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子どもがなかなか集中しないのは、親の責任?
子どもが宿題などの勉強に集中していない姿を見ると、親であれば心配になるものです。子どもの集中力が続かないのは、親だけの責任ではありません。集中力には個人差があり、年齢によっても継続時間が変化します。
しかし、親が子どもの集中力をそいでいる可能性はあるので十分注意しましょう。どのような行為が子どもの集中力をそいでしまうのか、要チェック!
子どもの集中力がないときの5つの原因
子どもの集中力が長続きしないときは、以下の条件がそろっていないか確かめてください。
1.スマホのゲームやメッセージの通知をオンにしている
スマホの中毒性は、大人であっても抜け出せないものです。子どもだと、それは深刻な問題に発展する可能性があります。
- 通知が気になり、集中しにくい
- スマホに気が向きやすくなる
- 強制的に取り上げると、子どもの集中力がさらに下がりやすくなる
スマホの使い方は、親子でルールを取り決めて使用するのが大原則となります。通知などはオフにして、メリハリをつけた使い方ができるよう配慮しましょう。
2.子どもが勉強しているとき、親が子どもの邪魔をする
子どもが勉強しているにもかかわらず、それを親が妨げるような行動を取るのはNG。
- 勉強中の子どもに、関係ない話題を振る
- 親がスマホを操作している…ゲームやSNSに限らず、操作していることそのものがNG
- テレビがついている…音を消していたとしてもNG
雑談やテレビやスマホでの情報収集は、子どもが勉強していない時間でも十分できます。勉強の妨げになるような行動を、大人が取ってしまうと子どもに示しがつきません。
3.環境が整っていない
勉強に励むにあたり、環境が整っていないとなると、集中しにくくなります。
- おもちゃが散乱している
- 室内の温度が整っていない…暑すぎ、寒すぎ
- 机が散らかっていて、ノートやプリントを置く場所がない
子どもの誘惑になるものは、勉強前に片付けましょう。室温の調整や照明の明るさの調節なども、きめ細かに配慮してあげてください。
4.食事内容が大きく偏っている
子どもの成長に、食事内容は大きく関わっています。
- バランスの取れた食事を心がけていない
- 食事よりもお菓子を優先的に食べる
- メリハリなく食べ続ける
好き嫌いの度合いは、子どもによってさまざまあります。無理強いするのはよくありませんが、できるだけ多くの栄養をバランスよく摂取できるような食事内容を考えてあげましょう。
5.就寝時間が遅い
子どもがいつまでも起きていて、大人がそれを容認してしまうのはよくありません。
- 睡眠不足は集中力の欠如につながる
- イライラしやすくなる
- 疲れが取れていない
食事同様、睡眠も子どもの発達に大きく関わっています。しっかり夜寝る習慣をつけてあげることで、集中しやすい心と体を育みやすくなりますよ。
子どもの集中力がないときに親ができる対策とは
子どもの集中力が継続しないとき、親は以下のことを試してあげることができます。
- 勉強を苦痛なものとして認識させない…親がいやいや教えたり、上から目線で勉強に携わらない
- ゲームやテレビは、ルールを守るよう約束する…楽しいことを通して集中力を高める
- 勉強するまでのルーティーンを作り、集中力を高めやすくする
- 集中力がないと、子ども本人の前で言わない
- 適度に休憩をはさむ…子どもの集中できる時間は、大人ほど長くないため
- 子どもが集中しやすくなるような環境を整える…テレビを消す、親がスマホを置いて読書をするなど
- 規則正しい生活を身に着ける…集中するためには、早寝早起きと三食の食事が重要
集中力を養うのは、勉強だけとは限りません。手先を使う折り紙や、絵のパーツを見て考えるジグソーパズル、楽器の演奏なども集中力を高める方法といえます。算数の面積や分数などは、模型を使うとわかりやすくなることもありますよ。
まとめ
集中力は、子どものその日のコンディションによっても左右します。無理強いせず、子どもが楽しみながら学べる環境を整えてあげてください。