目次
コンロはパーツを外して細かい部分もしっかり掃除
それでは早速コンロの掃除の仕方を説明していきます。コンロ掃除には、汚れ落としのアイテムが必要です。
時間が経った汚れはコンロにべったりこびりつき、少しぬぐったくらいではきれいに落とせないからです。専用の洗剤を使えばもちろんきれいになりますが、家にある身近なものでピカピカに掃除することもできます。
重曹は掃除にも使える万能アイテム
今回洗剤の代わりに掃除に使用するのは「重層」です。料理にも使うことができますが、水回りの掃除や気になる臭いの消臭、湿気とりなど、さまざまな用途で使える便利なアイテムです。
掃除という観点で見た場合、重曹の粒子は細かいので研磨作用も期待できます。そのため、浴槽やアクセサリーを磨く時などにも活躍します。ただ、キッチン周りにも言えることですが、研磨作用が強い重曹を使っても良いか、ご使用前に確認しておくと良いでしょう。
酸性の汚れに効果的な重曹
コンロまわりの主な汚れは、油汚れや焦げ付き、食べ物のカスなどですがこれらは全て酸性の汚れに分類されます。
酸性の汚れは、アルカリ性のものを使うと落ちやすいため、アルカリ性の重曹を用いることで非常に効果的に掃除ができるのです。重曹はリーズナブルな上、さまざまな家事に活用できるため、常備しておくことをおすすめします。
コンロは洗う順番も重要
なお、掃除をスムーズに行うには、掃除をする順番も大切です。掃除は汚れの強い場所からきれいにしていくのがポイント。最初に五徳、次にバーナー、最後に天板というような順番です。五徳や排気カバーなど汚れているパーツはコンロから全て外して、細かい部分までしっかり掃除しましょう。
外したパーツはつけ置き洗いで汚れ除去
ここでは、五徳から順番に汚れの効果的な落とし方を紹介していきます。五徳や排気カバーなど、外したパーツはつけ置き洗いをしましょう。以下で具体的な手順をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
重曹を入れたお湯で洗う
ちょっとした汚れであれば重曹を混ぜたスプレーを使うだけで綺麗にできます。こびりついて乾いた汚れはそのままこすってもなかなかとれませんが、つけ置きすることで汚れがゆるみ、落としやすくなります。
1Lほどのお湯を入れた容器に重曹大さじ1杯分を入れ、よくかき混ぜてとかした後、五徳などのパーツを入れましょう。お湯でつけ置きすると油が溶けて汚れを落としやすくなるため、水ではなくお湯を使うのがポイントです。
頑固な汚れは煮てから洗う
さらに汚れが頑固でつけ置きではなかなか落ちない場合は、パーツをまるごと煮てしまう方法があります。
つけ置きと同じ割合で作った重曹水を大きめの鍋に入れ、強火にかけます。沸騰したら火を弱め、パーツをいれます。そのまま5分くらい煮ます。5分経ったら火を止め、お湯が冷めるまでしばらく置いておきます。
お湯が手を入れられるくらいまで冷めたら、スポンジやブラシなどで汚れをこすり落としましょう。ここまでで大体の汚れは落とせますが、細部まで綺麗にしたい方は、スチールウールを使って磨くとピカピカに仕上げることができます。
一度煮ることで汚れがだいぶゆるみ、特に強い力を入れずとも綺麗に落ちるはずです。最後に水でよくすすぎ、乾かしたら完了です。
重曹は熱を加えると、より油汚れを落としやすい成分に変化します。なかなか落ちない汚れに困ったときは、ぜひ試してみてください。
バーナー部分の掃除方法
五徳の汚れ落としが終ったら、バーナー部分の掃除に入ります。油汚れの多さは五徳ほどではありませんが、食べ物の残りかすなどはバーナー周辺に多く付着しているので、しっかり掃除しましょう。
またバーナー部分は、調理の際の火力にも影響があります。ここに汚れが詰まっていると、イマイチ火力が足りず、余計なガス代がかかることがあります。逆にバーナー部の詰まりがないと、効果的にガスが供給されるので、節約にもつながります。
細かいところは歯ブラシで綺麗に
バーナーの汚れ落としは細かい部分までこすれるよう、歯ブラシを使います。まず、スプレーボトルに水200mlと重曹小さじ1杯分を入れ、よく振って溶かしましょう。
バーナーが熱くないかを確かめ、念のため元栓も閉めてから掃除を始めます。バーナー部分のパーツを取り外し、歯ブラシでこすって汚れを落としていきます。
バーナーキャップの裏に溝がありますが、ここは調理の吹きこぼれの汚れが溜まりやすいポイント。汚れが固まっている場合は、歯ブラシを使う前に爪楊枝や竹串を使って大きな汚れを取っておきましょう。
ブラッシング後に重曹水で拭き上げる
バーナーは油汚れよりも、炭状の汚れが多いため、汚れ自体はさほど力を入れずとも落ちます。
しかし、ゴミや汚れが残ったままだと目詰まりの原因になり、火がまばらになるなどの不具合につながる可能性があります。しっかりていねいに落としましょう。
汚れやゴミを落とし終えたら、重曹水をタオルにスプレーして染み込ませ、拭き上げます。よくすすいで乾かしたら完了です。
天板も綺麗にしたい時は
また、バーナーの汚れ落としを終えたら最後は天板です。天板は範囲が広いため、全てをごしごしこするとなると非常に大変です。ここでも重曹の力を借りましょう。
まず重曹を粉のまま天板にふりかけ、15~20分ほど置いておきます。重曹が油汚れを吸収してくれるのを待ちましょう。その後、水に濡らしてしぼったタオルで、重曹ごと汚れを拭き取ります。
もし重曹がなかなか拭き取れなかったら、タオルにレモン汁を含ませてみてください。酸性のレモン汁に重曹が反応し、落ちやすくなります。重曹の拭き残しがあると、乾いたときに白い跡になってしまうので、十分に拭き取るのがコツです。
重曹を使ったコンロ掃除の注意点
重曹はガスコンロ掃除においても非常に便利なアイテムですが、いくつか注意点もあります。重曹の性質をよく理解した上で、洗えるかどうか確認しておきましょう。
重曹はアルミとの相性が悪い
まず、アルミに関することです。アルミは重曹と相性の悪い金属です。重曹と反応すると、黒ずんだり傷んだりする原因になります。
コンロのパーツについた汚れが落ちにくいときは、重曹水と一緒に鍋で煮るのが有効ですが、アルミ製の鍋を使うと鍋が傷んでしまいます。アルミ以外の素材の鍋を使いましょう。
重曹の拭き残しに注意
次に、重曹の性質に関することです。重曹はもともと白い粉状なので、水やお湯によく溶かしても、拭き残せば時間が経って乾いたとき、白い跡や白い固まりになって残ります。特に、バーナーは重曹が残ると、乾いて目詰まりを起こす可能性もあります。重曹は全てきれいに拭き取りましょう。
使用箇所は研磨できるか要チェック
また、重曹で掃除する箇所についても注意があります。重曹は本来、粒子が硬く、水に溶けにくいものです。そのため、大理石や漆器など、やわらかくデリケートな素材に使うと、傷をつけてしまう可能性があります。
また、コーティングがされている部分に使用した場合も、重曹の研磨作用により、コーティングが剥がれてしまうことがあります。重曹を使用するときは、使用する箇所の素材をあらかじめ確認しておきましょう。
コンロの掃除の頻度
コンロの掃除は汚れがこびりついて落としにくくなる前に行うと、手間がかからず簡単にきれいにすることができます。それでは、コンロ掃除はどれくらいの頻度で掃除すれば良いのでしょうか。
家庭によって、毎日掃除する人や数日に1度する人、週に1回きれいにする人、月に1回行う人などに分かれるようです。確かに毎日必ずコンロをチェックすれば、水拭きなどごく簡単な掃除ですむかもしれません。
しかし、「料理を完成させて、食べた後には食器を洗って、そのほかの家事もこなして…」となると、コンロ掃除自体は簡単でもついつい忘れてしまい、毎日行うのはなかなか難しいものです。
コンロ掃除の頻度は、それぞれのライフスタイルを考えながら、無理のない範囲で決めると良いでしょう。ただし、時間が経過すると油汚れはどんどん定着し、ちょっとやそっとでは落ちにくくなってしまいます。
理想を言えば週に1回を目安に洗剤を使って掃除するといいですが、頑固な汚れだらけにならないよう、長くても月に1回程度のペースでコンロの掃除を行うと良いでしょう。
重曹でコンロをピカピカにして気持ちよく料理しよう
汚れやすい場所ながら、「その都度拭き取るのはなんだか面倒…」そう思っているうちに頑固な汚れがたまってしまうのがコンロです。
頑固な汚れは時間が経つにつれてより強固なものになってしまい、「業者に依頼しないといけなくなった」なんてご家庭も少なくありません。プロに依頼すると綺麗にしてくれますが、その分お金もかかってきます。
しかし、重曹を上手に活用すれば、ごしごし力を入れなくても、自分の力であっという間にきれいに掃除することができます。ぜひこの記事を参考にしながらコンロをピカピカにしてみましょう。
清潔なキッチンで料理をすれば、調理もより楽しくなるはずです。