目次
おにぎりを冷凍保存するメリット
小さい頃から作って食べたことがあるけれど、「おにぎりを冷凍なんてしたことない」「おにぎり冷凍して何かメリットある?」と思う方もいるかもしれませんね。ですが、おにぎりの冷凍保存には様々なメリットがあるのです。冷凍おにぎりにどんなメリットがあるのか見ていきましょう。
時間とお金の節約になる
おにぎりを冷凍する一番のメリットは、やはり時短になるということ。時間があるときにたくさん作って冷凍しておけば、忙しい朝でもすぐにご飯を用意することができます。
ストックしておけば、「今日ご飯作るのはちょっと面倒くさいな…」というような時でもサッと用意してすぐ食べることができます。また、コンビニやスーパーでおにぎりを買うよりもずっと安くすむので節約にもなりますね。
では、おにぎりをコンビニで買った場合と自炊で作った場合の、具体的な値段の比較をしてみましょう。
まずコンビニのおにぎりがおおよそ100円なのに対して、自炊して作ったおにぎりは約30円でできます。普段、昼食におにぎりをいくつか買っている方も多いかと思いますが、おにぎり一個あたり70円近く節約できるのなら、自分で作る意味は十分にありますね。
余ったご飯を有効活用できる
一人暮らしの方は、毎日ご飯を炊かずに一回に大量にお米を炊くことも多いでしょう。そんな時、おにぎりを作って冷凍すれば、余ったご飯も美味しく食べることができます。白いご飯に飽きた時でも、おにぎりにすることで変化が付きおすすめです。
また、おにぎりのサイズは余ったご飯の大きさによって調整もしやすいです。様々なサイズのおにぎりがあることで、少し食べ足りない時などにちょうど良い大きさのおにぎりがすぐに味わえるのは嬉しいポイントですね。
長期間保存できる
余ったご飯を冷蔵庫に入れておく方も多いですが、冷蔵保存はご飯の劣化を速めてしまいます。おにぎりは冷蔵庫で保存した場合、1日程度しか日持ちしません。衛生面からみても、おにぎりは冷凍保存のほうが好ましいでしょう。
冷凍おにぎりに向いている具材は?
おにぎりを冷凍する際、相性の良い具と相性の悪い具があります。相性が良いというのは、ご飯の味を損なわず、美味しく食べられるもの。それに対して相性の悪い具材は、解凍した際に食感などを損なうものです。それぞれどんなものがあるのかを以下でご紹介していきます。
冷凍おにぎりと相性の良い具材
相性が良いのは、水分が少なく味の濃い具材です。具体的には、梅干しや焼き鮭、鮭フレーク、塩昆布やごま昆布、ゆかりなどが好ましいです。
特に梅干しには防腐効果もあるので、冷凍おにぎりにはぴったりの食材。梅干しを冷凍おにぎりに使う場合は、細かく刻んだりペースト状にしたりして混ぜ込んだほうが、防腐効果が期待できます。
そのほか、肉そぼろなどもおにぎりの具材におすすめです。また、炊き込みご飯やチキンライスなどもおにぎりにして冷凍するのに向いています。ぜひ、ご自宅で実践してみてください。
冷凍おにぎりと相性の悪い具材
冷凍おにぎりに向かない具材は水分や油分の多いもの。水分や油分が多いと腐る原因になるだけでなく、解凍する際にお米自体の食感が損なわれてしまい、美味しくなくなってしまいます。
なので、おにぎりの具として人気のツナマヨネーズなどの冷凍は避けたほうが無難です。また、のりは傷みやすい食材なので、のりを巻かずに冷凍したほうが良いでしょう。のりは解凍した後、食べる直前に巻きましょう。
おにぎりを冷凍保存する正しい方法
ここではおにぎりを冷凍保存する方法と、そのときにいくつか注意しておきたいポイントを紹介します。ちょっとしたことに気を付けるだけで、おにぎりを長期間美味しく保存しておけるようになります。
手順
ご飯をやけどしない程度に冷ましてから、具材を入れて握ります。ラップで個別に包んで粗熱をとり、冷凍庫に入れます。空気を抜いてフリーザーバッグに入れておくと、長期間保存するときでも冷凍焼けや乾燥の心配がなく安心です。
気を付けたいポイント
まず、おにぎりを握るときは素手で握らないようにしましょう。素手で握ると、手についている雑菌が繁殖しておにぎりが傷む原因になります。ラップやおにぎり型の容器を使って握るようにしましょう。
また、ご飯にお酢を少し加えると傷みにくくなります。ごはん3合に対し1.5~2杯くらいが目安です。量は好みに応じて調節してくださいね。
握る際にご飯を冷まし過ぎないことも美味しく作るコツです。湯気と蒸気もいっしょに包むことで、解凍したときにふっくらおいしいおにぎりになります。
おにぎりの冷凍保存期間はどのくらい?
気になる冷凍おにぎりの保存期間ですが、およそ1ヶ月です。もちろん、いくら長期間保存できるとはいえ劣化は進みますし、時間がたつにつれておいしさも損なわれていくので早めに食べきるようにしましょう。いつ冷凍したかわかるように、日付などをメモしておくと良いですね。
冷凍してもこんなご飯には要注意!
ご飯を冷凍したからといって、安心してはいけません。先ほどは冷凍ご飯の保存期間がおよそ1ヶ月とお伝えしましたが、ご飯が傷んでいる時は食べない方が良いです。特に、解凍した時に酸っぱい臭いがしたり、ご飯が変色していたりすると傷んでいる可能性が高いです。
冷凍庫の扉が閉まりきっておらず、きちんと冷凍されていない可能性もゼロではないので、くれぐれも気をつけて召し上がってください。
冷凍おにぎりの正しい解凍方法
冷凍おにぎりはどのように解凍すればいいのか疑問を持った方もいるでしょう。正しく解凍しないと、せっかく作ったおにぎりも美味しくなくなってしまいます。
冷凍おにぎりは、自然解凍をするとぱさぱさ、ぼろぼろになってしまうので避けましょう。電子レンジで解凍するのがおすすめです。
また、冷凍するの前のポイントとして、ご飯が冷め切らないうちにラップで包みましょう。こうすることで電子レンジにて温めた際に、ラップの中に蒸気が充満し、炊きたてのようにふっくらと仕上がります。
しかし、加熱しすぎると蒸気がほとんど逃げて固くなってしまうので注意しましょう。
冷凍おにぎりの人気アレンジレシピ
最後に、冷凍おにぎりのアレンジレシピを紹介します。ちょっと手を加えるだけで簡単においしさがワンランクアップしますよ。いつものおにぎりに飽きた方はぜひ試してみてください。
もち麦おにぎり
いつものご飯を、白米からもち麦ごはんにかえるだけ。もち麦のプチプチした食感がやみつきになりそうです。もち麦には食物繊維やビタミン、ミネラルが多く含まれており、血糖値の上昇や資質の吸収を抑えてくれる効果もあるので、おにぎりで手軽に摂取したいですね。
大葉と梅のおにぎり
ご飯に細かく刻んだ大葉と梅干し、白ごまを加えて混ぜ、握るだけでできあがりです。大葉と梅のさわやかな香りが漂うコンビは特に夏にぴったりの組み合わせ。食欲が減退しがちな時にこそ味わってもらいたい一品です。
肉巻きおにぎり
俵型に握った冷凍おにぎりを電子レンジで解凍します。豚薄切り肉をおにぎりに巻いていき、巻き終わりの面を下にして油をひいたフライパンを中火で焼きます。
全体が焼けたら余分な油をキッチンペーパーなどで拭きとってからたれを入れ、肉全体にからむように煮詰めたら完成です。たれは焼肉のたれなどを使えば一発で味が決まるので簡単にできます。
焼きおにぎり
居酒屋やBBQでもよく目にする焼きおにぎり。作り方も至ってシンプルで、ご飯に醤油やみりん、白いりごま、ほんだしを加えて混ぜて握ります。
フライパンにゴマ油をひいて両面をこんがり焼いたら出来上がりです。トースターで、ホイルの上におにぎりをのせて焼くこともできます。さらに、この冷凍焼きおにぎりも、アレンジを加えることでさらにおいしくなります。
焼きおにぎりのお茶漬け
冷凍焼きおにぎりを電子レンジで解凍して器に入れます。青ネギや刻みのり、鰹節などの好きなトッピングを入れて温めためんつゆを注いだら完成です。めんつゆは薄めに作っておくのが美味しく作るコツです。醤油の芳ばしい香りとめんつゆの滋味深い味わいが口いっぱいに広がります。
焼きおにぎりのリゾット
冷凍焼きおにぎりを耐熱容器に入れ、電子レンジで解凍します。温まったおにぎりをほぐし、牛乳とチーズを加えて電子レンジでチーズが解けるまで加熱します。仕上げに黒コショウやパセリをかけるとおしゃれに仕上がりますよ。和風の焼きおにぎりが洋風料理に簡単に変身しちゃいます。
焼きおにぎりバーガー
電子レンジで半解凍した焼きおにぎりを半分に切って、残りの時間さらにレンジで加熱します。レタスやトマト、冷凍の唐揚げやハンバーグなど好きな具材を挟むだけ。自分好みに色々アレンジできそうですね。お子さんと一緒に楽しみながら作れる人気の一品です。
冷凍おにぎりで毎日の食事を楽に&楽しく
冷凍おにぎりは調理のバリュエーションが幅広いだけでなく、簡単にできて時間やお金の節約にもなるお役立ちレシピです。
長期間の保存が可能で、ストックしておけば思い立ったときにすぐに食べることができるので、忙しい方にも喜ばれます。また様々なアレンジが可能なので、飽きることなく楽しむことができますよ。皆さんもぜひ冷凍おにぎりを毎日の食事に活用してくださいね。