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『セルフネグレクト』とは?起きる原因とは
セルフネグレクトとは、自分自身の世話を怠るという意味の言葉です。入浴や部屋の掃除などを怠り、不衛生な状態になってしまうことを指します。セルフネグレクトが起きる原因は、以下の通りです。
- なんらかの原因で社会から孤立している
- 認知症や精神疾患
- 他者からのいじめ
- 貧困など
近年増加傾向で、特に40代以降の年齢層の見られやすいです。
『セルフネグレクト』に陥っている人の特徴
セルフネグレクトに陥っている人の特徴は、以下の通りです。
1.自分の身の回りのことをおろそかにする
セルフネグレクトに陥っている人は、自分自身のことをおろそかにしてしまい、それが度を越えた状態になっていることがあります。
- 自分で食べるものを用意しない
- 食べた食器を片付けず放置
- 入浴しない…4~5日以上入浴していないときは、セルフネグレクトの初期症状の可能性アリ
- いつも同じ服を着ていて着替えない
- 服に汚れついていても着続ける…食べこぼしや失禁で汚れていても着ている
- ごみをため込み、捨てないなど
家と自分双方ともに不潔な状態になっているにもかかわらず、掃除や身の回りの世話をしていない状態が続いている場合は、セルフネグレクトである可能性が高いです。
2.治療や介護など、周囲の人の手助けを拒否
セルフネグレクトに陥っている人は、外部の人とのかかわりそのものを拒否しやすい傾向です。たとえ自分の心身がなんらかの異常をきたしていたとしても、外部に助けを求めません。
- 介護拒否
- 通院拒否
- 治療拒否など
生活しづらく心身に負荷がかかっていたとしても、自分の異常に無頓着であるため、外部との接触を拒否しやすいのです。
3.家族であってもかかわりを拒否
セルフネグレクトに陥っている人は、家族とのかかわりも拒否しやすくなります。
- 電話に出ない
- 家に入れない
- 部屋に入れない
- 会話を拒否など
家族とのつながりさえも絶ってしまうため、セルフネグレクトに陥っている人が現状どうなっているのか家族でも正しく把握できなくなることも珍しくありません。
4.適していない家に住み続けている
セルフネグレクトに陥っている人は、居住し続けるのが困難な状態になっている家に住み続けることが多いです。
- ガラスが割れて、外部の風などが入ってきやすい状態になっている
- 玄関のドアや鍵が壊れている
- 壁に穴が開いているなど
住める状態ではないと説得しても、なかなか耳を傾けてもらえないことも多い傾向があります。
『セルフネグレクト』の予防法
家族や大切な人がセルフネグレクトに陥らないためには、以下のような対策を練りましょう。
- 本人がどうしたいのか、意志を聞いてみる
- セルフネグレクトに陥っている人が家族にいることを、地域包括センターなどに相談する
- なんらかの疾患がある場合は医師、認知症がある場合は介護サービスを展開している会社などに相談する
セルフネグレクトを放置していると、栄養状態が悪くなり命の危険が迫る事態になる可能性もあります。離れて暮らす家族に上記のような傾向がみられる場合は、早めに専門機関に相談しましょう。
まとめ
セルフネグレクトに陥る可能性は、誰にでもあります。他人事とせず、家族も含めてセルフネグレクトに陥った場合の対策方法などを練っておきましょう。