目次
中性洗剤とはどんな洗剤?
「酸性」「中性」「アルカリ性」の3種類あります
中性洗剤と聞いて、みなさんは、どんな洗剤を思い浮かべますか?ご自宅にある、どの洗剤が中性洗剤なのか、お分かりになるでしょうか。
中性洗剤とは、その名前の通り中性の性質を持った洗剤のことを言います。中性以外には、酸性とアルカリ性があります。洗剤には、液性という性質があるのですが、その性質を、酸性・中性・アルカリ性の3つに分けることができるのです。
ご自宅にある洗剤が、どの性質を持つ洗剤なのかを知りたいときは、パッケージで確認することができます。液性と書かれた部分を見てみましょう。
- 液性:酸性
- 液性:中性
- 液性:アルカリ性
この3つの、どれかが必ず表示されています。
液性は、pH(ペーハー)という数値で決まります
液性は、0pHから14pHという数値で分けられます。0pHに近いほど酸性となり、14pHに近いほどアルカリ性となります。中間である、6pH以上8pH以下のものが中性です。
汚れ落ちに違いはあるのか?
こんなことを聞いたことはありませんか?
「酸性の汚れを落としたいときは、アルカリ性の洗剤で洗濯すると良い」
「アルカリ性の汚れを落としたいときは、酸性の洗剤で洗濯すると良い」
まさに、その通りなのです。じゃあ、中性洗剤は?中間の液性を持つ中性洗剤はの洗浄力は、酸性の汚れに対しても、アルカリ性の汚れに対しても、強いとも弱いとも言えません。
中性洗剤の役割とは?
酸性洗剤とアルカリ性洗剤があれば、どんな汚れにも対応することができます。では、なぜ、中性洗剤という存在があるのか。それは、洗濯の際に、手肌や素材を傷めることなく、汚れを落とすためです。
たとえば、食器用の洗剤は、中性洗剤です。素手で洗うことの多い食器ですから、手肌を労わって洗いたいですよね。そして、おしゃれ着用洗濯洗剤も中性洗剤です。
中性洗剤の中でも、おしゃれ着を洗濯することに特化した洗剤であることから、おしゃれ着用洗濯洗剤と呼ばれています。酸性洗剤とアルカリ性洗剤と比べて、中性洗剤はより衣類の素材を傷めることなく洗濯することができます。
中性洗剤を使用した洗濯方法
中性洗剤を使って「洗濯機」で洗濯する
中性洗剤やおしゃれ着用洗濯洗剤を使って洗濯をするということは、衣類の素材を少しでも傷めることなく洗濯したいからですよね。中性洗剤を使って、洗濯機で洗濯したいときは、「ドライコース」や「手洗いコース」などを選択すると良いです。デリケートな素材である衣類は、洗濯ネットに入れてから洗濯機に入れるとより良いです。
中性洗剤を使って「手洗い」で洗濯する
洗濯をするとき、衣類のタグに書かれている、洗濯表示を必ず確認されると思います。中には、洗濯機で洗濯することができず、手洗いをするようにと表示されている衣類もあるかと思います。そんなときは、迷わず、中性洗剤またはおしゃれ着用洗濯洗剤を使って、手肌も衣類も労わって洗濯しましょう。
中性洗剤を使って「浸け置き洗い」をする
汚れやニオイがひどく、浸け置き洗いをしたいときにも、中性洗剤またはおしゃれ着用洗濯洗剤がおすすめです。酸性洗剤やアルカリ性洗剤では、浸け置きしている間に、汚れやニオイと一緒に、衣類の色まで落としてしまうかもしれません。
それだけの強い洗浄力があるということなのですが、色落ちはしてほしくないですよね。中性洗剤またはおしゃれ着用洗濯洗剤なら、全く色落ちすることがない、というわけではありません。必ず、洗濯表示を確認してから、浸け置き洗いをするようにしましょう。
中性洗剤はどんな汚れに効くの?効果と選び方
軽い汚れと付着したばかりの汚れに効果的!
中性洗剤は、日々のお掃除やお洗濯に最適な洗剤です。軽い汚れや付着したばかりの汚れであれば、中性洗剤で落とすことができます。衣類に落としてしまった、ケチャップや醤油の汚れも、すぐに洗濯することができるのであれば、中性洗剤で洗濯してみてください。
汚れが付着した部分に、中性洗剤を直接着け、洗濯機で洗濯しても良いです。手で揉み洗いをしても良いです。浸け置きをしてから、洗濯機または手洗いをしても良いです。時間が経ってしまい、頑固な汚れになってしまった場合には、汚れの性質とは反対の、酸性洗剤またはアルカリ洗剤で洗濯してみましょう。
含まれている成分にも注意!
中性洗剤には、「中性洗剤」と「おしゃれ着用洗濯洗剤」があります。中性洗剤には、蛍光剤や漂白剤が含まれているものもあります。衣類によっては、蛍光剤や漂白剤が含まれた洗剤ではないものを使いたいときがありますよね。
おしゃれ着用洗濯洗剤ではない中性洗剤で洗濯をするときは、蛍光剤や漂白剤が入っていないか、確認しましょう。購入する際は、蛍光剤や漂白剤が含まれていない中性洗剤を選ぶことをおすすめします。
中性洗剤での洗濯がおすすめの衣料素材
タオル
タオルって、洗濯を繰り返すうちに、ゴワゴワしてきますよね。繊維が傷んでしまうからです。タオルの柔らかさや肌触りの良さをキープしたまま洗濯したいのであれば、中性洗剤を使うのがおすすめです。繊維を傷めにくいので、ゴワゴワしにくく、より長く使い続けることができます。
スーツ
袖に少しだけ汚れが付いちゃった。そんな小さな汚れでも、わざわざクリーニングに出しに行きますか?自宅で、袖の汚れが付いてしまった部分だけ、手洗いできたら楽ですよね。そんなときは、中性洗剤を使って、袖の部分だけ手洗いしてしまいましょう。
手洗いした後は、タオルを使って、水分を吸い取るようにし、部屋干しして乾かしましょう。部分的になら、すぐに乾くでしょうし、浴室乾燥機や扇風機の風を使って乾かしても良いですよね。時間がないときには、ドライヤーで乾かしたり、当て布をしてからアイロンをあけても良いです。
セーターやニット
セーターやニットなど、素材を傷めてしまうことや、色落ち、型崩れなどが心配な衣類にも、中性洗剤がおすすめです。クリーニングに出すのが当たり前なのでは?自宅で洗濯するのは難しいのでは?という衣類の洗濯にも使えちゃうのが、中性洗剤の良いところです。
おすすめの洗濯用中性洗剤
花王 「エマール」 おしゃれ着用
衣類の型崩れを防止しながら洗濯することができる中性洗剤です。着用ダメージや、着用による型崩れを、洗濯している間に整えてくれる効果があります。衣類の繊維を保護しながら洗濯することができ、毛羽立ちやヨレや縮みからも守ることができます。
ライオン 「アクロン」 おしゃれ着洗剤
シルキータッチ成分が配合され、着用中や洗濯中の毛羽立ちや毛玉を抑える効果があります。伸びや縮みを抑制しながら洗濯することができ、セーターやニットなどの首元のヨレを整えてくれます。
また、潰れてしまった繊維によって起こるズボンのテカリですが、洗濯中に繊維をほぐしてくれ、テカリを軽減することができます。
ネイチャーラボ 「ラボンシャレボン」 おしゃれ着洗剤
柔軟剤を配合した、女性に人気の高いラボンの中性洗剤です。手肌への負担が少なく、素手での手洗いにもおすすめです。洗濯中にも、シワや縮みや毛玉を防いでくれます。
サンスター 「ドライアップ」
洗濯表示がドライマークの衣類に特化した洗剤です。3分浸け置きするだけで、汗汚れや皮脂汚れをスッキリ落としてくれます。クリーニングに持って行く時間がない、というときにおすすめです。
P&G 「ボールド」 香りのおしゃれ着洗剤
柔軟剤を配合した、香りと仕上がりにこだわった中性洗剤です。レースや下着の洗濯におすすめです。着用してから、時間が経つにつれて、香りの変化を楽しむことができます。
最後に
中性洗剤は、衣類の繊維や素材を傷みから守りながら、汚れを落とすことができる洗剤です。
デリケートな素材やおしゃれ着はもちろんですが、普段使いの衣類にも、汚れが少ないときの洗濯におすすめです。