目次
プリンターを処分する方法
【プリンターの主な処分方法】
- 再資源化(リサイクル)する
- ゴミとして処分する
小型の電化製品を処分しようとしたときに、再利用できるものは「小型家電リサイクル法」に基づき、再資源化を行う必要があります。
プリンターは小型家電リサイクル法の対象ですが、再資源化が義務化されているわけではありません。なので、ゴミとして処分することもできます。
ここで、7通りの家庭用プリンターの処分の仕方を紹介します。
①粗大ゴミまたは燃えるゴミの自治体での処分
プリンターは不燃ゴミとして、自治体のきまりに従って処分できます。不燃ゴミとして処分する場合は、主に以下の方法があります。
- 一辺が30cm以下のプリンターは、不燃ゴミの日にいつも利用しているゴミ集積所に出す。
※市町村によっては不可能な場合があるので確認が必要です。 - 自分の住む市町村の粗大ゴミ集積所まで持ち込む。
- 自治体が実施する有料の粗大ゴミ戸別収集に依頼し、家まで取りに来てもらう。
地域によっては、不燃ゴミでなく可燃ゴミとして処分できる場合もあります。ゴミの処分方法に関するきまりは、市町村ごとに異なります。なので、かならず自分の住む町のゴミの処分方法を調べておきましょう。
②家電量販店での下取り
まだ使用できるプリンターであれば、大手家電量販店で下取りが可能です。ただし、その店舗で新しいプリンターを購入することが前提です。
なかには壊れたプリンターでも無料で引き取ってくれる家電量販店や、新品のプリンターを購入しなくても、有料で不用のプリンターを回収してくれる家電量販店もあります。
ビックカメラで下取りしてもらう場合
ビックカメラでは、店舗にて税込み5,500円以上の新品のプリンターを購入すれば、処分したいプリンターを無料で回収してくれます。しかも、壊れて動かないプリンターでもOK。プリンターを1点購入につき、1点のプリンターを回収してもらうことができます。
https://www.biccamera.co.jp/service/logistics/shitadori/index.html
ヤマダ電気で下取りしてもらう場合
ヤマダ電機では、店舗へ持ち込めばいつでも不用なプリンターを回収してもらえます。ただし、有料なので注意してください。小型プリンターの場合、1,000円(税別)かかります。訪問回収サービスもありますが、別途手数料が発生するので、店舗への持ち込みの方がお得です。
https://www.yamada-denki.jp/service/kaden_kaisyu/
ヨドバシカメラで下取りしてもらう場合
ヨドバシカメラでは、不用になったプリンターを1,000円(税別)で回収しています。新品のプリンターを購入しなくてもOKです。
新品を購入した場合の配送の際に、古いプリンターを回収してもらうこともできます。プリンターの回収のみを出張依頼する場合は、別途出張料金が2,000円(税別)かかります。
https://www.yodobashi.com/ec/support/beginner/setup/kogatakaden/index.html
エディオンで下取りしてもらう場合
エディオンでは、店舗にて500円(税別)で不用なプリンターを回収しています。ほかの家電量販店と比べると、リーズナブルな価格で処分することができます。
https://my.edion.jp/service/recycle_small.php
ケーズデンキで下取りしてもらう場合
ケーズデンキでも、不用なプリンターの回収を有料で行っています。店舗への持ち込みの場合、1,000円(税別)かかります。訪問回収を依頼した場合は、出張料金が発生します。細かい料金については、最寄りのケーズデンキに問い合わせてみてください。
https://www.ksdenki.co.jp/kshd/pages/csr_environment_02.aspx
コジマ電気で下取りしてもらう場合
コジマネットでは、宅配での小型家電下取りサービスを実施しています。故障したプリンターでも大丈夫です。1,958円(税込)で利用券を購入し、3辺の合計が160cmの箱を用意して、その中に入る小型家電をすべて回収してもらえす。ただし総重量が30kgを超えてしまうと回収は不可能なので、注意してください。
https://www.kojima.net/ec/info/CKjCgG01001.jsp
③オークションやフリマサイトで販売
まだ使用できるプリンターなら、オークションサイトやフリマサイトで販売する方法もあります。
販売するからには、早い段階で購入してほしいですよね。ほかの中古プリンターよりも魅力的に見せるためには、以下のポイントを実践するといいでしょう。
- 商品についての解説文は、できるだけ細かく記載する
- 誤字・脱字がないように注意し、丁寧な文章を心がける
- 化粧箱・付属品・説明書も揃えておく
- いろんな角度からの写真を載せる
- 写真をきれいに撮る
もしも売れた場合には、無料どころかお金をもらって処分できるのでお得感がありますよね。未使用のプリンターや、故障していない不要なプリンターがあれば、ぜひチャレンジしてみてください。
④リサイクルショップで買取
まだ使用できるプリンターや、未使用のプリンターが不要になった場合、リサイクルショップに売ることができます。リサイクルショップにプリンターを売る場合、傷や汚れが少ないことは大前提です。
さらに以下の条件が揃っていれば、比較的高い金額で買い取ってもらえる可能性があります。
信頼のおけるメーカー品
プリンターのなかでも、エプソン・キャノン・ブラザーのプリンターはメジャーなので、高い査定額が期待できます。ただし、このほかのメーカー品がすべてNGというわけではありません。買い取ってもらえる可能性は十分あるので、念のためリサイクルショップに問い合わせてみましょう。
製造年月日が新しい
たとえば、売りに出す日よりも5年以上前に製造されたプリンターの場合、故障のリスクが高まるので、売れにくくなります。買い取ってもらえたとしても、高い査定額は期待できません。
リサイクルショップで売れるプリンターは、製造されてから5年以内が目安です。安い値段でもいいので買い取ってほしいという方は、一度リサイクルショップに確認してみてください。
説明書や付属品が揃っている
コード類や説明書、箱などがすべて揃っている場合は、査定額が高くなる傾向があります。とくに、インクの有無で査定額は大きく変わります。未使用のインクカートリッジがあれば、かならずプリンターと一緒に持っていきましょう。
⑤オンラインのリサイクルショップで買取
インターネット上だけで手続きできるプリンター専門の買取り業者「プリンタ専門買取りセンター」に依頼すれば、手間がかかりません。
プリンターに特化した専門業者なので、適切な査定額が期待できます。また実店舗を持たないぶん、持ち込みの買い取りよりも高い金額で買い取ってもらえる可能性が高くおすすめです。
https://printer-kaitori.com/
⑥全国に店舗があるハードオフで買取
ハードオフは全国各地に展開しており、私たちになじみの深いリサイクルショップです。店舗への持ち込み以外に、送料無料の宅配買取や、出張手数料のかからない出張買取サービスも行っています。まずは電話で問い合わせてみましょう。
https://www.hardoff.co.jp/sell/
⑦不用品買取業者に依頼
不用品買取り業者に依頼する場合、どの業者を選ぶかによって料金が変わります。また、しっかりと業者を見極めなければ、高額な費用を請求される可能性もあります。
面倒かもしれませんが、一件だけでなくいくつかの業者の見積もりをとってから、安心できる業者に依頼することをおすすめします。
プリンターを処分するときの注意点
プリンターを処分するときに、「個人情報などのデータは残っていないか」と心配する方もいるかもしれません。しかし家庭で使用するプリンターのほとんどは、プリンター自体にHDDが搭載されていることはないので、データが残ることはありません。
不安な方は、自分が使用していたプリンターがHDD搭載かどうか確認してみてください。
HDD搭載型のプリンターのデータの消し方
プリンターにHDDが搭載されている場合は、HDDを取り出してHDDそのものを破壊する、もしくはデータ消去ソフトを使うことで、完全にデータを消すことができます。
会社などで使う業務用プリンターはHDD付きである可能性が高いですが、シャープ・キャノン・リコー・富士ゼロックス製の業務用プリンターなら、コピーのたびに残った情報を消してくれるセキュリティサービスを用意しています。
業務用のプリンターを廃棄する前に、セキュリティサービスをつけていたかどうか確認しておきましょう。
インクはリサイクル
ブラザー、キヤノン、エプソン、日本HPのプリンターのインクカートリッジは、リサイクルできます。使用後にゴミとして捨てずに、家電量販店の店頭に設置してある回収箱に入れましょう。
ただし純正インクのみ対象なので、注意してください。回収箱は、全国の郵便局や自治体の施設などにも設置してあります。
業務用プリンターの場合
家庭用のコンパクトなプリンターではなく、会社などで使用する大型のプリンター(複合機)などは、個人では処分することはできません。産業廃棄物扱いとなるので、まずはメーカーに確認してみましょう。
業務用プリンターのメーカーである「OKI」では、OKI製のプリンター内で使用した以下の消耗品であれば、無料で回収を行っています。
無料回収対象品
- イメージドラムカートリッジ
- トナーカートリッジ
- 定着器オイルローラー
- 廃棄トナーボックス
- 転写ベルトユニット
- 定着器ユニット
- インクリボンカートリッジ
- プロセスカートリッジ
- 廃トナーボトル
- インクカートリッジ
- インクパック
- サブカートリッジ
- 廃液ボックス …など
参照:https://www.oki.com/jp/printing/support/kaishu/index.html
処分する前に、一度確認しておきましょう。
最後に
パソコンが普及したことで、家庭でプリンターを使う人も増えています。しかし、「プリンターの適切な処分の仕方を知らない」という方も多いはず。
プリンターは小型家電リサイクル法の対象ですが、ゴミとして処分することも可能ですので、さまざまな処分の方法を選択できます。
処分するときにとまどうことのないように、あらかじめ処分の仕方をしっかり把握しておきましょう。自分に合った方法で、正しく処分してくださいね。