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冬場に多くなる静電気…不快に感じる人が多数!
冬場になると、電気を通しやすいものに触れたり近づいたりするたびに静電気が発生しやすくなります。弱い静電気であっても「バチッ」と鋭い痛みを感じるため、日々頻繁に起きると不快に感じますよね。
実は、静電気はただ「痛みが伴う」だけでなく、恐ろしい弊害を引き起こすことがあります。それが「火災」です。発生した静電気が火花となり、周囲の燃えやすいものや着火しやすいものに触れてしまうことで、発火してしまう恐れがあるのです。
実際、静電気が原因と思われる火事や爆発事故などが報告されているため、冬場は事前に静電気が起こらないよう対策を講じておくことが大切です。
なぜ静電気は冬場に起こりやすいの?
では、なぜ静電気は冬場に起こりやすいのでしょうか。それは、空気も人の肌も乾燥しやすく、様々な摩擦によって蓄積されてしまった電気を自然に放出することができないからです。
人の体は衣類などによる摩擦で電気を作り出し体に帯電してしまいます。乾燥しているため、日常的に放電できずに電気を蓄えている状態では、いざ金属に触れた時に勢いよく溜まった電気が体内から放出され、静電気となって放電現象を引き起こすのです。
直接触れていない場合でも、電気を通しやすいものに近付いただけで空気を通して放電してしまうこともあり、とても厄介なシーズンといえます。
冬場は必見!静電気を起こさない「裏ワザ」5選
冬場に静電気を起こさないためには、事前に様々な対策を講じたり、積極的に裏ワザといえる方法を取り入れたりすることが重要です。ここでは静電気を起こさないための予防法をいくつかご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1.加湿器を活用して室内の湿度を上げる
室内であれば、まず加湿器を活用して室内の湿度を上げる方法が効果的です。なぜならば、静電気が起きやすい大きな原因の1つは、乾燥だからです。
空気はもちろん、人の肌が乾燥していることも相まって、体に蓄積された電気が放出されにくく、金属などに触れると一気に放電してしまうことが静電気につながっています。
そのため、加湿器で湿度を上げることで電気が体内に大量に帯電することを防ぐことができ、結果として静電気が起きにくくなるのです。
2.衣類を洗濯する際に柔軟剤を使う
あまり頻繁に柔軟剤を使っていないという方は、ぜひ冬場は積極的に柔軟剤を使って洗濯してみてください。
洗濯用柔軟剤には、界面活性剤が主成分として含まれているため、柔軟剤を使って洗濯することで衣類の表面が滑らかになります。すると、摩擦が起きにくくなることで電気が溜まりにくくなり、静電気を防ぐことができるのです。
特に静電気を起こしやすいアクリルやポリエステル、ナイロンやウールといった素材を使った衣服には、柔軟剤を使用して少しでも摩擦が起こりにくいよう対策しましょう。
3.金属に触れる前に他の素材に触れる
帯電した体で突然金属に触れてしまうと、一気に放電現象が起こり静電気につながります。つまり、その前に一度、別の素材に触れることで、帯電した電気をある程度放出することができれば、静電気を起こすことを防ぐことができるのです。
ドアノブなどに触れる際に静電気が発生しやすい場合は、まず壁などに手をベタッとつけ、体に溜まっていた電気を放出しておくことをおすすめします。ゆっくり電気を逃した後であれば、金属に触れても静電気は起きにくくなります。
4.天然繊維の衣類を身につけるようにする
先ほど少し触れましたが、化学繊維が主に使われている衣服は帯電しやすいため、静電気が起こりやすくなります。
一方、電気を蓄積しにくい天然繊維の衣類を積極的に取り入れることで、静電気の予防につながります。特に肌との摩擦が起きやすい下着やインナーなどは、天然繊維の衣類を積極的に選ぶようにしましょう。
5.お風呂上がりなどに全身を保湿する
空気の乾燥も静電気につながりやすいといわれていますが、帯電する本体である体の乾燥も静電気を帯電し、放出しやすくする原因です。したがって、冬場はお風呂上がりには全身保湿するように心がけ、日中も積極的に手や足などを保湿するよう心がけましょう。
体を保湿するだけでも水分量が上がり、電気を大量に溜め込まずに放出する働きを促すことができます。事前に電気を自然放出しておくことで、金属に触れた時も大きな静電気を起こさずに済むでしょう。
予防法を実践して冬場の不快な静電気を回避しよう
いかがでしたか。冬場は空気も肌も乾燥しているため、どうしても静電気が起こりがちです。静電気の特性を知り、効果的な予防法を取り入れることで、冬場の不快な静電気を回避しましょう。