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手洗いの洗濯表示の見方とポイント
洗濯をする際、まずは洗濯表示を確認することが大切です。洗濯表示は少し前に改定されていて、現在は2種類の手洗い表示を確認することができます。洗濯桶に手のマークが表記されているのが新マーク、「手洗イ」と表記されているものは旧マークですが、どちらも手洗いの指示がある衣類となります。
具体的な素材としては、
- 毛
- ポリエステル
- ナイロン
- アクリル
などの素材は洗濯機で洗うと縮みを起こす可能性があり手洗いに向いている素材です。またニットやカーディガンのほか、レース付きの衣類やワンピースなどは型崩れを起こしやすい衣類なので手洗いが適切です。
洗濯機の手洗いコースで洗う
デリケートな衣類にも最適
洗濯表示に手洗いの指示がある衣類は、基本的に洗濯機の手洗いコースやドライコースを使うことが可能です。
一般的な洗濯機の標準洗いは、たっぷりの水のなかで洗濯槽を力強く動かして汚れを落とします。脱水も回転力を利用して水をしっかりと絞るのが特徴です。
一方、手洗いコースやドライコースでは、洗剤を泡立てて泡の力で汚れを包み込み、流れるプールのような優しい水流ですすぎます。脱水も衣類が絡まないよう弱い力で行うため、デリケートな衣類を傷めずに洗うことができるのです。
衣類は洗濯ネットに入れよう
洗濯機の手洗いコースを使うときは、衣類は洗濯ネットに入れることがポイントとなります。
畳んでネットに入れることで、型崩れや生地の傷みを防ぐことができますが、汚れがきちんと落ちていないのではないかと不安になることもあるでしょう。ネットの大きさは衣類にあった大きさを選び、汚れている部分が表側にくるように畳みましょう。
シャツは汚れやすい襟を立てて、袖口はボタンをはずして内側を見せるように畳むのがコツです。もし、袖口の汚れが気になるようであれば、洗剤を直接汚れに染みこませてからネットに入れて手洗いコースで洗うと、きれいに汚れが落ちるようになります。
ただし洗濯機にドライコースがあっても、衣類の洗濯表示に水洗いNGというマークがついていたら、自宅での洗濯は諦めたほうがいいでしょう。その場合はクリーニング店でプロに依頼することで縮みや色落ち、型崩れを防ぐことができます。
手洗いの洗濯「押し洗い」のやり方
洗濯機の手洗いコースがあったとしても、自分で手洗いした方が早くキレイに洗うことができる場合も実は多いです。他の物を洗濯機で洗いながら、横で大切なものだけ手洗いすれば、洗濯の回数を減らすことにもつながります。
押し洗いの手順
- 洗濯物が浸かる30度のぬるま湯を用意する
洗面台のシンクに、洗濯物が浸かる程度の水かぬるま湯を溜めます。お湯の方が汚れは落ちやすくなりますが、熱い温度は生地を傷める原因になります。手洗いに最適な温度は30度と言われているので、衣類を入れる前に手を入れて温度を確かめるといいでしょう。 - 洗濯液を作る
水やぬるま湯が溜まったら、そこに洗剤をしっかり溶かします。使用する洗剤は、汚れがひどいものは粉末洗剤を、軽いものは液体洗剤を、デリケート素材にはおしゃれ着用の中性洗剤を使用するのが汚れを上手に落とすポイントです。 - 衣類の押し沈めを5分続ける
洗濯液ができたら、汚れている側を表にしてゆっくりと衣類を手で押して沈めます。沈んだら手を放し、浮いてきたらまた沈めるといった動作を5分間で20~30回を目安に繰り返します。汚れがひどい場合は15分程度、衣類を洗濯液に漬け込んでから押し洗いすると汚れが落ちやすいです。 - 泡切れするまで新しい水で押し洗いする
洗い終わったら衣類を軽く押しながら洗濯液を流し捨て、同じ温度で2~3回水を換えながら押し洗いをし、泡が出なくなったら手洗い終了です。
もし泡切れが気になるようなら、すすぐ前に衣類を洗濯ネットに入れ、洗濯機で脱水を30秒ほどかけます。そのあとで普段通りすすぎを行うと、泡が早くなくなるようになります。柔軟剤を使いたい場合は、すすぎ後に柔軟剤を溶かした液を作り、そこに2~3分浸けるとOKです。
暮らしに手洗いを取り入れて洗濯上手になろう
衣類によっては洗濯機よりも手洗いの方が、生地を傷めずに汚れを落とすことができます。基本の手洗いは押し洗い、デリケートな素材はふり洗い、頑固な汚れは揉み洗いというように、手洗いを使い分けることで洗濯がもっと上手になるかもしれません。洗濯機と手洗いを組み合わせると大切な衣類をきれいに洗いあげることができますよ。