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コーヒーの美味しさは20秒で決まる
皆さんは、自宅でコーヒーを淹れる時にどうやって淹れていますか?
カップにドリップパックをセットして、お湯を沸かして沸騰したら火を止めて、そのままお湯を注ぎ完成、という人が多いでしょう。
しかし、そのコーヒー、本当に美味しいでしょうか。その味に満足していますか?「スーパーで買ったドリップコーヒーだからこんなもん」と思って飲んでいませんか?
家庭でも、もっと美味しいコーヒーが20秒の工夫で飲めるのです。
極意!「待つだけ」
お家で美味しいコーヒーが飲みたいけど、道具も無いし知識も技術も無いと心配になるでしょう。しかし特別な道具や知識、技術も必要ありません。たった20秒、しかも待つだけで良いのです。
では、どこで20秒待つのか。ズバリ、お湯を注ぐ段階です。
多くの方は、お湯が沸いたらそのまま目一杯お湯を注いでいるかと思いますが、そこが運命の分かれ目です。お湯は少しだけ、もっと具体的に言うとコーヒー豆全体がしっとりと湿るぐらいを注ぎ、20秒待ちましょう。
ドリップパックに入っているコーヒー豆は、袋を開けた段階では押しつぶされているような状態です。それでは薫り高いコーヒーは淹れられません。
最初に全体を湿らせるようにお湯を注ぐことで豆をふやかし、お湯と触れる面を大きくすることで、そのコーヒーが持つ本来の薫りを引き出すことが出来ます。
お湯はゆっくり優しく回しながら
20秒が経過したら、満を持してお湯を注ぎましょう。しかし、ここでも注意点があります。決して、一気に目一杯注いではいけません。ゆっくり優しく円を描きながら注いでいきます。
すると、美味しそうなきめ細やかな泡が立ってきます。泡が立ってきているということは、それだけ、ふやけた豆の間にお湯が浸透しているという証拠です。
ここで、目線を落としてみましょう。美味しそうなコーヒーが滴っているでしょうか?ここまできたら、あとは仕上げです。
もったいない精神は捨てるべし!
いよいよ、カップにコーヒーを注いでいきますが、ここで最後の一滴まで無駄なくコーヒーを注ぎたくなるかもしれません。しかし、ほどほどの所で止めるのがポイントです。それ以上淹れてしまっては、せっかくのコーヒーが必要以上に苦くなってしまいます。何事も腹八分目が大切です。
最後の一滴に近づけば近づくほどコーヒー豆と触れ合った時間が長い滴がしたたってきます。つまり、より苦い滴なのです。とにかく苦いコーヒーが好きな方は最後の一滴まで淹れるのもアリです。しかし、そうでない方は、もったいない精神は捨て去り、ほどほどの所で完成とさせましょう。
あとは、お好みでミルクなり砂糖なりを足してお楽しみください。
目を瞑れば、まるで老舗喫茶店にいるような気分になるかもしれません。カウンターの向こう側でコーヒーを淹れるマスター、それぞれのスタイルでくつろぐお客さん達が見えましたか?ちょっとした非日常にじっくり浸ってください。
待つ、回す、あきらめる
美味しいコーヒーを淹れる極意は、「待つ、回す、あきらめる」です。この3つさえ守れば、今日から老舗喫茶店で出されるようなコーヒーが味わえるでしょう。
コーヒーには、それ自体の成分に様々な健康効果があるとの研究結果が出ています。さらに香りにはリラックス効果もあるとされています。自分だけでなく、ぜひ家族や友人にも癒しの空間と時間を提供してみてください。