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水害時、東京は混乱に陥る地域も…災害時に備えて対策を!
東京都内には大きな河川が通っていたり、海が近いことなどから、水害時は被害が大きくなると想定されています。ハザードマップを見ると、高潮による浸水被害は、都内の3分の1が対象になると想定されているほどです。
地域によっては、浸水深さが10mにもなると想定される地域もあり、事前に避難場所や災害時の行動、対策などをイメージしておかなければ、いざという時に正しい対処が取れない恐れもあります。
大型台風が来る時、大雨が降る時、あるいは突然の大地震などに備えて、日頃から災害対策を意識しておくことが大切です。
【都内】東京で「水害リスクの高い地域」5選
では、東京都内で特に水害リスクの高い場所はどこなのでしょうか。ここでは水害時、特に被害が大きいと想定されている5つの地域を理由と共に紹介します。該当する地域にお住まいの方は、特に災害対策を入念に行っておきましょう。
1.墨田区
墨田区は荒川が通っている地域です。そのため、大雨時や台風時など、河川が氾濫し浸水するリスクが非常に高いエリアとなっています。
実際、墨田区のホームページでも荒川が氾濫した場合は、区内の大部分が浸水する可能性が高いと注意喚起されています。
墨田区の水害ハザードマップには、浸水の範囲や浸水の深さ、さらにどのくらい浸水状態が継続されるかなど想定される被害が詳しく記載されています。お住まいの方は必ず確認しておきましょう。
2.葛飾区
ここ数年で実際に避難勧告が発令され、区内の多くの人々が避難する事態にも陥った葛飾区は、多くの川に囲まれた地域です。そのため、大雨時や台風時に河川が氾濫し、四方八方から浸水してくる恐れがあります。
葛飾区のハザードマップにも、浸水時の想定リスクやさまざまな種類の水害に対する対策方法、避難場所などが詳しく記載されています。葛飾区にお住まいの方は、必ずハザードマップを熟読し、いざという時のために備えておきましょう。
3.江戸川区
江戸川区は荒川と隣接しているだけでなく、ほとんどの地域が0m地帯となっています。そのため、大雨や台風や接近し、荒川が氾濫してしまった場合、区内のほとんどの場所が水没してしまうと想定されているのです。
最大で10mもの浸水が想定されているだけでなく、浸水による被害は1〜2週間続くと考えられています。そのため、無事に避難した後のことも考え、1〜2週間生活できる日用品や食料なども準備しておく必要があるでしょう。
4.江東区
江東区も江戸川区と同様に、荒川に隣接していることから、氾濫時には多くのエリアが浸水してしまうと想定されている地域です。
最大で10mもの浸水が想定されており、浸水被害はやはり1週間以上続いてしまうと考えられています。
江東区では、洪水氾濫時、内水氾濫時、高潮氾濫時など3種類のハザードマップが用意されています。浸水の深さや避難場所、浸水継続時間などが詳しく記載されているので、必ず確認しましょう。
5.足立区
足立区も場所によっては荒川沿いにあるため、水害リスクの高い地域と言えます。また、荒川だけでなく江戸川の影響も受けると考えられているため、浸水リスクが高いと想定されているのです。
もしもこの2つの河川が氾濫してしまった場合、足立区の大部分が浸水してしまうといわれています。足立区にお住まいの方も、日頃から水害対策やハザードマップの確認を怠らないようにしましょう。
可能な範囲で準備を!水害に備えて今すぐ取るべき対策
東京都内は河川に囲まれているため、多くの場所で浸水被害が想定されます。水害時にできるだけ安全に避難し、家財などを守れるよう、日頃から以下のような対策を行っておきましょう。
- 家の外壁や周囲の機器に不良箇所がないか確認し必要に応じて修繕する
- 土嚢がわりになるレジャーシートやポリタンクなどを用意しておく
- 粘着マットや固定器具で家具や家電を固定する
- 窓ガラスには飛散防止シートを貼る
- 安全に避難できるよう玄関や通路、扉付近に倒れやすい家具を置かない
- お住まいの避難場所や浸水マップなどを確認しておく
他にもお住まいの自治体が発行、公開しているハザードマップや水害対策を入念にチェックし、できる範囲で対策を行うことが重要です。
水害リスクの高い地域では日頃から水害対策を入念に!
いかがでしたか。都内は大雨や台風による水害リスクが高い場所が多くあります。日頃から水害リスクの高い地域では災害時を想定した準備を行い、ハザードマップや避難場所の確認を忘れないようにしましょう。