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エアコンは家電製品の中でも電気代が高くなりがち!
電気代は年々高騰しており、家計に大きなダメージを与えています。2022年の冬、さらに一般家庭の電気代が高騰すると予測されているため、今から電気代を節約する方法を模索しているという方も多いでしょう。
電気代が高くなる大きな要因となる家電製品の中でも、エアコンは特に電気代が高くなりがちです。冷房機能や暖房機能を使っているご家庭では、夏場と冬場の電気代が驚くほど高いと悩んでいる主婦の方も少なくありません。
エアコンは「冷房」「暖房」どっちの電気代が高いの?
エアコンには、「冷房」「暖房」「送風」「除湿」など、さまざまな機能が搭載されています。その中でも、「冷房」と「暖房」をよく使っているというご家庭が大半です。では、エアコンの「冷房」と「暖房」では、どちらの方が電気代が高くなりやすいのでしょうか。
エアコンにかかる電気代はどのように計算できるの?
そもそもエアコンにかかる電気代は、どのように計算されているのでしょうか。
基本的には、「消費電力(W)×電気代単価(円)」の計算式で電気代が算出できます。これはあくまで目安となる計算式です。
電気代単価は契約している電力会社の契約によって多少は異なりますが、新電力料金目安単価として新たに検討されている1kWhあたりの料金は27円です。
多くのご家庭で27円という電気代単価が基準となるため、電気代自体はご家庭で使う消費電力量によって大きく変わってくるということがわかります。
エアコンの消費電力は設定温度と室温の差で決まる
エアコンの電気代を算出する上で、ご家庭で使う消費電力量の増減によって電気代が大きく変わってきます。
エアコンの消費電力は、さまざまな要素で決まりますが、冷房機能や暖房機能の場合は、基本的に設定温度と室温の差で決まります。
エアコンで設定した温度とエアコンを設置している室内の温度の差が大きければ大きいほど、消費電力量は増え、反対に設定温度と室内の温度の差が小さければ、消費電力量を抑えることができるということです。
つまり、エアコンの設定温度と室温の差が小さければ電気代は抑えることができ、その差が大きければ大きいほど高い電気代がかかってしまいます。
冷房機能と暖房機能ではどっちの電気代が高い?
では、冷房機能と暖房機能ではどちらの方が電気代が高くなりやすいでのしょうか。消費電力量は、設定温度と室温の差が大きければ大きいほど、多くの電力を必要とします。
例えば、夏場であれば室温が33℃くらいまで上がると考えられます。一般的に28℃に冷房機能を設定するご家庭が多いため、この場合は温度差が5℃です。
冬場の場合、エアコンの設定温度を20〜22℃に設定しているご家庭が多く見受けられます。しかし、室温は10℃を下回ることも多く、この場合は低く見ても温度差が10℃以上あることになります。
つまり、夏場よりも冬場の方が温度差は大きくなりやすく、冬場に使われる暖房機能の方が電気代が高くなりやすいという結果になります。
エアコンの消費電力が必要以上に高くなる原因
エアコンの消費電力が必要以上に高くなる原因として、温度差以外にも以下のような原因が考えられます。
- エアコンの機種自体が古い
- エアコンを頻繁につけたり消したりする
- エアコンのフィルターを掃除していない
- 室外機の周りに障害物がある
1つでも心当たりのある方は、可能な範囲で対応し、少しでも冬場の電気代を抑えられるよう工夫してみましょう。
エアコンの電気代を節約する方法を解説
最後に、エアコンの電気代を少しでも節約する方法を解説します。室内の空気を効率的に循環させ、早く室温を設定温度に近づけるなど工夫することで、エアコンの電気代を節約することができます。
- 基本は自動運転モードで稼働させる
- 設定温度を高く(低く)しすぎない
- サーキュレーターや扇風機で効率よく空気を循環させる
- 冬は加湿器、夏は除湿器を併用する
- 遮光カーテンや断熱カーテンで外から受ける影響を抑える
- フィルターを定期的に掃除する
- 10年以上経っているエアコンは買い替える
冬場は室内を暖かくするため加湿器を、夏場は少しでも涼しく実感できるように除湿器を併用することで、エアコンの電気代を抑えることが可能です。
また、外からの冷気や直射日光によって室温が上下することもあるため、普通のカーテンを遮光カーテンや断熱カーテンに切り替えるという方法も効果的です。
エアコンは消費電力を抑えることで電気代節約につながる
エアコンにかかる電気代は、消費電力量を抑えることで節約することができます。今回紹介した方法をできる範囲で実践し、少しでも室温と設定温度の差を縮めたり、消費電力量を抑えたりする工夫をしましょう。