目次
珪藻土とは?
珪藻土とは、珪藻という藻類の殻が堆積した土が原料です。ただし、珪藻の殻はそのままでは固められないので、副資材を混ぜて使用されます。
珪藻土は吸水性に優れていて、いろいろなものに使われています。
珪藻土はどんなところに使われている?
珪藻土はもともと建築の壁材です。非常に優れた吸水性を持っていて、速乾性にも優れています。濡れてもすぐに乾くということから、壁材以外にも、バスマットやコースターなどに珪藻土が使われています。
ただ、濡れてもすぐに乾くとはいえ、ちゃんと手入れをしないと珪藻土でもカビが生えてしまいます。
珪藻土のカビの原因
珪藻土にカビが生えてしまう原因はいくつかあります。まずは、珪藻土にカビを生やさないために、どのようなことが原因で珪藻土にカビが生えてしまうのか把握して、その原因となる状況を避けるようにしましょう。
ここからはカビが生える原因について紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。
湿気が高いところにある
珪藻土は速乾性が高いので、吸収した水分をしっかりと放出させておけばカビは生えにくくなります。
しかし、お風呂場に置きっぱなしにしたり、梅雨の時期で湿気が多かったりすると、珪藻土が吸収した水分を放出できません。水分を含んだ状態が続くとカビが生える原因になるのはよくあることなので、注意が必要です。
汚れがたまっている
珪藻土で作られたバスマットは洗濯ができません。また、コースターは食器と同じように洗剤で洗えると思う人もいますが、洗剤が目詰まりして、吸水性を損なう原因になってしまいます。
そのため、珪藻土で作られたものは基本的に洗うことが難しく、汚れが蓄積されていきます。その蓄積された汚れがカビの原因になってしまいます。
珪藻土のカビを防止する7つの方法
珪藻土に生えたカビをとる方法はありますが、生えるたびにそれを取り除くことも大変です。しかし、そのカビを防ぐ方法はいくつかあります。
珪藻土の衛生面を保つためにも、珪藻土のカビを防止する方法を把握して、手入れとして実践しましょう。ぜひ参考にしてみてください。
珪藻土のカビを防止する方法1:陰干しをする
珪藻土にカビが生えてしまうのは、吸水した水分をしっかりと放出できていないことが原因といわれています。そのため、珪藻土は湿気の多い場所に置きっぱなしにするのではなく、陰干しして水分をしっかりと放出させ、乾燥させましょう。
ただし、珪藻土は速乾性が高いので、使うたびに陰干しをする必要はなく、1週間に1回程度でもカビの防止策になります。
天日干しをする注意点
珪藻土を乾かす際に、陰干しよりも乾きが早いと考え、天日干しするのはやめましょう。天日干ししてしまうと、反りの原因となったり、割れてしまったりすることもあります。
珪藻土は日陰でゆっくりと乾燥させることがポイントです。
珪藻土のカビを防止する方法2:水ぶきを行う
珪藻土に汚れが溜まることもカビの原因になります。しかし、バスマットなど大型のものは、なかなか丸洗いは難しいでしょう。毎日行う手入れとして、水拭きをして表面の汚れを落とすようにしましょう。
珪藻土を水拭きする際には、水分を与え過ぎないように雑巾や布巾は硬く絞って使うようにしましょう。
珪藻土のカビを防止する方法3:汚れをそのままにしない
珪藻土に溜まった汚れはカビの原因になりますが、陰干しは1週間に1回程度でも、毎日の手入れとして、行うとよいでしょう。
汚れをそのままにしておくと、どんどん蓄積されてしまいます。また、付着してから長時間経った汚れは落としにくくなるので、早めに落とす必要があります。
珪藻土のカビを防止する方法4:換気を行う
珪藻土は湿気の多い場所に置きっぱなしにすると、吸収した水分を放出できないので、カビの原因になることがあります。
そのため、珪藻土のバスマットを使っている場合には、脱衣所を換気したり、使わないときは別の場所に移したりしましょう。また、コースターも同じ場所に置きっぱなしにすると、裏面にカビが生えることもあるので注意しましょう。
珪藻土のカビを防止する方法5:使ったら立てて置く
珪藻土を同じ場所に置きっぱなしにすると、裏面が乾燥せず、カビが生えることがあります。そのため使っていないときには、しっかり乾燥するように立てて置きましょう。
立てておくことで、両面を乾かせます。ただし、立てかける前に余分な水分を拭き取っておかないと、水が垂れてしまうので注意しましょう。
珪藻土のカビを防止する方法6:適度に除菌スプレーをかける
どれだけ手入れをしても、完全に汚れを落とすことは難しいでしょう。しかし汚れはカビの原因になります。汚れでカビが生えないように、適度に除菌スプレーをかけるようにしましょう。
除菌効果のある洗剤で水拭きをすれば、表面の汚れも除菌もできると考える人もいるでしょう。ただ、洗剤は目詰まりを起こして珪藻土の吸水性を損なうのでやめましょう。
珪藻土のカビを防止する方法7:漆喰を混ぜる
珪藻土自体は防カビ効果を持っていません。そのため、壁材として使う際には、殺菌作用の強い漆喰を混ぜて使われることがあります。
珪藻土で作られているバスマットやコースターなどは、すでに出来上がっている商品なので、自分で漆喰は混ぜられません。しかし、商品のパッケージに防カビと記載されたものもあるので、防カビ対策がされている珪藻土の商品を購入すると良いでしょう。
珪藻土のカビをとる方法
珪藻土は手入れをして、注意をしていても、カビが生えてしまうこともあります。しかし、カビが生えてしまったからといって、使えなくなるわけではありません。
珪藻土のカビをとる方法はいくつかあるので、もし珪藻土にカビが生えてしまった場合に対応ができるように、その方法を把握しておきましょう。
紙やすりで削る
珪藻土の表面にカビが生えたり汚れが付いたりすると、水拭きだけではなかなか落とせませんので、紙やすりで表面を削り落とします。
紙やすりで削る場合には、目の細かい物を使います。削る前に消毒スプレーをかけ、削ると粉末が舞うのでマスクを着用するとよいでしょう。
削り終わったら、ブラシなどで削りカスを落とし、乾拭きして仕上げます。水拭きすると、削りカスが詰まってカビの原因になるので注意しましょう。
漂白剤を使う
カビを紙やすりで削るという方法はありますが、削ってもなかなか落ちなかったり、粉が舞ったりもするので意外と大変です。削ってみる前に漂白剤を使ってみましょう。
漂白剤を吹きかけて、数分ほど放置してから水洗いをすれば、カビと汚れを落とせます。漂白剤で落ちない場合には紙やすりを使いましょう。
カビが生えた珪藻土を再利用するには?
カビが生えても紙やすりや漂白剤などでとれますが、あまりにもカビが広い範囲に生えたり、根深くてとれなかったりすることもあります。そうなると、そのままでは使えません。
しかし、カナヅチなどで割ればカビが生えていない部分は使えます。珪藻土には消臭効果があるので、靴箱の除湿剤や消臭剤として使えます。ただし、割った珪藻土は尖っていると危険なのでヤスリで削っておきましょう。
日々のお手入れで珪藻土を長持ちさせよう
珪藻土は吸水性や速乾性などが優れていて、バスマットやコースターなどに使われています。しかし、日々の手入れを怠るとカビが生えてしまいます。
珪藻土を長く使うためにも、手入れの方法を把握し、やすりなどを使用しながら長持ちさせましょう。