目次
パプリカとピーマンの違い6選!
1.収穫時期の違い
まず、パプリカとピーマンで大きな違いは収穫する時期です。
- パプリカ→完熟
- ピーマン→早熟
このようにそもそもの収穫時期がまったく違ってきます。パプリカは、完熟するまでに約7週間かけてカラフルな色になってから収穫されます。対してピーマンは花が咲いてから約30日後、果実が十分に肥大していない未熟期後半に収穫されます。
また、ピーマンも完熟すればパプリカのように色が変わります。実際にカラーピーマンとして販売もされています。パプリカとカラーピーマンは別物になりますので注意しましょう。
2.生産地の違い
パプリカは「ハンガリー」が原産国
原産地はハンガリーと言われています。輸入が解禁された平成5年以降から普及されていった野菜です。実際にオランダからの輸入が増えたことにより、オランダ語で「ピーマン」の意味である「パプリカ」と呼ばれるようになったそうです。国内での生産地は主な生産地は茨城県、宮崎県、熊本県などです。
ピーマンは「アメリカ」が原産国
アメリカ原産の野菜になります。日本に入ってきたのは明治時代と言われています。食の西洋化が進んでいった昭和30年以降に一般的に食卓に並ぶ機会が増えていきました。現在では日本各地で栽培されています。国内での生産地は主な生産地は茨城県、宮崎県、高知県などです。
3.パプリカとピーマンの色や大きさ、味の違い
パプリカは甘くてカラフル
果実が大きく、甘味があって肉厚であることが特徴です。ピーマンは苦手でも、甘味があるパプリカなら食べられるという人もいるのではないでしょうか?形はベル型といって、ピーマンよりもふっくらとした形になっています。
また、赤・黄色・オレンジなどカラフルな色で食卓に彩りをもたらしてくれます。パプリカを買う際には、色が濃く、ツヤやハリがあるものを選ぶと良いでしょう。
ピーマンは苦くて緑色
果実は小さく、苦味があって皮が薄いことが特徴です。パプリカに比べて細長い形をしており、色は基本的に濃い緑色のみとなります。ヘタが五角形のものもありますが、六角形のピーマンの方が苦味が少ないと言われています。
4.パプリカとピーマンの栄養価の違い
パプリカやピーマンは「ビタミン」、「カロテン」、「食物繊維」などを豊富に含んでいます。特にパプリカは、ピーマンと比較するとビタミンCやカロテンが2倍以上含まれていると言われています。
栄養価 | 赤パプリカ生 100gあたり |
緑ピーマン生 100gあたり |
レモン果汁 100gあたり |
---|---|---|---|
ビタミンC | 170mg | 76mg | 50mg |
βーカロテン | 1100μg | 400μg | 6μg |
また、パプリカやピーマンのビタミンは熱に強いという特徴があるので、加熱してもしっかり栄養を取ることができます。
5.パプリカとピーマンの青臭さの違い
ピーマンには青臭さがありますが、パプリカにはありません。これはピーマンには「ピラジン」と呼ばれる栄養素が含まれているためです。ピラジンの効能は身体に良いものばかりです。
ピラジンの効能
- 血液をサラサラにする
- 脳血栓の予防
- 心筋梗塞の予防
しかし、ピーマンの栄養素は1960年代半ばに比べると減少してしまった種類もあるそうです。これは、より食べやすくするために味の改良を重ねた結果、栄養素が少なくなってしまったと考えられます。
6.パプリカとピーマンの調理に関する違い
パプリカはサッと調理するのがおすすめ
料理例:「ピクルス」「マリネ」「パエリア」
パプリカに含まれるビタミンは加熱しても壊れにくいとお話しましたが、あまりにも加熱時間が長いと他の栄養価が落ちてしまいます。火を通す場合は、サッと炒めたりするなど時間をかけないようにすると良いでしょう。
煮込む場合は、スープやシチューに入れれば、栄養素が溶け出しても飲むことができるのでおすすめです。また、パプリカは甘味があるので生でもサラダによく合います。
ピーマンは万能に使える優れもの
料理例:「青椒牛肉絲」「ピーマンの肉詰め」「ピーマンのグリル」
炒めるなどの火を通す調理方法でも、豊富に含まれているビタミンCは壊れにくく、栄養価を残しつつ、色んな料理に使われます。皮を剥く必要が無く、種を除去すればそのまま使えるので、時間が無いときの料理に使うことで時短にもなるでしょう。
まとめ
形などは似ていますが、パプリカとピーマンには多くの違いがあります。しかし、どちらにも良いところがあり、料理の種類によって使い分けることができます。
最近ではピーマンも食べやすく品種改良されてきています。この機会に栄養価が高いパプリカとピーマンを様々な料理を作って食べてみてはどうでしょうか。