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石油ファンヒーターの電気代と平均料金
石油ファンヒーターの消費電力は、点火の時と燃焼の時で異なり、燃焼している時の電力も強弱によって変わってきます。
10畳ファンヒーターの場合、点火の時が最大で約390W、燃焼の最も電力の大きい時で約130W、少ない時で約60Wです。ただ、点火は点けたときの数分なので、燃焼の時のおおよその平均の100Wが、石油ファンヒーターの平均火力として良いでしょう。
また、1kwhあたりの電気料金単価は電力会社によって変わりますが、全国平均の約27円として考えてみます。1日の使用時間は8時間とします。
1日の使用電力が100Wとして計算した場合
100W ÷ 1000 × 8時間 × 27円 = 約21.6円
21.6円 × 30日 = 648円
その他の暖房器具を比較
ハロゲンヒーター
電気ストーブの一種のハロゲンヒーターは遠赤外線ヒーターで、遠赤外線を発生させ放出することで暖かくなります。部屋全体を暖めるのは苦手ですが、部分的な暖房には最適な暖房器具です。
使う電力は、弱の運転で500W、強の運転で1,000W程度です。
1日の使用電力が弱運転500Wとして計算した場合
500W ÷ 1000 × 8時間 × 27円 = 108円
108円 × 30日 = 3,240円
1日の使用電力が強運転1000Wとして計算した場合
1000W ÷ 1000 × 8時間 × 27円 = 216円
216円 × 30日 = 6,480円
オイルヒーター
フィンの付いた密閉されたパネルの中にあるオイルが、部屋全体をむら無く暖め、オイル交換も補充も必要ない暖房器具です。室内の空気を汚さずに暖められるのがメリットです。
オイルヒーターで使う電力は、弱の運転で600W、強の運転で1,200W程度です。
1日の使用電力が弱運転600Wとして計算した場合
600W ÷ 1000 × 8時間 × 27円 = 129.6円
129.6円 × 30日 = 3,888円
1日の使用電力が強運転1200Wとして計算した場合
1200W ÷ 1000 × 8時間 × 27円 = 259.2円
259.2円 × 30日 = 7,776円
セラミックファンヒーター
セラミックファンヒーターは、アルミニウムなどに電気をながし、特殊加工のセラミックが発熱して、温風を出す暖房器具です。電気ファンヒーターとも呼ばれ、スイッチを押すと温風が出るようになっています。
セラミックファンヒーターの電力は、弱の運転で600W、強の運転で1,200W程度です。
1日の使用電力が弱運転600Wとして計算した場合
600W ÷ 1000 × 8時間 × 27円 = 129.6円
129.6円 × 30日 = 3,888円
1日の使用電力が強運転1200Wとして計算した場合
1200W ÷ 1000 × 8時間 × 27円 = 259.2円
259.2円 × 30日 = 7,776円
エアコン
エアコンは電源を入れる時と、温度が落ち着いているときの使う電力が大きく変わります。また、住む地域の季節ごとの天候や気温などによっても異なります。
平均の約1000Wとして計算してみましょう。
1日の使用電力が運転1000Wとして計算した場合
1000W ÷ 1000 × 8時間 × 27円 = 216円
216円 × 30日 = 6,480円
比較まとめ
1日8時間の消費電力 | 1ヶ月の消費電力 | |
石油ファンヒーター | 21.6円 | 648円 |
ハロゲンヒーター | 108円(弱) | 3,240円(弱) |
216円(強) | 6,480円(強) | |
オイルヒーター | 129.6円(弱) | 3,888円(弱) |
259.2円(強) | 7,776円(強) | |
セラミックファンヒーター | 129.6円(弱) | 3,888円(弱) |
259.2円(強) | 7,776円(強) | |
エアコン | 216円 | 6,480円 |
電気代だけで見れば、最も安いのは石油ファンヒーターですが、灯油代が別途かかります。
最も高いのは、オイルヒーターやセラミックファンヒーターを強で使用した場合ですが、使い方によって電気代は変わってきます。
経済的には、それぞれのヒーターを弱で設定する使い方や、最初は石油ファンヒーターで暖めその後エアコンに切り替えるなど併用した使い方が良いのでしょうか。
石油ファンヒーターは灯油代もかかる
石油ファンヒーターは、本体の内部で灯油を燃焼させた熱を、送風ファンによって温風がでる暖房器具です。
熱源は灯油を使いますが、送風ファンや動作制御などのためには、電気も使用するので、石油ファンヒーターは電気代と灯油代とどちらも必要になります。
灯油代は地域の温度によって変わりますが、1リットル140円とします。1日8時間使用したときの灯油の量は平均1.44リットル前後なので、1日にかかる灯油代は201.6円。1ヶ月の灯油代は6,048円です。そこへ1ヶ月平均約648円の電気代が加算されますので、合計すると約6,696円となります。
140円 × 1.44リットル = 201.6円
201.6円 × 30日 = 6,048円
648円(電気代) + 6,048円(灯油代) =6,696円
料金を節約する方法
窓からの冷気を遮断する
外からの冷気を遮断して、室内の温かな空気が外に漏れないように窓をしっかりと閉めておきましょう。ただし、定期的な換気は忘れずに行ってください。
また、厚手のカーテンをつけたり、窓に断熱シートを貼るのも効果的です。隙間風が気になる場合は、専用の隙間テープを貼って風が入ってこないようにします。
定期的に掃除をする
こまめに掃除をすると、暖房効率も上がって、月々の電気代も抑えられるようになります。
石油ファンヒーターは周りの空気を取り入れて燃焼しているため、周辺のホコリを吸い込みやすくなっています。背面のフィルターにホコリがつきやすいので、定期的に掃除をしましょう。
省エネセンサーやタイマーを使う
省エネセンサーやタイマー機能がついていれば、それらを併用して、無駄に使いすぎないような工夫もしてみましょう。
温度を上げすぎない
寒さ対策は室温を上げることだけではありません。温度を上げて室内を暖めすぎると、当然電力を消費し電気代もあがります。
室内でもマフラーやレッグウォーマー、厚手の靴下などの防寒アイテムを身に着けたり、ショウガなど体を温めてくれる食材を取り入れたりしてみましょう。適度な運動も体全体や手足を温めてくれます。
電気代が安いおすすめの石油ファンヒーター
コロナ 石油ファンヒーター WZシリーズ FH-WZ3617BY
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B074SCJFQR/
寒い時でも秒速タイマー、秒速点火機能がついているので、すぐに点火でき、省エネセンサー付きのため電気代の節約にもなります。明るいカラーでおしゃれなエレガントホワイトとアーバンブラウンの2色あるので、お部屋のインテリアに合わせて選ぶことができます。
ダイニチ 家庭用石油ファンヒーター FW-3218S-S
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B07GTFHX75/
給油汚れんキャップはグリップが付いているので、回しやすく手が汚れにくくなっています。温度設定で部屋の温度が安定したら、ひかえめ運転をすれば電気代の節約になります。最初サイズといってもよいくらいのコンパクトなサイズも魅力です。
まとめ
石油ファンヒーターは電気代だけでは、他の暖房器具と比較すると圧倒的に電気料金はかかりません。しかし灯油が必須になるため、灯油代を加えると月々にかかる料金は、他の暖房器具と大きな違いはないのですね。
電気料金を節約する方法と併用しながら、少しでも電気代を抑え、暖かく過ごしたいですね。