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食材はそれぞれに適した場所に保存するべし!
スーパーで食材を購入し、ご自宅に持ち帰った後、ほとんどの方がそれぞれの食材に適した保存場所に保管していると思います。一般的に、常温が適している食品は常温で、5℃〜10℃ほどの環境が適している食材は冷蔵棚、そして5℃以下の食材はチルドルームが適しています。
しかし、最近では少しでも食材を長持ちさせるために、可能な食材はフリージングバッグなどに入れて冷凍保存する方法が人気です。あらかじめ下ごしらえして冷凍しておけば、あとは炒めるだけ、煮込むだけといった時短料理にも役立つので便利ですよね。
しかし、食材の中には冷凍保存が向いていない食材・食品も存在します。冷凍保存する際は、必ずその食材が冷凍保存に適しているかどうか確認した上で実践しましょう。
冷凍庫に入れちゃダメな『食材』5選!理由と保存方法も解説
では、冷凍庫に入れてはいけないと言われている食材には、どのような食材があるのでしょうか。ここでは冷凍庫に入れてはいけない食材と、その理由、さらに正しい保存方法を解説していきます。
1.バナナ
冷凍保存が不向きな食材として、バナナが挙げられます。バナナは食べる際の調理方法によっては、冷凍しても美味しく食べることができます。しかし、一般的な方法でそのまま甘みや柔らかい食感を楽しみたいという方にはオススメできません。
バナナを冷凍保存してしまうと、まずバナナの柔らかくしっとりとした食感が失われます。また、バナナは亜熱帯地域原産の食材なので、そもそも寒い環境に適した食材ではありません。成長を遅めてしまい、甘みも失われてしまうので、向いている保存方法とは言い難いです。
そんなバナナの正しい保存方法は、直射日光の当たらない風通しの良い場所で、吊り下げた状態で常温保存する方法です。最近では、バナナを吊り下げるキッチンツールも販売されているので、ぜひご活用ください。
2.卵
卵は冷凍してしまうと食感が悪くなるだけでなく、実は衛生的にも問題が生じる可能性があります。冷凍処理が上手くいかず、長時間生卵のまま冷凍庫に入れられていると、その際に雑菌が繁殖し、食べた時に食中毒症状を引き起こす恐れがあるからです。
実際、『一般社団法人日本卵業協会』も公式ホームページで冷凍保存する方法を「オススメできない」として紹介しています。デメリットが多いため、卵は冷凍保存するべきではない食材です。
卵は冷蔵庫のドアポケットに付属されている卵ポケットに入れるのではなく、販売されているパックのまま冷蔵庫の棚に収納する方法がオススメです。ドアポケットに保管してしまうと、開閉時の衝撃で卵の劣化が早まってしまいます。衝撃の少ない冷蔵棚に保管しましょう。
3.塊タイプのチーズ
ピザ用チーズやスライスチーズは、冷蔵保存しても美味しく食べられる商品が多いです。しかし、塊で販売されているチーズをそのまま冷凍保存してしまうと、解凍した際にキメが荒く食感の悪さが目立ちます。
口に入れた時にボソボソとした「良い食感」とは言い難い状態になってしまうため、塊タイプのチーズは冷凍保存ではなく、密閉容器に入れた状態で冷蔵室に保存する方法がオススメです。
チーズの種類によって適切な温度環境が異なります。そのため、それぞれのチーズに合った温度環境(冷蔵室、チルドルーム、野菜室など)で保存するようにしましょう。
4.牛乳
牛乳は消費期限が短い飲料です。そのため、冷凍することで長持ちさせるという人も多いですが、美味しさが気になるという方は冷凍保存を避けるべきでしょう。
牛乳は、冷凍されることで水分、脂肪、タンパク質がそれぞれ分離してしまう特性を持っています。そのため、凍らせた牛乳を解凍し、そのまま飲むことはオススメできません。
しかし、加熱料理に使用するという場合は、製氷皿を使用して牛乳を冷凍し、そのまま加熱調理するという方法は適しています。
また、牛乳を飲むだけであれば、冷蔵庫に保存し、開封後はなるべく早く飲み切りましょう。また、一般的に牛乳を入れているドアポケット部分に暖かい空気が流れ込まないように、冷蔵庫のドアの開閉頻度は減らし、長時間ドアを開けっ放しにする行為も控えましょう。
5.マヨネーズ
「マヨネーズを冷凍したら大変なことになった!」という話を耳にしたことはありませんか。ネットなどで話題となりましたが、その話の通り、マヨネーズは冷凍してしまうと、マヨネーズとは別物になってしまいます。
マヨネーズは、主に水分と油分でできていますが、冷凍することでこの2つの成分が分離してしまい、解凍することで二層に分かれてしまうのです。分離したマヨネーズは、通常のマヨネーズよりも酸っぱく、食べにくいと言います。
マヨネーズの正しい保存方法は、未開封の場合は直射日光の当たらない涼しい場所で常温保存します。開封後は冷蔵庫に入れ、1ヶ月を目安に使い切るのが良いです。
食材は安全性や美味しさを考慮して適切な保存方法を!
いかがでしたか。食材は、それぞれ含まれている成分や特徴が異なるため、その食材に適した方法で保存することが大切です。安全性や美味しさを損なわないためにも、それぞれの正しい保存方法で安全に長持ちさせましょう。