますし、冷凍保存することでより長く保存することが可能です。しかし、常温保存は絶対にやめてください。発酵が進み、腐敗してしまうスピードが速まります。
では、賞味期限を過ぎた納豆が、食べられるか否かを判断するには、何を基準にすれば良いのでしょうか。それは、発酵ではなく、腐敗しているかどうかです。
腐った納豆は食べちゃダメ!腐って食べられない納豆の特徴4つ
発酵食品の納豆ですが、もちろん月日が経てば『腐敗』の状態へと進行します。『発酵』が人間にとって有害でないものであることに対し、『腐敗』は当たり前ですが衛生上問題があります。ここでは、『腐敗』の状態に移行している食べられない納豆の特徴をご紹介していきます。下記の特徴が見られる納豆は処分するようにしましょう。
1.糸を引かない
納豆と言えば、ネバネバした糸を引く食品です。これこそ『発酵』の証です。しかし、腐ってしまった納豆は、発酵状態を通り越してしまっているため、ネバネバ感が少なく、糸を引かなくなります。
「賞味期限を過ぎた納豆を出したけれど、糸を引かない」という状態になっていたら、食べることを諦め、安全のため廃棄するようにしましょう。
2.アンモニア臭がする
『腐敗』の特徴として、アンモニア臭が挙げられます。納豆独特の匂いではなく、明らかに異なるツンとしたアンモニア臭を放出している場合、すでに腐敗している可能性が高いです。
嗅ぐだけで「臭い」「なんだか気持ち悪い」と違和感を感じるはずなので、賞味期限を過ぎた納豆に少しでも違和感を感じたら、食べることをやめましょう。
3.水っぽい
先ほど糸を引かないという特徴がありましたが、糸を引かなくなった納豆は、同時に水っぽくなっていることが多いです。これも『腐敗』の状態へ進行している段階の特徴です。この状態になっていたら、「食べられそう」と思っても控えるようにしてください。
4.カビが生えている
明らかにカビが生えていたら、誰でも「食べてはいけない」とわかるでしょう。その通り、カビが生えていたら、衛生上問題が生じるリスクが高いので、すぐに捨てましょう。
ちなみに、納豆が賞味期限を超えた場合、白い点々が付着している状態になる事があります。カビと勘違いされがちですが、これはチロシンと呼ばれるアミノ酸の結晶です。そのため、健康を害する成分ではないので、問題はありません。
しかし、チロシンが出ているということは、賞味期限を過ぎ、少しずつ発酵が進行している状態です。腐ってしまう前に、なるべく早く食べきるようにしましょう。
さいごに
納豆は賞味期限が切れても食べることが可能です。しかし、そのまま長期間放置していると、気付いたときには腐っていた…という状態になっている恐れもあります。食べる前は腐って食べられない納豆の特徴を参考に、正しい判断をしましょう。