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野菜の変化は土の変化が原因?
野菜には多くの栄養が含まれており、私達の健康を維持するのには欠かせない食品となっています。そんな野菜に含まれる栄養素が低下している原因の一つとして考えられているのが「土の変化」です。
最近では水耕栽培なども行なわれるようになっていますが、野菜の多くは土で栽培が行なわれています。土に含まれる栄養が豊富であれば、そこで育つ野菜もそれだけ栄養豊富になるというわけです。しかし、そんな土に変化が起きているために野菜の栄養不足という問題が発生しているとされているのです。
土に変化が起きてしまっている原因と考えられているのが化学肥料です。
野菜というのは、毎年同じ場所に同じ野菜を育ててしまうと土が痩せてしまうために違う野菜を育てたり休ませたりするのが基本です。しかし、そういった栽培方法は効率が良くないために、農産高を上げるため化学肥料を使って同じ野菜を大量栽培するのが現在の農業の基本となっています。
化学肥料を使うことで、同じ場所で同じ野菜を栽培することは可能となっています。けれども、土は徐々に痩せていってしまうために、「野菜に含まれる栄養素」も低下してしまっているのです。
味や見た目を重視した野菜が多くなっている?
野菜に含まれる栄養素が低下している原因としては、生産者だけではなく消費者側にも大きな理由があります。
現代人が野菜不足に陥りがちなのは野菜よりも肉を多く食べるからですが、これは野菜よりも肉が好きな人が多いからでもあります。そのため、より多くの人に食べてもらえるようにと野菜は品種改良が行なわれています。
しかし、この品種改良が野菜の栄養低下の原因ともされているのです。
品種改良は、今よりももっと味を良くしたり、見た目を良くしたりするために行なわれるもので、昔の野菜と今の野菜が違うのは品種改良が行なわれたため。
しかし、品種改良はあくまでも野菜の売上を増やすために行なわれているために栄養価は低下していることもあるのです。そのため、いくら美味しくても昔の野菜と比べるとより多くの野菜を食べないと必要な栄養素を摂取することが出来ない場合もあるのです。
栄養豊富な野菜を選ぶ方法とは?
野菜の栄養低下によって、十分な栄養素を摂取することが出来なくなってしまいました。そのため、不足しがちな栄養素を補うために、現在ではサプリメントなどに頼ってしまう人も少なくありません。
サプリメントは手軽であるため、野菜嫌いな人にとっても重要な栄養素の補給手段となっているのです。しかし、正しい野菜選びをすることで食事からでも十分な栄養素を摂取することも可能となっています。
そんな正しい野菜選びで重要なことは「旬の野菜」を選ぶということです。
日本では昔から野菜に限らず季節ごとに旬と呼ばれる食材を重宝してきました。実はこの旬の食材はただ美味しいというだけではなく、栄養学的に見てもとても優れた食材であることがわかってきたのです。
野菜には生育に適した時期というものがありますが、この生育に適した時期である旬の野菜は生産量が多くなります。またそれだけではなく、含まれる栄養も他の時期と比べると格段に多くなっているのです。
旬の野菜を積極的に食べよう
現代の野菜は昔の野菜と比べると、化学肥料の影響などによって「栄養価が低下している」とされています。しかし、市場に出回っている野菜の全てがそうなっているわけではありません。
中には昔と同じかそれ以上に栄養が含まれた美味しい野菜もたくさんあります。なので、出来るだけ旬と呼ばれる野菜を食べるようにすることで、野菜から十分な栄養を摂取することが出来るのです。
美味しい食事だけでなく、健康的な食事を心がけて、長く人生を楽しんでいきましょう。